【第2弾】日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査 

2018年02月26日
MMD研究所は、情報流通支援サービスのオークネットが運営するオークネット総合研究所と共同で、2017年12月15日~12月21日に「日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査」を実施いたしました。対象者は日本在住の15歳~69歳の男女1,007人とアメリカ在住15歳~69歳の男女1,241人です。第1弾では、日米モバイル端末の利用状況を、第2弾では日米のモバイル端末に対する意識の違いにフォーカスを当てた内容になっています。

【調査結果サマリー】

■ 日本、携帯電話端末の「下取りサービス」利用意向61.1%、2016年4月から3.5ポイント減
  米国の下取りサービス利用意向は69.4%

■ 次回購入端末、「修理・整備された中古端末」を検討できる、日本は13.2%、米国は24.8%
  米国は男女問わず若年層が中古端末に対して寛容、日本とは異なる結果に

■ 中古端末に期待することはない、日本は25.7%で米国12.0%の倍以上

■ 中古端末へのマイナスイメージない、日本は5.8%、米国は15.3%
  日本の中古端末へのマイナスイメージ、最多回答は「バッテリーが持たなさそう」

【調査結果】

■ 日本、携帯電話端末の「下取りサービス」利用意向61.1%、2016年4月から3.5ポイント減
  米国の下取りサービス利用意向は69.4%

スマートフォン・携帯電話を所有している日本在住の15歳~69歳の男女(n=962)に対して、次回携帯電話購入の際に、「下取りサービス(下取りプログラム)」を利用したいと思うかを聞いたところ、日本では「とても下取りサービスを利用したい(28.9%)」「やや下取りサービスを利用したい(32.2%)」を合算した利用意向は61.1%であった。同様の設問をスマートフォン・携帯電話を所有しているアメリカ在住の15歳~69歳の男女(n=1,195)に対して聞いたところ、「とても下取りサービスを利用したい(28.2%)」「やや下取りサービスを利用したい(41.2%)」を合算した割合は69.4%となった。

オークネット総合研究所が2016年4月に実施した同様の調査では日本の下取りサービスの利用意向は64.6%となっており、今回の結果と比較すると3.5ポイント減っていることがわかった。また、2012年の結果と比べると、11.7ポイント減っており、年々下取りサービスの利用意向が減っていることがわかった。

■ 次回購入端末、「修理・整備された中古端末」を検討できる、日本は13.2%、米国は24.8%
  米国は男女問わず若年層が中古端末に対して寛容、日本とは異なる結果に

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,007)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,241)に対して、次回スマートフォン・携帯電話を購入するとしたらどの端末を検討できるかを複数回答で聞いたところ、「新品の端末」という回答は、日本が91.4%、アメリカが81.9%となった。「修理・整備された中古端末」は日本が13.2%、アメリカが24.8%、「修理・整備なしの中古端末」は、日本は4.4%、アメリカは8.3%となった。日本、アメリカどちらも「修理・整備された中古端末」を検討できる割合は、「修理・整備なしの中古端末」の2倍以上あることがわかった。

修理・整備された中古端末を検討できる割合を国別・性年代別で見てみると、アメリカで修理・整備された中古端末を検討できると答えた属性で最も多かったのは30代男性で45.0%となった。次点は20代男性で37.6%であったが、ほぼ同じ割合で10代女性と10代男性が続いた。日本では、最も割合が高い属性は20代男性で25.7%となった。しかし、アメリカで割合が高かった10代男性と10代女性はそれぞれ5.9%、5.6%と日本の他の年代と比較しても低い結果となった。

ちなみに修理・整備なしの中古端末を検討できる割合を見ると、日本の10代は男女ともに0%となり、中古端末に寛容なアメリカの若年層とはかなり異なる結果となった。

■ 中古端末に期待することはない、日本は25.7%で米国12.0%の倍以上

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,007)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,241)に、スマートフォン・携帯電話の中古端末に期待することを聞いたところ、日本で最も多い回答は「しっかり動作確認されている(32.3%)」、次いで「きれいにクリーニングされている(26.1%)」、「特に中古端末に期待することはない(25.7%)」となった。
アメリカで最も多かった回答は「購入後すぐ使える(35.6%)」となり、次いで「きれいにクリーニングされている(31.1%)」、「修理・修繕されている(24.9%)」となった。

■ 中古端末へのマイナスイメージない、日本は5.8%、米国は15.3%
  日本の中古端末へのマイナスイメージ、最多回答は「バッテリーが持たなさそう」

日本在住の15歳~69歳の男女(n=1,007)とアメリカ在住15歳~69歳の男女(n=1,241)に、スマートフォンや携帯電話の中古端末に対するマイナスイメージを聞いたところ、日本で最も多かった回答は「バッテリーが持たなそう」が44.1%、次いで「傷や汚れがありそう」が39.4%、「すぐ壊れそう」が36.8%であった。アメリカで最も多かった回答は「品質が安定しなさそう」が27.1%、次いで「バッテリーが持たなそう」が26.9%、「傷や汚れがありそう」が25.0%となった。ちなみに、「マイナスのイメージはない」という回答は日本では5.8%、アメリカでは15.3%となり中古端末に対しての意識の差が明らかとなった。


【調査概要】
【第2弾】日本とアメリカにおけるスマートフォン中古端末市場調査
調査期間:2017年12月15日~12月21日
調査方法:インターネット調査
<日本>
有効回答:1,007人
調査対象:15歳から69歳の男女
<アメリカ>
有効回答:1,241人
調査対象:15歳から69歳の男女

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