働くことについての調査(妊娠中または子供が1人以上いるママ対象) 

2018年10月10日

コネヒトは、ママが一歩を踏み出しやすい社会の実現を目指す「変えよう、ママリと」プロジェクトにおいて、妊娠中または子供が1人以上いるママを対象に「働くことについての調査」を行い、調査結果をまとめました。

調査トピックス


  • 約90%のママが「働きたい」と回答
  • 働くママが感じる課題の約50%は「雰囲気」に紐づいている
  • いま仕事に就いている人で産休育休取得率は正社員が87.3%、パート・アルバイトは52.1%と雇用形態によって差がある
  • 94.6%のママが「社会をよくするために行動したい」と感じている

調査結果


■「今後、働きたい気持ちがある」が約90%

 「今後、働きたいというお気持ちはありますか?」の質問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答をした方が89.3%となり約90%の方が「働きたい」という結果になりました。

 また、現在仕事をしていない回答者(全体の33.4%)の86.0%の方が「働きたい」と回答。現在の就労状況問わず、労働意欲の高さがうかがえる結果となりました。

■働くママの65.5%が現在の職場に課題を感じている

 「現在の職場、業務内容、待遇などに疑問や気になる点はありますか?」の質問に対して、「ある」「どちらかといえばある」と回答をした方が65.5%となりました。

■課題の約半数は、職場の「雰囲気」に働きづらさを感じている

 「現在の職場などに対する『疑問や気になる点』はどのようなものですか?」の質問に対して、「昇進や昇給を期待しにくい」が50.2%となり、二番目に多い回答が「妊娠や育児に対して上司や同僚の理解が薄い」、三番目に多い回答が「働くママが周囲にいない・少ない」と続きました。

 注目すべきは、質問の回答の中で、職場の「雰囲気」に紐づく選択肢(「妊娠や育児に対して上司や同僚の理解が薄い」「女性の働き方を支える会社独自の制度はあるが取りにくい」「産休・育休・有給などが取りにくい」)に票が集まった点です。人数ベースで見ると、課題を感じているママのうち、約半数の50.2%が上記三つの選択肢のいずれかを選択しています。ママの働きづらさを生む要因として、職場の「雰囲気」が大きい部分を占めていることがわかる結果となりました。

■約70%のママが課題を感じながらも今の職場で働き続ける

 「現在の職場で働き続けるイメージはありますか?」の質問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答をした方が70.2%となり約70%の方が今の職場で働き続けると回答しています。
 現在の職場などに疑問や気になる点がある方に限ってみても、61.6%が今の職場で働き続けると回答。課題を感じながらも、キャリアチェンジへのハードルが高い現状が見える結果となりました。

■雇用形態によって産休・育休取得率に約35ポイントの差

 「産休・育休を取得されたことはありますか?」の質問に対して、いま仕事に就いている方全体で産休・育休を取得した経験があるのは77.1%。しかし、雇用形態別に見てみると、正社員は87.3%、パート・アルバイトは52.1%と取得率に約35ポイントの差があることがわかりました。
 また、いま仕事に就いていない方の産休育休の取得経験者は10.5%にとどまりました。現在仕事に就いていない回答者のうち、就労経験がある方の退職時期は「妊娠期間中」が62.0%と妊娠・出産をきっかけとした退職が最も多い結果となりました。

■ママの就労支援をするための制度や仕組みはほぼ使われていない

 「次の制度や仕組みを使ったことがありますか?」とママの就労を支援するための制度や仕組み(「サテライトオフィス」「自治体の就職相談」「テレワーク」「ベビーシッター」「家事代行」「民間企業の就職相談」「ファミリーサポートセンター(ファミサポ)」「職業訓練(ハロートレーニング)」「在宅ワーク」「マザーズハローワーク」「ハローワーク」)の理解度や利用率に関する質問をしたところ、90%以上が「ハローワーク」以外を使ったことがないと回答しました。

 「使ったことがない」と回答をした方に「次の制度や仕組みを使ったことがない理由は何ですか?」と質問したところ、「サテライトオフィス」「自治体の就職相談」「テレワーク」「民間企業の就職相談」は、「内容がよくわからないから」という理由で半数以上の回答者が利用していないことがわかり、仕組みや制度の認知度に課題があることが明らかになりました。
 また、「職業訓練(ハロートレーニング)」の利用率においては、「内容がよくわからないから」を理由にした回答者は35.1%に留まりましたが、約半数となる48.1%が「必要性を感じないから」と回答。比較的認知度がある仕組みや制度においても、必要性が感じられない場合は利用率が伸び悩むようです。
 なお、「ベビーシッター」「家事代行」は、「お金がかかりそうだから」という費用感についての不安から使っていないことがうかがえます。

■94.6%のママが「社会をよくするために行動したい」

 「後輩ママや子供たちのために社会を少しでもよくするためのアクションをしたいと思いますか?」の質問に対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と94.6%の方が回答。回答者の熱量の高さが伝わる結果となりました。

【「変えよう、ママリと」プロジェクト調べ】

調査概要


調査期間:2018年8月9日(木) ~ 2018年8月20日(月)
調査方法:アプリ「ママリ」のユーザーに対してインターネット調査を実施
調査人数:5,022名
調査対象:妊娠中または子供が1人以上いるママ

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[コネヒト]
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