音声技術に関するマーケット調査(APAC地域の6つのマーケット対象) 

2018年09月06日

iProspect Japan (アイプロスペクト・ジャパン)はグローバルな自社ネットワークの優位性を最大限活用し、スマートフォンユーザーを対象に音声技術の利用目的とその利用率を調査した研究結果を発表いたしました。この調査は日本、中国、インド、インドネシア、シンガポール、オーストラリアの6つのマーケットを対象に、音声技術に対する戦略(ボイスストラテジー)を構築するマーケターにとってどのような影響があるのかを明らかにするために実施されました。

本調査は2018年4月iProspectがマーケティングリサーチコンサルタントIdstatsと共に、18-50歳で構成された1,800人以上のスマートフォンユーザーを対象に実施され、APAC地域における音声技術(音声検索、音声認識、音声対応アプリなどを含む)の影響とその規模を明白にいたしました。回答者の62%が過去6か月以内に音声認識機能を使用したと回答し、中でもインド(82%)と中国(77%)は音声技術の利用において高レベルであることが判明いたしました。また、56%は過去6か月の間に音声技術の利用頻度が上昇したと回答し、95%はこの先一年間音声認識を使い続ける意志があると回答いたしました。

調査とネットプロモータースコア(NPS)に基づき、iProspectは調査を実施したマーケットを保守的成長市場と躍動的成長市場の2つのカテゴリーに分類しました。保守的成長市場の利用率は60%以下で、音声技術に対し複雑な感情を示しつつも地道に成長する可能性が示唆されました。一方、躍動的成長市場においては利用率が60%以上であり、音声技術に対し前向きな感情を示しており、今後大きく成長する可能性を秘めています。

■日本における音声技術普及の状況は他のAPAC市場と比べ低い成長率

本調査によると、日本ではスマートフォン利用者の40%しか音声技術を使用しておらず、他のAPAC市場ほどの成長率を記録していないことが分かりました。音声技術を使用していると答えた回答者の中でも、月に1度しか使用頻度がない人は20%におよび、日本における音声技術の利用は特殊な用途で使われることが多く、日常的なアシスタント機能としては定着していないことが判明しています。また、スマートフォン利用者の30%は一度も音声技術を使用したことがないと答えています。日本におけるハードルは、利用頻度を上げること以外にも文化的な背景として公共の場で音声技術を使用することへの躊躇が挙げられ、また正確に質問を理解できないといったストレスを経験したことも重なっていることから、技術プロバイダーや企業にとってその文化的認識を乗り越え、過去の経験を払拭させることが今後の課題であると言えるでしょう。

■企業がボイスストラテジーを構築する際、本調査が推奨する検討すべき要素は以下となります。

1. 利便性: ハンズフリーの瞬間や毎日のルーティーン(生活習慣)に入り込む事で、ユーザーに音声技術の本質的な価値を提供する事が重要。ユーザーの質問やユーザーが欲しい情報をアシスタントが提供するといったシンプルな部分から始めることが重要である。

2. ランク ゼロ(強調スニペットへの表示)の為の最適化: アジアでは音声検索が商品・場所などを見つける際の重要な手段になりつつあり、会話型の質問に対応するため、企業はSEOとマーケットプレイスのコンテンツストラテジーを最適化することが求められる。音声検索を行った場合の回答は一つしかありません。自社がその一つになれるかが重要です。

3. 音声技術利用状況を正しく理解(躍動的成長市場 VS 保守的成長市場): 各国各地域での音声技術の利用状況(ビヘイビア、利用目的、エコシステム)には明確な違いがあります。企業のマーケティングを成功させるにはまず市場の特性とエコシステムを理解する必要がある。

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[PRTIMES]
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