「ミニマリスト」についての調査(首都圏在住の18~79歳の男女対象) 

2018年08月09日

リサーチ・アンド・ディベロプメントは、首都圏在住の18~79歳の男女を対象に実施した自主調査を用い、「ミニマリスト」について分析を行いました。

近年、「断捨離」「ミニマリスト」など“不要なものは持たない暮らし”に注目が集まっています。そのような暮らしを志向する人には、どのような特徴があるのか明らかにしました。
※“モノを持たない生活” の意向が強く、節約目的ではない者を「ミニマリスト」と定義して分析を行なった。(図1)

調査結果


ミニマリストの買い物に関する意識は以下のような特徴がみられた。
 ・全般的に“お金をかけている”意識が高く、特に“衣食住”にお金をかけている。(図2)
 ・ミニマリストは、こだわりが強く、気に入ったものには出費を惜しまない。(図3)
ミニマリストは感性が高く、センスや自分自身にも自信がある。(図4)

R&D 生活者インサイト


◇こだわって買っている自負と、自分への自信が強いミニマリスト

ミニマリストは、一般的な消費者よりも「“衣食住”にお金をかけている」傾向が強く、「気に入ったものへの出費は惜しまない」ところを見ると、必ずしも“持たない生活”の理想形は“モノを(なるべく)買わない生活”というわけではないようです。

加えて、手に入れたいものに対して“ガマンや妥協をしない”意識が高いことから、ミニマリストが買い物をするときの判断基準は費用や検討時間、購入先よりも“そのモノを自分が気に入るかどうか”がポイントとなるようです。ミニマリストの“気に入る”基準は、質が良く、自分のフィーリングに合って、長くつきあい続けられることもわかりました。

◇“モノを持たない生活”実現の秘訣は、“自信”と“こだわり”を強く持って買い物をすること

ミニマリストは気に入るかどうかの判断基準がはっきりしている=モノ選びのこだわりが強く、自分自身の“気に入ったモノ”を選ぶスキルに自信があるので、結果的に失敗のない買い物=必要なモノだけが手に入る買い物になるのではないかと推察されます。

「断捨離」「ミニマリスト」という言葉を耳にすると“捨てる”ことや“持たない”ことなど、一見消費と逆行する暮らしに感じられますが、その実は消費から離れることではなく、買うモノに対するこだわりと自信を強く持って消費することだと考えられます。

ミニマリストの“気に入る”モノ、つまり“お眼鏡に適う”モノの範囲は一般的な消費者より狭いかもしれません。でも“お眼鏡に適ったモノ”に対する愛着はひとしおで、こだわりが強いからこそ、一度気に入ればその商品の熱烈な“ファン”になる可能性も十分にあるのではないのでしょうか。

調査概要


調査名: CORE2018 マスター調査
調査地域: 首都圏 40km圏(調査地点 200地点)
調査対象: 18~79歳男女個人
サンプル数: 有効回収 3000サンプル(人口構成比に合わせて、性×年代別を割付)
サンプリング手法: 住宅地図を用いたエリアサンプリングで抽出
調査手法: 訪問・郵送併用の自記入式留置調査
調査実施時期: 2017年10月(毎年1回10月実施)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[リサーチ・アンド・ディベロプメント]
 マイページ TOP