ビジネスパーソンの「働き方」意識調査(1日あたり平均1時間以上のデスクワークがある20~50代会社員男女対象) 

2018年09月25日

トレンド総研は、ビジネスパーソンの「働き方」最新意識調査結果を発表。
調査対象:1日あたり平均1時間以上のデスクワークがある20~50代 会社員男女500名(一都三県在住)

調査結果サマリー


  • 進む働き方の多様化…ここ1~2年で「社外で仕事をすることが増えた」人は約3人に1人
  • 働き方改革において活用したいアイテム、ミレニアル世代は63%が「スマートフォン」と回答
  • ビジネスシーンでのスマートフォン活用に積極的なミレニアル世代…年収が高い人ほど活用率も高い傾向に
  • 働き方改革のカギは「脱パソコン」!? スマホ活用で業務効率は3割増、勤務時間も平均「66分」カット

調査結果


はじめに、一都三県在住の20~50代会社員男女500名を対象に、「働き方」の変化について調査をおこないました。

◆進む働き方の多様化…ここ1~2年で「社外で仕事をすることが増えた」人は約3人に1人

まず、「ここ1~2年で働き方改革に対する意識が高まっていると思いますか?」と聞いたところ、全体の59%と約6割が「そう思う」と回答。また、「勤務する会社において働き方改革に対する意識が高まっている」と答えた人も51%と半数以上にのぼりました。「一億総活躍社会」の実現に向けた取り組みとして政府が進めている働き方改革ですが、実際のビジネスの現場においても、働き方に対する意識が高まっていると感じる人が多いようです。

また、そこで、働き方改革に関する取り組みのうち「重要だと思う/興味がある制度」を質問すると、「フレックスタイム制度」(38%)、「在宅勤務制度」(35%)、「時短勤務制度」(33%)、「テレワーク制度(※1)」(31%)などが上位に。

在宅勤務制度やテレワーク制度(※1)に代表されるような「場所を選ばない働き方」も広がりを見せているようで、「ここ1~2年で勤務先のオフィス以外において仕事をすることが増えたと思いますか?」という質問では、およそ3人に1人(30%)が「そう思う」と回答しています。

※1:テレワーク制度…ICTを活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を推進する制度

◆働き方改革において活用したいアイテム、ミレニアル世代は63%が「スマートフォン」と回答

さらに、「働き方改革において活用したいアイテム・デバイス」について聞いた質問では、「パソコン」(74%)、「スマートフォン」(51%)がツートップとなりました。特に20~34歳の「ミレニアル世代」(※2)ほど「スマートフォン」と回答した人が多く、その割合は63%に。35歳以上の「ミドル世代」で同じ回答をした人は44%で、両者には19ポイントもの差が生じています。

また、今回の調査では「働き方改革において活用したいアイテム・デバイス」として「パソコン」を選ばなかった人も約5人に1人(26%)にのぼりました。その理由としては「重たくてかさばるから」が63%で圧倒的に多く、以下「インターネット環境が必要だから」(29%)、「作業できる場所が限られるから」(25%)、「コンセントなど電源のある環境が必要だから」(24%)などの回答が目立っています。近年広がりを見せている「場所を選ばない働き方」を実現する上では、持ち運びに不便で作業に制限が生まれるパソコンより、スマートフォンのほうを活用したいと考える人もミレニアル世代を中心に多いようです。

※2:ミレニアル世代…2000年以降に成人・社会人になる世代のこと。日本では20~34歳までの世代をさすことが多い。

◆ビジネスシーンでのスマートフォン活用に積極的なミレニアル世代…年収が高い人ほど活用率も高い傾向に

そこで、あらためて「仕事における積極的なスマートフォン活用を支持しますか?」と聞いたところ、51%と半数以上が「支持する」と回答。また、ここでも世代による差が目立ち、35歳以上の「ミドル世代」で「支持する」と答えた人は44%にとどまったのに対して、20~34歳の「ミレニアル世代」では64%で20ポイントもの違いがみられています。

そして、実際に「仕事において電話機能以外でスマートフォンを活用している」人も、34%と全体の3人に1人に。特に年収が高い人ほどその傾向が強く、スマートフォンの活用割合は同じ「ミレニアル世代」の中でも、年収「~300万未満」の人が27%であるのに対して、「~600万未満」では35%、「600万以上」では38%となっています。

また、「パソコンではなくスマートフォンで仕事をするメリット」を聞くと、「持ち運びがラクである」(75%)、「電車移動中も時間を有効活用できる」(65%)、「起動に時間がかからない」(42%)、「電源やWi-Fiの確保に気を配らなくてもよい」(41%)などの回答が目立ちました。

◆働き方改革のカギは「脱パソコン」!? スマホ活用で業務効率は3割増、勤務時間も平均「66分」カット

さらに、前問で「仕事において電話機能以外でスマートフォンを活用している」と回答した人に、「仕事においてスマートフォンを活用することで、業務効率はどれくらいアップすると思いますか?」と聞いたところ、「3割増し」という回答が最多(24%)に。また、「仕事においてスマートフォンを活用した場合、パソコンのみを使用した場合と比べて勤務時間は短縮されると思いますか?」という質問でも、81%が「そう思う」と回答しました。なお、具体的に「どれくらい勤務時間が短縮されると思いますか?」という質問では、平均「66分」という結果に。スマホの仕事活用によって、残業なども1時間以上カットできることになります。

そこで、「仕事において使用するスマートフォンを選ぶ場合に、今後求めたい機能・性能」を聞くと、「1日使用しても充電が切れない」(67%)、「セキュリティが安心できる」(58%)、「メモリの容量が大きい」(52%)などが上位に。また、「同時に複数の画面で作業ができる」(23%)、「タッチペンなどで画面に直接手書きができる」(17%)などを重視しているという声もあがりました。スマートフォンのビジネスユースが進むことで、今後求められるデバイス像にも変化が生じていきそうです。

調査概要


■調査対象:1日あたり平均1時間以上のデスクワークがある20~50代 会社員男女500名(一都三県在住)
※性別・年代均等割付
■調査期間:2018年8月27日~8月29日
■調査方法:インターネット調査

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