2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査(12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生男女) 

2018年05月29日

MMD研究所は、テスティーが提供するスマートフォンアンケートアプリ「TesTee(テスティー)」にて共同調査を行い、第三弾として、12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1,106人を対象に2018年4月10日~2018年4月13日の期間で「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」を実施いたしました。

調査結果サマリー


  • 学校へのスマホ持ち込み許可、中学生は21.6%、高校生は84.3%
    持ち込み条件トップ、中学生は「携帯所持の許可申請をする」、高校生は「授業中は電源を切ってカバン等にしまう」
  • 学校にWi-Fi環境があるのは中学生が25.9%、高校生が22.0%
  • 学校の授業で使うことのある端末「デスクトップPC、ノートPC、iPad」
  • PCやタブレットの操作を習う授業で教わる操作は「Word、Excel、PowerPoint」「タイピング」が上位
  • 緊急時の連絡方法、中高生ともに「一斉送信のメールが届く」が最多、高校生の21.8%が「LINEでクラスのグループにメッセージが届く」

調査結果


■学校へのスマホ持ち込み許可、中学生は21.6%、高校生は84.3%
 持ち込み条件トップ、中学生は「携帯所持の許可申請をする」、高校生は「授業中は電源を切ってカバン等にしまう」

12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女1,106人を対象に、学校へのスマートフォン持ち込みが許可されているかを聞いたところ、中学生(n=533)の7.9%が「許可されている」、13.7%が「条件付きで許可されている」と合わせて21.6%が許可されていることがわかった。高校生(n=573)では52.4%が「許可されている」、31.9%が「条件付きで許可されている」と合わせて84.3%が許可されていることがわかった。

スマートフォンの持ち込みが許可されていると回答した中高生を対象に、決められているルールや条件があるかを聞いたところ(複数回答可)、中学生(n=115)で最も多かった回答は「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」で49.6%、次いで「登下校時のみ使用可能」が40.0%、「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が37.4%となった。
高校生(n=483)で最も多かった回答は「授業中は電源を切ってカバンやロッカーにしまう」が69.2%、次いで「登下校時のみ使用可能」が30.0%、「学校や先生に携帯所持の許可申請をする」が14.1%となった。

■ 学校にWi-Fi環境があるのは中学生が25.9%、高校生が22.0%

スマートフォンを所有する中高生に学校のWi-Fi環境について聞いたところ、中学生(n=533)の25.9%、高校生(n=573)の22.0%が「Wi-Fiがある」と回答した。

続いて、学校にWi-Fi環境があると回答した中高生を対象にスマートフォンの持ち込み許可別にクロス集計をかけ、自身のスマートフォンを接続して利用することが可能か聞いたところ、持ち込みを許可されている中学生(n=53)では「休み時間だけ接続できる」が1.9%、「いつでも自由に使える」が20.8%、持ち込みを許可されている高校生(n=116)では「休み時間だけ接続できる」が4.3%、「いつでも自由に使える」という回答が20.7%となった。

■ 学校の授業で使うことのある端末「デスクトップPC、ノートPC、iPad」

学校で授業に使うことのある端末を聞いたところ(複数回答可)、中学生(n=533)では「PC(デスクトップ)」が40.5%と最も多く、次いで「PC(ノート)」が21.8%、「タブレット(iPad)」が16.3%となり、高校生(n=573)では「PC(デスクトップ)」が最も多く41.0%、次いで「タブレット(iPad)」が15.4%、「PC(ノート)」が14.5%となった。

■ PCやタブレットの操作を習う授業で教わる操作は「Word、Excel、PowerPoint」「タイピング」が上位

授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生を対象に、どのような授業でデバイスを利用しているか(複数回答可)を聞いたところ「PCやタブレットの操作の授業で使う」が中学生(n=331)では61.3%、高校生(n=327)では63.0%となった。続いて、PCやタブレットの操作を習う授業でデバイスを使うと回答した中高生を対象に、どんな操作を習っているかを聞いたところ(複数回答可)、中学生(n=203)では「WordやExcelやPowerPointの使い方」が60.6%と最も多く、次いで「タイピングの練習」が39.9%、「プログラミングの方法」が35.5%となった。

高校生(n=206)では「WordやExcelやPowerPointの使い方」が84.5%と最も多く、次いで「タイピングの練習」が37.9%、「画像や写真の編集の仕方」が29.1%と中高で習う操作が異なることがわかった。

続いて、通常の授業でPCやタブレットを使うと回答した中高生を対象に、どのように使っているかを聞いたところ(複数回答可)、中学生(n=179)では「授業で使う教材の共有」が48.0%と最も多く、次いで「動画の視聴」が40.2%、「黒板やノートとして利用」が27.9%となった。
一方高校生(n=164)では「授業で使う教材の共有」が49.4%と最も多く、次いで「動画の視聴」が32.3%、「宿題やプリントの配布、提出」が25.6%となった。

■ 緊急時の連絡方法、中高生ともに「一斉送信のメールが届く」が最多、高校生の21.8%が「LINEでクラスのグループにメッセージが届く」

学級閉鎖や休校など、学校からの緊急時の連絡はどのように行われているかを聞いたところ(複数回答可)、中高生ともに最も多かった回答は「一斉送信のメールが届く」だった。
次に多かった回答は中学生(n=533)では「電話でクラスメートから連絡が回ってくる」が18.8%、次いで「LINEでクラスメートから連絡が回ってくる」が15.8%となり、高校生(n=573)では「LINEでクラスのグループにメッセージが届く」が21.8%、次いで「専用のアプリなどで通知が届く」が14.5%と中高で連絡手段が異なる結果となった。

調査概要


「2018年4月 中高生の学校のIT利用状況調査」
・調査期間:2018年4月10日~2018年4月13日
・有効回答:中学生533人、高校生573人
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:12歳から18歳のスマートフォンを所有する中学生、高校生の男女

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[MMD研究所]
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