子供や青少年の危険なサイトへのアクセス動向分析 

2016年12月22日
Kaspersky Labは、世界中で利用されているカスペルスキーの各種セキュリティソリューション(WindowsおよびMac OS X対応)に搭載されている「保護者による管理」機能の統計データから、子供や青少年など対象となるユーザーの危険なWebサイトへのアクセス動向を分析しました。

本機能は、子供のネットやゲーム、SNSの利用を適切に管理や制限するための機能を保護者に提供し、有害サイトのフィルタリングのほか、コンピューターやインターネット利用における悪影響から子供や青少年を保護する機能です。今回の分析では対象ユーザー1人あたりが、2015年12月から2016年11月までの1年間に、危険だとみられるWebサイトにアクセスを試みた回数を計測しました。子供や青少年にとって危険であると判断したサイトは、あらかじめ設定された7つのカテゴリに分類されています。

子供や青少年が、これらの危険なWebサイトにアクセスしようとした回数のランキングでは、1位 イスラエル(775回)、2位 英国(460回)、3位 米国(352回)、4位 スウェーデン(345回)、5位 カナダ(302回)でした。日本は8位(228回)にランクインしています。

日本の子供や青少年は「アダルト」カテゴリ(39回)と「ソフトウェア、音楽、映像」カテゴリ(104回)に分類されるサイトへのアクセスが最も多いことが判明しました。イタリアでは「ギャンブル」が最も興味を引き(3.6回)、ポルトガルで最もアクセスされたのは「過激な表現」が使われているサイトでした(60回)。イスラエルでは「アルコール、タバコ、麻薬」(687回)、「武器、爆発物、花火」(3.8回)に興味が集まり、米国では「暴力」的なコンテンツを含むサイトへのアクセスが最も試みられました(1.8回)。

■各カテゴリに分類されたサイトへのアクセス試行回数で1位の国(アクセス試行回数)

<7つのカテゴリ>     <1位の国(アクセス試行回数)>
・アダルト    日本(39回)
・アルコール、タバコ、麻薬    イスラエル(687回)
・過激な表現、わいせつな表現    ポルトガル(60回)
・ギャンブル、宝くじ    イタリア(3.6回)
・ソフトウェア、音楽、映像    日本(104回)
・暴力    米国(1.8回)
・武器、爆発物、花火    イスラエル(3.8回)

これらのアクセス試行は意図的に行われたものだけでなく、バナーや共有されたリンクを誤ってクリックしたものも含まれます。一方、Kaspersky Labが2016年に世界7か国の3,780の家族を対象に実施した調査によると、ロシアと米国の青少年は他の国の青少年と比べて、未成年には不適切なコンテンツと知りながら利用する傾向や、インターネット上で危険とみられる行動の証拠を親に隠している傾向が強いことがわかりました。

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[カスペルスキー]
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