大学生・新卒社会人の就業観に関する調査(国内学生及び社会人2年目まで対象) 

2018年06月25日

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(DTC)は、企業の採用活動における人材のターゲティング及びアプローチの検討材料として、国内学生及び社会人2年目までを対象に「就業観に関する調査」を実施し、その分析結果をまとめました。

企業の新卒採用は、少子化に伴う売り手優位の状況が続き、採用対象である学生も、スマートフォンやソーシャルメディアを使いこなすのが当たり前の世代へと移行するなど、新たな局面を迎えています。求人媒体を中心とした既存の採用手法のみでは幅広い候補者を集めることが困難になる中、採用ターゲットを明確にし、適切なメッセージ、媒体を用いてターゲットに訴求する、採用ブランディングが重要になっています。

DTCではこうした課題に対し、デジタル戦略コンサルティング部門と人事コンサルティング部門が共同でデジタル採用ブランディング支援サービスを提供しており、関連して「就業観に関する調査」を2018年4月18日~4月20日に計1,362人の大学生(うち920人)、新卒2年目までの社会人(うち442人)を対象に実施しました。

調査では、回答結果より因子分析を行い、大学生・新卒を就業観で次の通り、6つのタイプに分類しました。本資料では大学分類別、性別ごとに各タイプの割合の違いをまとめたものを明らかにしています。

  • 状況観察型
    会社選定において様々な軸で比較検討を行い、状況に応じて最適な意思決定を行う
  • チームワーク重視型
    職場の人間関係を何よりも重視し、大切な仲間と共に仕事を遂行する事を志向する
  • 自由重視型
    自分のやりたい事を柔軟に行える事を重視し、仕事とプライベート両方の充実を志向する
  • 安定志向型
    企業や人間関係等、所属する環境が長期的に安定している事を重視する
  • 自己裁量重視型
    自己裁量で仕事を遂行する事を重視し、キャリア初期にはチャレンジ経験を志向する
  • プロフェッショナル志向型
    どこに行っても通用するスキルや専門性を高める事を重視し、(それを実現しやすいと学生が考える)大企業を志向する

調査対象全体に占める割合では「状況観察型」が最多の31%となり、次いで「チームワーク重視型」が21%、「自由重視型」が18%となっています。「自己裁量重視型」や「プロフェッショナル志向型」の割合は10%以下となりました。

・状況観察型 31%
・チームワーク重視型 21%
・自由重視型 18%
・安定志向型 12%
・自己裁量重視型 10%
・プロフェッショナル志向型 8%


一方で、出身大学分類別や男女別に比較した場合には、旧帝大では「状況観察型」の割合が低い、早慶上智では「自己裁量重視型」の割合が高い、などタイプごとの構成比に差があることが分かります。

調査で質問した就職希望業界・職種やライフステージの考え方や働き方の価値観、魅力的な会社や仕事などの回答をもとに各タイプについてペルソナ分析を行い、その特徴を明らかにしています。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[デロイト トーマツ コンサルティング]
 マイページ TOP