親子の関係についての意識と実態に関する調査(子どもと子を持つ親対象) 

2016年07月19日
明治安田生活福祉研究所は、きんざいと共同で「親子の関係についての意識と実態に関する調査」を実施しました。親向け調査の対象者は全国の35~59歳の男女(中学生~29歳の子を持つ親)、子ども向け調査の対象者は15~29歳の未婚男女です。
親子関係の現状、恋愛観と友人観に見る親子の相違、子どものライフイベントへの親の関わり等について、紹介します。(有効回答数:親向け調査…9,715名、子ども向け調査…5,803名)

【主な調査結果】

1.親子関係の現状

■良好な親子関係
◇仲の良い親子が大多数
◇子どもを理解している自信がない父親は 36.4%・母親は 22.4%

■親子の距離感の変化
◇親が子どもの頃よりも、子どもは親と二人で外出することに抵抗がない
◇不満や悩み事の相談相手は、親と子どもの比較では「母親」と「恋人」が増加
◇異性の親との入浴、10 代後半の男性 21.0%・女性 28.6%が小学校4年生以降に卒業
◇親との同居は、「経済的自立まで」か「結婚まで」

■反抗期としつけに見る親子の関わり方の変化
◇子ども男性 42.6%・女性 35.6%が「反抗期がなかった」 特に男性が親よりも増加
◇ほめ育ての親が増加

■これからの親子関係
◇今後の親子関係は「遠くなる」と考える親が多い

2.恋愛観・友人観に見る親と子の相違

■変わる子どもの恋愛観・友人観
◇子どもは4人に3人が「異性との友情は成立する」 親よりも大幅に増加
◇子どもは「恋愛に積極・能動的」が減少
◇「恋人よりも友人を優先する」女性が増加

3.親が子どもに望むもの

■自分が子どもに望むこと、かつて望まれていたことの比較
◇親が子どもに望むのは「明るい家庭」・「人並みな生活」に続いて、「好きな仕事」

■親が子どもに身につけてほしいこと・子どもが身につけたいこと
◇子どもは、「語学力」・「資格・免許」など具体的なスキルを身につけたい

4.子どものライフイベントへの親の関わり

■子どもの進学への関わり
◇親が子どもに「大卒以上」希望は、息子 71.7%・娘 67.6% 子どもの希望は 65.0%
◇世帯年収が高くなるほど母親は子どもの進学に積極的に関与
◇親は自分の進学について親の関与が強かったほど、自分も子どもの進学に積極的に関与

■子どもの就活への関わり
◇子どもの就活まで関わる親が増加傾向
◇子どもに近くで働いてほしい親は 58.5%

■子どもの結婚への関わり
◇息子に 30 代前半までの結婚を望んでいる母親が多い
◇「結婚するもしないも子どもの自由」と考えている父親は約1割、母親は 15.8%
◇子どもが望む結婚年齢は 20 代後半
◇子どもの婚活への関与希望は 47.7%

5.親の心配

■子どものSNSとの関わり方
◇インターネット利用について親が心配すること
◇SNSは、多くの若者が負担やわずらわしさを感じながらも大切なツ-ル
◇実際に会ったことのない相手とのSNSでのコミュニケ-ション 10 代後半女性は 68.6%
◇大事な話をメ-ルやLINEで伝えることに、子どもの 28.3%は抵抗感なし

■いじめの実態
◇子どもの約半数がいじめられた経験があり、20 代後半女性では 54.6%にも


【調査概要】
調査対象:
 親調査…全国の 35~59歳の男女(中学生~29 歳の子を持つ親)
 子調査…全国の 15~29歳の未婚男女(高校生・専門学校生・大学生等・社会人)
・本レポ-ト解説文中「子ども」と称するのは、特に注記等を記載しない場合は「子調査」対象の 15~29 歳の未婚男女です。また、「大学生等」とは大学生の他、短大生および大学院生を含みます。
調査方法: WEB アンケ-ト調査(株式会社マクロミルの登録モニタ-対象)
調査時期: 2016 年 3 月 16 日~3 月 23 日
回収数: 親調査…9,715 名 子調査…5,803 名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[明治安田生活福祉研究所]
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