第1回「隣の芝生(企業)は青い」調査(20~59歳の男女対象) 

2018年10月19日

リスクモンスター(リスモン)は、第1回「隣の芝生(企業)は青い」調査結果を発表いたしました。調査対象者は、20~59歳の男女個人1,000人。

調査結果


(1)「隣の芝生(企業)は青い」/知人・友人の仕事に対する羨望度

 調査対象者1,000名に対し、「知人や友人の勤め先に対する羨望の有無」を調査したところ、「羨ましいと感じたことがある」(回答率47.7%)が「羨ましいと感じたことはない」(同52.3%)を若干下回りながらも概ね半々という結果となった。
 「羨ましいと感じたことがある」と回答した内訳を、「性別」、「婚姻」、「年齢」、「職業」、「年収」ごとに集計したところ、「男性」(回答率43.0%)よりも「女性」(同52.4%)、「未婚者」(同41.5%)よりも「既婚者」(同52.4%)の方が回答率は高く、年齢では、「30代~50代」においては半数以上となった。一方、職業別では、「無職」(同25.0%)、「パート・アルバイト」(同36.7%)において、羨ましいと感じない傾向が強く見られ、年収別においても「1,500万円以上」(同16.7%)では、同様の結果となった。(図表A)

(2)「隣の芝生(企業)は青い」/羨ましいと思う企業の規模

 知人・友人の勤め先に対して羨ましいと感じている人に対して、「当該企業の規模」を調査したところ、「大企業(上場)」(回答率42.4%)が最も多く、続いて「公務員」(同31.4%)、「中小企業」(同11.5%)、「ベンチャー企業」(同9.0%)、「大企業(非上場)」(同5.7%)の順となった。
 [1]と同様に「性別」、「婚姻」、「年齢」、「職業」、「年収」ごとに集計したところ、ほとんどのセグメントにおいて「大企業(上場)」が羨ましい企業の対象となっている一方で、「60代」(同45.3%)、「専業主婦・主夫」(同48.3%)、「無職」(同54.5%)、「300万円未満」(同42.7%)、「500万円~600万円」(同36.8%)においては公務員の回答率が高い回答率となっており、定年を迎えた年齢層や、自身の収入が乏しい層にとっては、安定の代名詞である公務員が魅力的に映っているとも考えられる。(図表B)

(3)「隣の芝生(企業)は青い」/羨ましいと思う企業ランキング

 さらに知人・友人の勤め先に対して羨ましいと感じている人に対して、「羨ましいと思う企業名」を調査したところ、1位が「国家公務員」(同17.8%)、次いで、「地方公務員」(同13.6%)が2位、「トヨタ自動車」(同6.9%)が3位、「パナソニック」(同2.3%)が4位、「ソニー」、「デンソー」、「三菱商事」(同1.5%)が5位という順になった。
 [2]において、公務員を選択した回答者の半数以上が「国家公務員」を選択しており、公務員の中でも「国家公務員」に対する羨望度が高い様子がうかがえるほか、民間企業においては、民間企業の中で1位の「トヨタ自動車」(同6.9%)が、同じく2位の「パナソニック」(同2.3%)の3倍の回答率を得ていることから、民間企業としては「トヨタ自動車」が頭一つ抜けている様子がうかがえる。(図表C)

1 国家公務員 17.8%
2 地方公務員 13.6%
3 トヨタ自動車 6.9%
4 パナソニック 2.3%
5 ソニー 1.5%
5 デンソー 1.5%
5 三菱商事 1.5%
8 富士通 1.0%
9 新日鉄住金 0.8%
9 キヤノン 0.8%
9 キーエンス 0.8%
9 日立製作所 0.8%
9 NTTドコモ 0.8%
9 電通 0.8%
9 ジェイティービー(JTB) 0.8%

(4)「隣の芝生(企業)は青い」/羨ましいと思う企業の理由

 羨ましいと感じる企業を選択した理由について、自由回答で尋ねたところ、1位の「国家公務員」については、「安定している」、「給料が高い」といった回答が多く見られ、2位の「地方公務員」では「国家公務員」と同様に「安定している」といった回答が多い中で、「時間に余裕がある」といった回答も見られた。3位の「トヨタ自動車」では、「給料が高い」、「世界的企業である」、4位の「パナソニック」では「福利厚生が良い」といった回答が見られている。

(5)「隣の芝生(企業)は青い」/羨ましいと思うポイント

 自身の勤め先よりも、知人・友人が勤める企業の方が魅力的に感じる理由を調査したところ、「給料が高い」(回答率72.6%)が最も多く、次いで「福利厚生が充実している」(同50.1%)、「安定性がある」(同36.7%)、「業績が好調である」(同34.3%)の順となった。
 羨ましいと思うポイントについて、性別による傾向の差は殆どなく、年齢別において、「安定性がある」、「業績が好調である」の順位が入れ替わる年代はあったものの、総じて、老若男女問わず、会社が安定していて、雇用の待遇が良いことが羨ましいと思うポイントであるという結果となった。

また、羨ましいと思うポイントを年収別に集計したところ、「1,500万円未満」の層においては、いずれも「給料が高い」が最も高い回答率となっていることから、隣の芝生が青いと感じている人においては、自身の収入の多寡にかかわらず、自身よりも高収入の人に対して、羨ましいと感じる傾向にあることがうかがえよう。

調査概要


調査名称:第1回「隣の芝生(企業)は青い」調査
調査方法:インターネット調査
調査エリア:全国
調査機関:2018年8月10日(金)~2018年8月15日(水)
調査対象者:20~59歳の男女個人1,000人
有効回収数:1,000サンプル

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