サブスクリプション型サービスの認知率や利用実態調査(20〜69歳男女対象) 

2018年07月24日

マクロミルは、サブスクリプション型サービスに関する認知率や利用実態を調査。

動画配信や音楽配信などを中心に広まってきた「サブスクリプション(定額)型サービス」。最近では、アパレルや飲食店のほか、様々な業界でも採用する動きが出ています。では実際に、サブスクリプション型サービスは消費者にどの程度認知されていて、利用者はどの程度いるのでしょうか。そして、消費者はどのようなメリットを感じて利用しているのでしょうか。利用実態や意識を明らかにするため、1都3県在住の20〜69歳男女1,000名に調査を行いました。

調査TOPICS


  • サブスクリプション型サービスが認知されている商品・サービス、1位は「動画配信」で58%
  • 利用経験率は35%。上位5位は、認知率の並びと同じ
  • 利用金額、8割以上のユーザーが「3,000円未満」
  • 利用する理由は、「お手頃」「気にせず何度でも利用できる」など、“お得感”が上位。
    女性は、“利用方法のわかりやすさ”、“クチコミや評判の良さ”も理由に
  • サブスクリプション型サービスを利用しない理由は、“所有したい”、“利用しない期間がある”、“利用したいものが無い”など様々

調査結果


サブスクリプション型サービスが認知されている商品・サービス、1位は「動画配信」で58%

サブスクリプション型サービスは、生活者にどの程度認知されているのでしょうか。18個の選択肢※1の中から、定額料金で使い放題になることを知っていたサービスを尋ねました。

認知率の高かったものから順に上位5位は、「動画配信」58%、「音楽配信」52%、「電子書籍」35%、「雑誌」28%、「ゲーム」15%となっており、メディアコンテンツ系のサービスが集中しました。

6位以下には、「洋服」7%、「コンタクトレンズ」7%、「飲食店」6%といったメディアコンテンツ系以外のサービスが続きますが、いずれも7~1%と低く、まだまだ知られているとは言い難い状況です。なお、いずれのサービスも、定額料金で使い放題になることを知らなかった人も32%にのぼりましたなお、若い年代のほうが上の年代より、男性のほうが女性より、サブスクリプション型サービスの認知率が高い傾向がありました。

利用経験率は35%。上位5位は、認知率の並びと同じ

次に、利用したことがあるサブスクリプション型サービスの利用経験について尋ねました(サービスを知らない人も含む全数ベースで集計)。

利用経験率が高かった順に、「動画配信」24%、「音楽配信」18%、「電子書籍」8%、「雑誌」5%、「ゲーム」4%で、上位5位の順序は認知率と同じでした。また、20代の利用経験率が最も高く、年代が上がるにつれてスコアが下がる傾向がありました。

利用金額、8割以上のユーザーが「3,000円未満」

では、サブスクリプション型サービスの利用者(282名)が、1カ月あたりにかけている合計金額は「1,000円以上~3,000円未満」が最も多く47%でした。次に多かった「1,000円未満」36%を足すと、利用者全体の8割以上が3,000円未満という結果でした。なお、平均金額は2,328円となっています。

利用する理由は、「お手頃」「気にせず何度でも利用できる」など、“お得感”が上位。
女性は、“利用方法のわかりやすさ”、“クチコミや評判の良さ”も理由に

サブスクリプション型サービスを利用する理由を、利用経験率の上位3つのサービス(動画配信、音楽配信、電子書籍)について確認しました。

3つのサービス共に、「継続的に支払うのにお手頃な金額」「お金を気にせず何度でも利用」「通常よりも安く済む」といった“お得感”に関する理由が上位に挙がりました。やはり、安さや気軽さにメリットを感じているユーザーが多いようです。男女別では、女性のほうが男性よりも「利用方法がわかりやすかったから」「クチコミや評判が良かったから」という理由を挙げる割合が高い傾向が見られました。

サブスクリプション型サービスを利用しない理由は、“所有したい”、“利用しない期間がある”、“利用したいものが無い”など様々

では逆に、サブスクリプション型サービスを利用しない人は、なぜ利用しないのでしょうか。“日頃からそのサービス自体は利用しているが、サブスクリプション型では利用はしていない人”に対して自由回答で理由を尋ねました。抜粋してご紹介します。

○動画配信
利用しない月も継続的に払い続けたくない(21歳、男性)
見たい動画がないから(45歳、男性)

○電子書籍
書籍は電子データでも所有欲があるから(38歳、男性)
読みたいものが見つけにくい(41歳、女性)

○雑誌
紙の雑誌に慣れていて十分だから(43歳、男性)
電子書籍の雑誌は字が細かすぎて読むのが面倒(59歳、男性)

○スーツ
サイズがなさそう(24歳、女性)
毎日、仕事で着るので自分の洋服を持ちたいので(61歳、女性)

○コスメ
当たり外れがありそう(25歳、女性)
普段から1,000円未満の安い化粧品しか使っていないので、高価な利用料を払ってまで定額利用するメリットが見出せないから(25歳、女性)

○コンタクトレンズ
何度か利用を考えたが、普段使っているものが定額サービスの中になかったから(25歳、女性)
装着しない時期があるから(45歳、女性)

○食品・飲料・酒
飲むお酒は、バーで決めたいから(20歳、女性)
コンビニで間に合っている(48歳、女性)

○音楽配信
YouTubeで足りる(48歳、男性)
好きな音楽はCDを買うから(43歳、女性)
聞きたい曲が配信されていない(61歳、女性)

○ゲーム
ひとつのゲームに没頭したいから(38歳、男性)
スマホのゲームで足りているからです(65歳、女性)

○洋服
好みの服が人気だったらなかなか借りられなさそう(24歳、女性)
貸衣装は汚した時や、申込、返却が面倒なので(61歳、女性)

○バッグ、アクセサリー
派手な生活に見られたくない(29歳、女性)
定額利用を検討したが、予算オーバーだったため(36歳、女性)

○クリーニング
利用頻度が様々だからです(24歳、男性)

○飲食店
そんなに頻繁には同じものを食べたくないから(38歳、男性)
健康面で心配(45歳、男性)

○英会話
定額で元を取れるほど時間がない(48歳、女性)

※1:選択肢は以下の通り
音楽配信、動画配信、電子書籍、ゲーム、雑誌、洋服、スーツ、バッグ・アクセサリー、コスメ、クリーニング、コインランドリー、コンタクトレンズ、飲食店、食品・飲料・酒、英会話、車、ワークスペース、その他

調査概要


調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)に住む20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1,000サンプル
調査期間:2018年6月26日(火)~2018年6月27日(水)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
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