世界30ヶ国 有給休暇・国際比較調査2017 

2017年12月11日
エクスペディア・ジャパンは、毎年恒例の有給休暇の国際比較調査を実施しました。世界30ヶ国18歳以上の有職者男女計15,081名を対象とした2017年の結果を発表いたします。

【調査結果】

日本の有休消化率、2年連続 世界最下位!
 昨今、日本では「働き方改革」や「休み方改革」が推進されていますが、今年は昨年同様、有休消化率が世界最下位という結果になりました。2014年以降、最下位を脱していましたが、昨年にまた最下位となり、今年も回復を見せませんでした。
 また、日本の次に有休消化率が低い韓国は、昨年の53%から今年は67%まで回復したことから、日本の有休消化率より17%も上回る結果となり、昨年よりも差が開いてしまいました。

世界一!有給休暇取得に対して「罪悪感がある」日本人
 有給休暇を取得することに対し、「罪悪感がある」と考える日本人の割合は6割以上にものぼり、世界で最も多い結果となりました。そのことが有休消化率の低さに繋がっていると考えられます。

職場の空気を読む日本人。上司が有給休暇を取ることに協力的か「分からない」
 日本人が休みを取らない理由の1位は「緊急時のために取っておく」という結果になりました。日本人は病気をした場合に有給休暇から取得することが多く、海外のように病気休暇が導入されていない企業が殆どです。そのため、有給休暇を使わずに取っておく人が多いことが伺えます。

 次いで、2位に「人手不足」、3位に「職場の同僚が休んでいない」がランクイン。また自身の上司が有給休暇を取ることに協力的かを聞いたところ、「分からない」と回答した人が3割以上で、世界で一番多い結果となりました。職場の空気を読んで休みを取らない上に、有給休暇についてのコミュニケーションを上司としていないことが、日本人の低い有休消化率の一因となっているようです。

休みの日も仕事!休暇中も「一日中」仕事のメールをチェックしてしまう日本人
 2割以上の日本人が、休暇の日でも「一日中」仕事のメールをチェックしてしまうと回答しました。この結果は世界各国の割合と比較しても一番高いです。日本人は休み下手で、休みの日も仕事のことが頭から離れていない様子が伺えます。

長期休暇は取りにくい?日本人は世界で一番「短い休暇を複数回」取得​
 休暇の取り方について聞いてみると、「短い休暇を複数回」取ると回答した人が約6割と、世界で最も多いことがわかりました。有給休暇の取得に罪悪感がある日本人にとって、長い休暇を取ることはハードルが高く、短い休暇に振り分けているのかもしれません。

転職活動では、「今より多くの休暇を取得できる」ことを最重要視
 転職活動に際し、最も重要視するポイントについて聞いてみると、第1位は「より多くの有休が取得可能」という結果になりました。有休消化率が世界で最も低い日本人ですが、心の中でやはり、もっと有給休暇を取得したいと考えているようです。


【調査概要】
・サンプル数: 計15,081名/30ヶ国
・調査対象: 日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、オーストリア、デンマーク、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、イギリス、ブラジル、アルゼンチン、オーストラリア、香港、台湾、インド、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、アラブ首長国連邦、ニュージーランド、フィンランド、ベルギー、スイス
・調査期間: 2017年9月4日~15日
・調査方法: インターネットリサーチ
・調査会社:Northstar

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