サブスクリプションに関する調査(15歳~59歳の男女対象) 

2019年04月25日

マクロミルは、サブスクリプションに関する調査を実施。
利用した期間に応じて料金を支払う、サブスクリプションサービス。「サブスク」と略されることも多く、動画や音楽などのデジタルコンテンツ配信だけでなく、最近ではコーヒーやスーツ、家具や車といったものにまで拡がりを見せています。これらのサブスクリプションサービスは、人々の生活の中でどのくらい身近なものなのか、そして今後のさらなる浸透のカギとは何なのか、全国15歳~59歳の男女1,000人を対象に調査を行ないました。

調査TOPICS


  • サブスクの認知率は27%にとどまるが、実際の利用経験率は46%!言葉の意味を知らずに利用する人も?
  • 利用率1位のサブスクサービスは「動画」で81%と突出! 「飲食」「衣料品」は5%未満
  • 今後のサブスク利用意向では、「飲食」が4位にランクイン
  • サブスクの利用開始の決断に影響する要素は、「料金」「使い方のわかり易さ」「手続きの簡単さ」
  • 定額利用で使い放題になったらいいなと思うサービスは?自由回答集

調査結果


■サブスクの認知率は27%にとどまるが、実際の利用経験率は46%!言葉の意味を知らずに利用する人も?

昨今、様々な商品・サービスで展開されるようになったサブスクリプションサービスですが、一般生活者の中ではどの程度浸透しているのでしょうか?認知や理解の状況を確認しました。

アンケートで、“サブスクリプション型サービス”という言葉のみを提示して認知・理解状況を確認したところ、最多は「知らない/よく分からない」で74%にのぼりました。「聞いたことはあるが内容までは知らない」という言葉だけの認知率は17%、「内容も含めてよく知っている」と内容理解率は10%という結果です。合計すると認知率は27%でした。

続いて、“サブスクリプション型サービスの定義”※1をアンケート上で読んでもらってから現在の利用状況を尋ねてみると、「使っている」が36%、「以前は使っていたが現在は使っていない」が10%でした。合計すると、利用経験率は46%という状況で、認知率の27%よりも高いことがわかりました。

このように一般生活者の中には、“サブスクリプション型サービス”という名称の意味をよく知らずにサービスを利用している人も存在します。

※1:定義は以下のように提示。『日本語では「定額利用」と呼ばれることが多く、製品やサービスを買うのではなく、消費者が利用した期間に応じて使用料を支払い、利用することができるサービスです。Amazonプライム、Netflixのような動画配信サービス、Spotify、LINE MUSICなどの音楽配信サービスが代表的ですが、 最近は、洋服やカバンなど衣料品に関するもの、コーヒーやラーメンなど飲食に関するものなど、オンラインサービス以外にも定額利用できるものが拡がりつつあります。』

■利用率1位のサブスクサービスは「動画」で81%と突出! 「飲食」「衣料品」は5%未満

現在サブスクリプションサービスを利用中の方は、具体的にどのようなサービスを使っているのでしょうか?
利用率を見てみると、「動画配信」81%、「音楽配信」39%、「本・雑誌・コミック配信」18%が上位3位でした。スコアの差からもわかるように、サブスクリプションサービスは「動画配信」を中心に利用が進んでいると言えそうです。また最近のサブスクサービスは、「飲食」「衣料品」といったカテゴリーでも広がりを見せていますが、利用率は軒並み5%未満という状況で利用はまだあまり進んでいないようです。

■今後のサブスク利用意向では、「飲食」が4位にランクイン

今後は、どのような種類のサブスクサービスが注目されるのでしょうか?今後使いたい、今後も使いたいサービスをすべて選んでいただきました。
1位から3位は、「動画配信」43%、「音楽配信」24%、「本・雑誌・コミック配信」17%と現在の利用率上位3位と同じ顔触れですが、4位には「飲食」がランクインしました。現在はまだあまり利用されていない「飲食」の定額利用サービスですが、今後は利用が進んでいくかもしれません。

■サブスクの利用開始の決断に影響する要素は、「料金」「使い方のわかり易さ」「手続きの簡単さ」

サブスクリプションサービスの利用者増加のカギは何なのでしょうか?
新しく使い始めるかどうかに“とても影響する”“多少影響する”と回答した人の合計を見ると、最多は「1カ月あたりの料金」で93%、次いで「使い方が分かりやすい」87%、「利用開始時の手続きがカンタン」87%でした。いずれも全体の8割以上となっており、影響度が高い要素だと言えそうです。

■定額利用で使い放題になったらいいなと思うサービスは?自由回答集

定額利用で使い放題になったらいいなと思うサービスとして思いつくものを、実現可能性は考えずに自由に挙げていただきました。

以下は自由回答結果からの抜粋ですが、「駐車場」や「小中学生向けの問題プリントダウンロード」「投資の手数料」・・・など希望は様々。中には、サブスクサービスとしてすでに登場している「自動車」や「美容院」なども挙げられ、サービス展開がされているにも関わらずあまり認知されていない、というサービスもありそうです。

●希望するサブスクサービス
ベース:全体(n=1,000)/自由回答より抜粋
・自由回答結果/性別年齢/居住地/職業)

・自動販売機(男性18歳/埼玉県/学生)
・美容機器使い放題(女性22歳/東京都/学生)
・旅行プランの定額(女性27歳/東京都/パート・アルバイト)
・全国各地の駐車場使い放題(男性31歳/千葉県/会社員)
・自動車(男性33歳/神奈川県/会社員)
・光熱費(女性39歳/神奈川県/専業主婦)
・美容院が使い放題(カラーやトリートメント等頻繁に行わないとならないもの)(女性42歳/東京都/会社員)
・中学受験や、やや難しい小学生用の問題のプリントがダウンロードできる。科目や違う学年の問題も好きに選べる。(女性43歳/東京都/パート・アルバイト)
・飛行機・新幹線・在来線・高速道路の乗り放題(男性44歳/埼玉県/会社員)
・弁当配送サービス(男性45歳/東京都/会社員)
・投資の手数料(男性47歳/千葉県/会社員)
・日帰り温泉施設(女性47歳/東京都/パート・アルバイト)
・社員食堂のメニュー(女性53歳/東京都/パート・アルバイト)
・勉強部屋(十分な広さの机、座り心地のいい椅子、コーヒー飲み放題、コンセント付き)(男性55歳/神奈川県/会社員)
・通信費(男性56歳/東京都/会社員)
・クリーニングや家事代行(女性58歳/東京都/会社員)

現時点では「動画」「音楽」を中心に浸透が進むサブスクサービスですが、また、サブスクリプションービスを新しく使い始めることの決断に影響することとして上位にあがったものは、「料金」のほか、「使い方の分かりやすさ」、利用開始の「手続きの簡易さ」などがあります。サブスクリプションサービスの利用方法などを丁寧に解説するコンテンツが、老若男女に幅広く浸透させるカギになるのかもしれません。

「株式会社マクロミル・翔泳社(MarkeZine)の共同調べ」

調査概要


■調査主体:マクロミル・翔泳社(共同調査)
■調査方法:インターネットリサーチ
■調査対象:東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県に在住の15~59歳の男女(マクロミルモニタ会員)
■割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代(5歳刻み)の人口動態割付/合計1,000サンプル
■調査日:2019年1月30日(水)~2019年1月31日(木)

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