ビジネスパーソンの新技術に対する期待度調査 

2017年03月14日
日経BP社の日経BP総合研究所(日経BP総研)は3月14日、「ビジネスパーソンが期待する新技術ランキング」を発表しました。同ランキングは、新技術によるイノベーションへの期待が高まるなか、ビジネスパーソンの新技術に対する期待度を、アンケート調査に基づいて評価したものです。調査した新技術は63件。書籍『日経テクノロジー展望2017 世界を変える100の技術』(日経BP社 発行)に掲載した技術から類似性の高いものを除いた63の技術について、2017年における期待度、5年後である2022年における期待度、調査時点における認知・関心度を回答してもらいました。

 2017年に期待する技術の1位は「再生医療」でした(表1)。2位は「IoT(インターネット・オブ・シングス)」、3位は「AI(人工知能)」と続きます。また、5年後の2022年に期待する技術の1位も「再生医療」でした(表2)。2位には「AI」、3位には「EVのためのポストリチウム電池」が入りました。2017年および2022年の両方で「再生医療」が1位になったのは、日本が超高齢化社会を迎えて、医療・健康分野への関心が高まっているためと推測されます。調査時点における認知・関心度の1位は「ドローン」で(表3)、以下2位「3Dプリンター」、3位「AI」でした。

表1●2017年における期待度ベスト10

順位    名称    得点(100点満点)
1 再生医療    81.5
2 IoT(インターネット・オブ・シングス)    80.3
3 AI(人工知能)    78.1
4 機械学習    77.1
5 インフラモニタリング    76.5
6 免疫チェックポイント阻害薬    76.4
7 リキッドバイオプシー    75.7
8 SNSによる災害情報活用    74.3
9 高齢者見守りシステム    73.4
10 3Dプリンター    73.1

表2●2022年における期待度ベスト10

順位    名称    得点(100点満点)
1 再生医療 86.8
2 AI(人工知能) 84.1
3 EVのためのポストリチウム電池 83.8
4 IoT(インターネット・オブ・シングス) 83.7
5 機械学習 83.4
6 インフラモニタリング 83.2
7 自動運転 82.4
8 免疫チェックポイント阻害薬 82.3
9 リキッドバイオプシー 81.6
10 次世代手術支援ロボット 81.3

表3●認知・関心度ベスト10

順位    名称    得点(100点満点)
1 ドローン 77.5
2 3Dプリンター 77.2
3 AI(人工知能) 75.0
4 自動運転 74.3
5 IoT(インターネット・オブ・シングス) 73.0
6 VR(仮想現実) 68.1
7 高齢者見守りシステム 62.3
8 再生医療 61.2
9 機械学習 60.7
10 AR(拡張現実) 58.6

 この調査は「経営革新と新技術の利活用に関するアンケート」と題して日経BP社と日経BPコンサルティングが、日経BP社のネットメディア利用者(日経ビジネスオンライン、ITpro、日経テクノロジーオンライン、日経メディカルオンライン、日経アーキテクチュア・ウェブなど)を対象に、2016年11月29日~12月16日に実施しました。有効回答は792件です。

 調査では、AI、IoT、再生医療など、電子・機械・製造・エネルギー、ICT(情報通信技術)、建築・土木・住宅、医療・健康・バイオ、金融・サービスに関する技術について技術名とその内容の短い説明を記載し、認知・関心度を尋ねるとともに、認知がある技術について期待度を尋ねています。「経営全般・企画」「研究・開発/設計・技術」部門または「医療系専門職」「建築・土木系専門職」従事者の回答のみを有効としました。

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[日経BP社]
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