焼酎メーカー売上高ランキング(2017年) 

2018年08月13日

帝国データバンク福岡支店では、売上高に占める焼酎・泡盛の割合が5割以上となった酒類製造業者を『焼酎メーカー』と定義。企業概要ファイル「COSMOS2」(約147万社収録)より、全国の焼酎メーカーの2017年(1月期~12月期)売上高をランキング形式により抽出し、上位50社の売上高や利益動向などについて集計した。
本調査は2017年8月に続く15回目。

国税庁が発表した2016年度(平成28年度)の国内酒類消費量は、約841万1800キロリットルと、前年度比0.8%減少した。減少するのは2年ぶり。ウイスキー(前年度比7.2%増)はハイボールブームにより、また、リキュール(同1.1%増)やスピリッツ(同13.7%増)は缶チューハイや缶カクテルなどのRTD(Ready to Drink)飲料市場の拡大により、それぞれ消費量や伸び率の増加が際立っているのに対し、清酒(同3.3%減)や焼酎(同3.2%減)などはやや劣勢に立たされている。

焼酎の消費量は約83万900キロリットルと、依然として根強いファンを抱えているものの、ピークだった2007年度(100万4700キロリットル)から17.3%減少するなど、過去におけるブームの収束も見て取れる。

調査結果


  • 2017年の売上高ランキングは、「黒霧島」で知られる霧島酒造(株)(宮崎県都城市)が6年連続でトップ。2位は、「いいちこ」ブランドを主力とする三和酒類(株)(大分県宇佐市)。3位にはオエノンホールディングス(株)の焼酎事業である「オエノングループ」が入った
  • 上位50社の売上高合計は3216億5300万円と、10年前と比較して3.8%減少した。なお、「オエノングループ」の売上高を除外して51位の売上高を加算して計算した調整後の売上高合計は、前年比1.1%減の2829億400万円と、2年ぶりに減少した
  • 上位50社のうち「減収」企業は29社と、前年(26社)から増加。売上高上位メーカーへの寡占化が進んでいる
  • 税引き後当期純利益が判明した43社のうち、「赤字」企業は9社と、前年(6社)から増加。このうち4社が2期連続で7%以上の減収を余儀なくされていた
  • 県別社数は「鹿児島県」が21社、県別売上高合計は「宮崎県」が928億1300万円で、それぞれ最多
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[帝国データバンク]
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