2016年度の賃貸契約者調査(賃貸物件を契約した人対象) 

2017年09月15日
リクルート住まいカンパニーは、賃貸物件を契約した人を対象に調査を実施してきましたが、このたび2016年度の賃貸契約者調査の結果(2017年5月実施)をまとめました。

【調査トピックス】

●部屋探し開始から契約するまでの期間は、平均18.7日。過去3年で最短。 8割以上の人が「1日~30日(1ヶ月)未満」で契約をしている。(4P)

●通勤時間は平均40.5分。過去3年で最短。「30分未満」が3割弱を占める。(7P)

●「駅からの距離」 より「間取り」「設備」「内装」を優先する。
「耐震性」「外装」「遮音性」「断熱・省エネ性」は優先度が低い。(8P

●次に引っ越すときに欲しい設備は「エアコン付き」「都市ガス」「TVモニター付インターフォン」が上位。昨年より「Wi-Fi」「浴室乾燥機」「宅配BOX」などの必要度が高まった。(9P)

●魅力を感じる付帯サービスは「家賃ポイントシステム」 が1位。「エアコンの定期清掃サービス」「24時間カスタマーセンター」「クレジットカード決済サービス」の魅力度も高い。(10P)
年代別では年代の若い層は“クリーニング関連サービス”に魅力を感じやすい。(11P)

●実家と一人暮らしした賃貸の住宅性能の満足度を比較すると【~20代】では実家、【30代以上】では賃貸契約物件の満足度が高い。(12P)

【調査結果】

①部屋探し開始~契約までの期間

部屋探し開始から契約するまでの期間は、平均18.7日。ここ3年で最短。
8割以上の人が「1日~30日(1ヶ月)未満」で契約をしている。

◇部屋探しを開始してから契約するまでの期間は、「1日」~「30日(1ヶ月)未満」の回答を合わせると8割以上を占める。
◇部屋探しを開始してから契約するまでの平均期間は、2014年22.8日→2015年22.1日→2016年18.7
日と、年々短くなっている。
◇世帯構成別にみると、【ひとり暮らし・学生】の平均期間は8.4日で、短さが際立っている。一方、【2人】【ファミリー】の平均期間は20.9日となっており、比較的長い。

②不動産会社店舗への訪問数

部屋探しの際の不動産会社店舗への訪問数は、平均1.6店舗。
「0店舗(訪問していない)」は9.9%。「1店舗」は48.6%で、「0~1店舗」の合計は6割弱。

◇部屋探しのために訪問した不動産会社店舗数は「0店舗(訪問していない)」が9.9%で、10人に1人は一度も不動産会社へ訪問せず物件を決定している。「1店舗」が48.6%、次いで「2店舗」(23.9%)、「3店舗」(10.7%)が続く。全体の6割弱が「0~1店舗」となっている。
◇世帯構成別にみると、【ひとり暮らし・学生】【ファミリー】は「0店舗」、【ひとり暮らし・男性社会人】は「1店舗」の割合が比較的高く、平均訪問店舗数も1.5店舗と少なめ。

③部屋探しの際に見学した物件数

部屋探しの際に見学した物件数は、平均3.1件。
「0件(見学していない)」の人は約1割。「0~2件」が4割強。

◇部屋探しの際に見学した物件数は「0件(見学していない)」が8.8%で、およそ10人に1人は1件も見学せずに物件を決定している。見学した物件数は6割以上が3件以下である。
◇世帯構成別にみると、【ひとり暮らし・女性社会人】【2人】の平均見学物件数が3.5~3.6件とやや多い。
逆に【ひとり暮らし・男性社会人】の平均見学物件数は2.4件で、全体に比べやや少ない。

④通勤時間

通勤時間注1)は平均40.5分と過去3年で最も少ない。「0~30分未満」
「1時間以上」がそれぞれが3割弱を占める。通勤時間は短縮する傾向。
注1)通勤時間はドア・ツー・ドアで回答

◇平均通勤時間は40.5分。2014年42.1分→2015年41.0分→2016年40.5分と連続して少なくなっており、短縮する傾向がみられる。
◇世帯構成別にみると、平均通勤時間は【ファミリー】が45.2分と長く、【ひとり暮らし】が37.6分と短い。

