「子どもの習い事事情」に関するアンケート調査 

2017年01月19日
アクトインディが運営する国内最大級の子供とおでかけ情報サイト『いこーよ』は、子どもを持つ全国の親261名を対象に、新学期に向けて新たな習い事を検討する親が増えるタイミングで「子どもの習い事事情」に関するアンケート調査を実施しました。

【総括】

2017年の習い事調査では、昨今の世相を反映する結果となり、「サッカー」や「野球」を抑えて「体操」、「ダンス」が上位入り。習い事を始めるきっかけは、親の意思が6割超となっており、それ故か、習い事に何らかの不満を持つ親は約半数に上ることがわかった。また、不満の理由は、「成果」や「金銭」的な部分が多くを占めた。一方で、安易に習い事を辞めさせない理由には、子どもの意思尊重や成長を信じる親心がうかがえた。

【本リリースのポイント】

1. 運動系では「サッカー」「野球」を抑えて、リオ五輪で金獲得の「体操」と学校必修化の「ダンス」が人気
- 2020年必修化検討中の「プログラミング」も、昨年調査で0%だったものが通わせたい親が約2%に

2. 習い事のきっかけ、約6割が親や友達などの外部要因
-子どもが自ら希望は37%にとどまり、親の意思や環境適応によるものが約6割

3. 子どもの習い事予算、約6割が1カ月あたり1万円以下
-習い事予算は「10,001円以上20,000円以下」が26%と一番多く、同予算での平均習い事数は2.2

4. 約半数の親が習い事に不満、その上位は学習系
-一番不満を感じている習い事のトップは「書道」

5. 習い事に対する不満の1位は、期待していた成果が得られないこと
-習い事での不満、「期待していた成果が得られていない」が41%、「思いの外、お金がかかる」が38%

6. 習い事をやめさせたいけれど、子どもの笑顔には変えられない
-やめさせられない理由は「子どもが楽しそうにしているので(仕方なく)」という回答が一番多く、43%

【調査結果】

1. 運動系では「サッカー」「野球」を抑えて、リオ五輪で金獲得の「体操」と学校必修化の「ダンス」が人気
Q.現在、お子様が通っている(又は通わせたいと思っている)習い事は何ですか?(複数回答、N=261)
※まだ習い事を始めていない場合は、今後通わせてみたいと思う習い事について回答
※既に習い事に通っているという回答者数155、まだ習い事を始めていないという回答者数106

既に習い事に通わせている親に対しては現在通っている習い事について、まだ通わせていない親に対してはこの先通わせたいと思っている習い事に関して質問したところ、「水泳」がそれぞれ34・8%(既に通っている)と15.1%(この先通わせたい)という結果で不動の第1位であった。次いで「ピアノ・エレクトーン」(通っている29.0%、通わせたい6.6%)、「英語教室」(通っている23.2%、通わせたい7.5%)と続いており、運動系、感性系、知育系とそれぞれ異なる分野の人気の習い事が上位を占めた。また、新しいトレンドとして読み取れるのが「サッカー」、「野球」という定番を抑えて「ダンス」の人気が高まっている点であり、親の通わせたいという気持ちも6.6%と比較的高いことから、授業で必修化されていることが影響していると思われる。さらに、「プログラミング教室」への関心が昨年よりも高まっており、通わせたいという親が約2%であった。オリンピック効果や学校教育に備えてといった社会的背景がうかがえる結果となっている。

2. 習い事のきっかけ、約6割が親や友達などの外部要因
Q.初めての習い事を始めたきっかけは何ですか?(単一回答、N=147)
※子どもが習い事に通っている親のみ回答

習い事を始めたきっかけとして最も当てはまる理由を質問した所、「子ども自らが希望してきた」が37%と一番多く、続いて「親が習い事を始める必要性を感じたから」が34%、「周りの子どもが通い始めたからなんとなく」が12%、「自分(親)もその歳には習い事を始めていたから」が7%という結果となった。「その他」では、「引っ越したばかりだったのでお友達作りの為」、「自分が(習い事の)先生だから」、「たまたまチラシを見たため」といった回答がみられた。
子どもの内部的要因である「子ども自らが希望してきた」以外は、全て子どもにとっては外部要因であり、合計すると6割を超え、親の様々な思いが子どもの習い事事情を支えているという結果が浮き彫りとなった。

3. 子どもの習い事予算、約6割が1カ月あたり1万円以下
Q.お子様1人あたりにかける1カ月の習い事予算はいくらですか?(単一回答、N=155)
Q.お子様は現在、習い事をいくつかけもちしていますか?(単一回答、N=155)
※子どもが習い事に通っている親のみ回答

子どもが既に習い事に通っていると回答した親に対していくつの習い事に通っているか、また1人あたりの1カ月の習い事予算を質問したところ、「10,001円以上20,000円以下」が26%と一番多く、同予算での平均習い事数は2.2だった。全体のおよそ6割が1カ月あたりの予算が1万円以下という結果であった。なお、予算が一番高い「30,001円以上」の平均習い事数は3.9という結果で、中には6つの習い事をかけもちしているという子どももいた。

4. 約半数の親が習い事に不満、その上位は学習系
Q.現在、お子様が通っている習い事について、一番不満を感じているものは何ですか?(単一回答、N=148)
※子どもが習い事に通っている親のみ回答

現在、子どもが通っている習い事について、一番不満を感じているものについて質問したところ、不満がある親は全体の約半数に上っていることがわかった。また、一番不満を感じている習い事のトップは「書道」で、現在子どもが書道に通っているという家庭の75%が一番不満を感じている習い事であると回答した。「学習塾(公文などを含む)」(68%)、「そろばん」(56%)と続き、上位3つが学習系の習い事という結果になった。

5. 習い事に対する不満の1位は、期待していた成果が得られないこと
Q.不満を感じている理由は何ですか?(複数回答、N=69)
※子どもが習い事に通っている親のみ回答

子どもが通っている習い事について、不満を感じている理由については、「期待していた成果が得られていない」が41%、「思いの外、お金がかかる」が38%と続いた。成果や金銭面で親の思惑から外れることが、子どもの習い事における不満につながることがうかがえる。

6. 習い事をやめさせたいけれど、子どもの笑顔には変えられない
Q.不満がありつつも習い事をやめるという判断にふみきれない理由は何ですか?(複数回答、N=69)
※子どもが習い事に通っている親のみ回答

子どもが通っている習い事について、不満があってもやめさせられないという理由を質問したところ、「子どもが楽しそうにしているので(仕方なく)」という回答が一番多く43%で、続いて「継続することが力になると信じているので(信じたいので)」と「途中でやめると子どもにあきらめ癖がつきそうなので」が32%という結果となった。やめさせられない理由の上位は子どものことを思っての
理由であり、現状満足できていなくても、習い事を継続した先にある未来に期待したという親の気持ちが表れているのではないだろうか。


【調査概要】
実施方法:『いこーよ』サイト上で実施  
実施期間:2016年12月5日~2017年1月4日
有効回答数:261名 
回答者プロフィール:0歳~9歳までの子どもを持つ全国の親

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