学校外教育活動に関する調査 2017(3~18 歳(高 3 生)の子どもを持つ母親対象) 

2017年10月26日
ベネッセホールディングスの社内シンクタンクであるベネッセ教育総合研究所は、2017年3月に、3歳から18歳(高校3年生)までの子どもを持つ母親16,170名を対象にして、習い事や部活動などの学校外教育活動の実態や費用について調査を実施しました。本調査は2009年、2013年にも行っており、8年間の変化をとらえることができます。

【主な調査結果】

1.重い教育費の負担感。保護者の約7割が「お金がかかり過ぎ」と回答
●教育費に対する意識は2013年から大きく変わっておらず、引き続き負担感は重い。
・「教育にお金がかかり過ぎると思う」…………………………………67.2%→1.0ポイント増
・「教育費の無駄はできるだけなくす努力をしている」………………62.3%→1.5ポイント増
※数値は「とてもそう」+「まあそう」の合計。増減は2013年から2017年の変化。

2.学校外教育活動費※がもっとも多いのは、中3生の25,900円
●学校外教育活動費は幼児から中学生にかけて増え、中3生の25,900円がピークになる。
・幼児(3~6歳)……6,500円・小学生……………15,300円
・中学生……………22,200円・高校生……………15,900円
※学校外教育活動費=スポーツ活動、芸術活動、教室学習活動、家庭学習活動の費用の合計。
※幼児、小学生、中学生、高校生の金額は、各学校段階別の平均の値。

3. 子ども1人あたりの費用は、8年前と比べて月額で2,200円の減少
●校外教育活動費は2009年と比較し減少。減少幅は、学年が上がるほど大きい傾向がみられる。
・幼児(3~6歳)……700円減少・小学生……………2,600円減少
・中学生……………2,900円減少・高校生……………3,400円減少
※増減は2009年から2017年の変化。

4.保護者は「スポーツや芸術よりも勉強」を重視する意識を強めている。
●勉強を重視する意識を強め、教育全般に対する不安が高まっている。
・「運動やスポーツをするよりももっと勉強をしてほしい」………………39.4%→12.6ポイント増
・「音楽や芸術の活動をするよりももっと勉強をしてほしい」…………44.4%→12.7ポイント増
・「子どもの将来を考えると習い事や塾に通わせないと不安である」…60.8%→9.1ポイント増
・「子どもにはできるだけ高い学歴を身につけさせたい」……………64.4%→4.9ポイント増
※数値は「とてもそう」+「まあそう」の合計。増減は2009年から2017年の変化。

5.世帯年収や居住する自治体の人口規模による活動費の格差は、変わらずに存在。
●子どもの生育環境によって1人あたりの活動費は異なり、その状況は2009年と変わっていない。
・世帯年収別の学校外教育活動費…「400万円未満」8,000円 「800万円以上」25,000円→3.1倍
・人口規模別の学校外教育活動費…「5万人未満」9,900円 「指定都市・特別区」17,500円→1.8倍
※2009年調査では、高3生を対象としていない。経年比較をする場合は、3歳~高2生を対象に算出した。


【調査概要】
名称:学校外教育活動に関する調査 2017
調査テーマ:保護者(母親)の教育に関する意識、子どもの学校外教育活動の実態
調査方法:インターネット調査
調査時期:【第 1 回】2009 年 3 月 【第 2 回】2013 年 3 月 【第 3 回】2017 年 3 月
調査対象:
【第 1 回】3~17 歳(高 2 生)の子どもを持つ母親 15,450 名
【第 2 回】3~18 歳(高 3 生)の子どもを持つ母親 16,480 名
【第 3 回】3~18 歳(高 3 生)の子どもを持つ母親 16,170 名
※経年比較は、3~17 歳の子どもを持つ母親を抽出して実施

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[ベネッセホールディングス]
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