⑤駅距離と内装・外装・住宅設備の優先順位

「駅からの距離」 より「間取り」「設備」「内装」を優先する
「耐震性」「外装」「遮音性」「断熱・省エネ性」は優先度が低い。

◇空室対策として、間取り、内装、外装、設備交換などのどれにお金を投じるのが有効度が高いかを探るために、変えられない要素代表としての「駅からの距離」に対して、「間取り」「内装」「外装」「住宅設備」「耐震性」「遮音性」「断熱・省エネ性」を挙げて、どちらが優先順位が高いかを聞いた。
◇「間取りが自分好み」「住宅設備がキレイ・もしくは自分好み」「内装がキレイ・もしくは自分好み」は「駅からの距離」よりも優先順位は高いが、「耐震性の高さ」「外装がキレイ・もしくは自分好み」「遮音性の高さ」「断熱・省エネ性の高さ」は低い。

⑥次に引っ越すときに欲しい設備

次に引っ越すときに欲しい設備は「エアコン付き」「都市ガス」 「TVモニター付インターフォン」が上位。昨年と比べると「Wi-Fi」が+10.2pt、「浴室乾燥機」が+9.7pt「宅配ボックス」が+9.3pt上昇した。

◇次に引っ越すときに欲しい設備は1位「エアコン付き」95.3%、2位「都市ガス」86.2%、3位「TVモニター付インターフォン」 4位「追い炊き機能付きの風呂」5位「宅配BOX」
◇全般的に15年よりも必要度は高いが、「Wi-Fi」が+10.2pt、「浴室乾燥機」が+9.7pt「宅配BOX」が+9.3pt が特に上昇pt数が高い。
◇世帯構成別にみると、【2人】【ファミリー】で設備全般に必要度が高め。また、【ひとり暮らし・学生】では「宅配ボックス」「温水洗浄便座」の必要度が8割以上で高い。

⑦魅力的だと思う付帯サービス

物件選びの際に魅力を感じる付帯サービスは「家賃ポイントシステム」 (64.2%)が1位。「エアコンの定期清掃サービス」「24時間カスタマーセンター」「クレジットカード決済サービス」の魅力度も6割以上。

◇魅力的だと思う付帯サービスは「家賃ポイントシステム」(64.2%)が最多。このほか、「エアコンの定期清掃サービス」「24時間カスタマーセンター」「クレジットカード決済サービス」の魅力度も6割以上を示す。
◇世帯構成別にみると、【ひとり暮らし・学生】【ひとり暮らし・女性社会人】でサービス全般に魅力度が高め。とくに【ひとり暮らし・学生】は「映画見放題サービス」(66.7%)の高さが目立つ。また、【ひとり暮らし・女性社会人】は「エアコンの定期清掃サービス」(73.4%)、「クレジットカード決済サービス」(72.7%)が7割以上の高率を示している。

魅力的だと思う付帯サービス<年代別>

年代が若い層は“クリーニング関連サービス”に魅力を感じやすい。

◇魅力的だと思う付帯サービスを年代別にみると、【~20代】は「家賃ポイントシステム」、【30代】は「クレジットカード決済サービス」、【40代以上】は「エアコンの定期清掃サービス」の魅力度が最も高く、各年代で魅力を感じるサービスに違いがみられている。
◇年代が若い層では「ふとん丸洗いサービス」「衣類クリーニングサービス」「ハウスクリーニングサービス」などクリーニング関連のサービスに魅力を感じやすい傾向がみられる。

⑧実家と賃貸との住宅性能満足度

【~20代】では実家、【30代以上】では賃貸契約物件の満足度が高い。

◇今まで住んでいた実家と、一人暮らしした賃貸の住宅性能に対する満足度を比較したところ、【~20代】では、「遮音性」「断熱性/省エネ性」「住宅設備・仕様」ともに実家よりも賃貸の満足度が低い傾向にみられる。一方、【30代】【40代以上】では実家よりも賃貸契約物件の満足度の方が高い


【調査概要】
調査目的 2016年度に賃貸物件を契約した人の行動実態を把握すること
調査対象:
【スクリーニング調査】
 性年代:18歳以上のマクロミルモニタの男女
 業種排除:調査業、広告代理業
 地域:1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)
【本調査】
 下記条件を満たすマクロミルモニタの男女個人
 1.現在の居住形態が「賃貸」である
 2.上記の「賃貸」住宅への入居時期が2016年4月1日~2017年3月31日である
 3.上記「賃貸」住宅の物件選びに関与した
 4.1年以内にお部屋探し(賃貸住宅)に関するアンケートに答えていない
 5.回答者本人が調査業・広告代理業でない

調査地域: 1都3県(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)
調査方法: インターネットリサーチ
調査時期: 
 スクリーニング調査 :2017年5月17日~6月26日
 本調査 :2017年5月27日~6月25日
回答数:
 スクリーニング調査 :117709サンプル(1都3県)
 本調査有効回答数 :682サンプル(1都3県)
調査実施機関 株式会社マクロミル

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