赤ちゃんの名前に関する調査 たまひよ名前ランキング 

2018年11月01日

ベネッセコーポレーションの妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」では、2005年から毎年、赤ちゃんの名前に関する調査「たまひよ名前ランキング」を発表しています。今年も2018年1月~9月に生まれた新生児9,459人を対象に、名前や名前の読み方、漢字などについての調査を行いました。その結果について、項目別ランキングを発表いたします。

調査結果サマリー


1)全体ランキング:男の子は「蓮」(昨年2位)、女の子は「陽葵」(昨年1位)
「蓮」(昨年2位/主な読み「れん」)が、2016年以来2年ぶりに1位に返り咲きました。「陽葵」(昨年1位/主な読み「ひまり」)は3年連続1位。

2)漢字ランキング:男の子は「太」「大」「翔」が10年連続トップ3、女の子は「花」が初の1位
「太」「大」「翔」が10年連続でトップ3入り。将来の活躍を願う「スケール感(広がり)系」が人気。「花」は毎年トップ10入りしていましたが、今回初の1位。かわいらしさや植物などを連想させる漢字が人気。

3)読みランキング:男の子は「はると」が10年連続トップ、女の子は「あかり」が初トップに
男の子は「はると」が10年連続でトップ。「ひなた」が漢字のバリエーションの多さで3年ぶりにトップ10入り。女の子は「あかり」が初のトップに。「えま」が初のトップ10入り。

4)2018トピックス
・男女共に自然・植物を連想させる名前が人気
変化の早い時代だからこそ、しっかりと根を張り、すくすくと育ってほしい、美しい花を咲かせてほしいという願いを込めているのかもしれません。

・男の子は「健」「律」、女の子は読みで「みこと」が急上昇
男の子は、47位「健」(昨年113位)、47位「律」(昨年190位)がそれぞれTOP100入り。今年、NHKの朝ドラ『半分、青い。』で主人公の幼馴染の「律」として出演し、映画などでも活躍中の佐藤健さんの影響かもしれません。女の子は、読みで35位「みこと」(昨年130位)が急上昇。2018年冬に放映された『アンナチュラル』『トドメの接吻』などの人気ドラマに登場した名前から、人気が出たと思われます。一方、以前に比べるとその年に活躍された方の名前にあやかった名づけをする方は減少傾向にあります。

・名づけでもイクメンの影響?「夫婦一緒」に名前を最終決定する割合が増え、「夫のみ」は減少
「たまひよ」の調査※では、夫婦一緒に名前を最終決定した割合は79%で、2012年調査時の72%を上回りま した。一方で「最終決定者が夫」の割合は、19%から9%に減少しています。

・読みにくい名前を避ける傾向がより顕著に
近年、親側の意識にも変化が見られます。最近は、名づけの際に「読みにくい名前を避ける」、「いわゆる『キラキラネーム』と思われない」ことを意識する親が増えていることがわかっています※。また、最近は妊娠中にお腹の中にいる赤ちゃんにつける呼び名「胎児ネーム」という言葉も一般化し、出産後にそのまま名前にするケースもあるようです。
※1才1カ月までの第1子を持つ全国の女性420名にインターネット調査。2018年3月実施。複数回答。

調査結果


1)全体ランキング

男の子は「蓮」(昨年2位)、女の子は「陽葵」(昨年1位)が1位

男の子の名前の傾向
・「蓮」(昨年2位/主な読み「れん」)が、2016年以来2年ぶりに1位となりました。2008年から11年連続トップ3に入る人気の名前です。蓮(はす)がしっかりと根を張る植物であることから力強さを感じさせ、また、短く呼びやすいことも人気の理由と思われます。
・男の子の名前では、主な読みが2音、3音の名前の人気が定着しています。トップ10内に4音以上の名前はランクインしていません。

女の子の名前の傾向
・女の子では「陽葵」(主な読み「ひまり」)が、3年連続で1位となりました。真っすぐ空に向かって美しい花を咲かせるひまわりを連想させる名前で、真っすぐな性格の明るい子に、という願いが込められていると思われます。
・5位「澪」(主な読み「みお」)、8位「琴音」(主な読み「ことね」)が初のトップ10入り。和の美しさを連想させることが人気の理由かもしれません。
・主な読みが2音の名前が人気。トップ10の中に「芽依(めい)」「莉子(りこ)」「澪(みお)」「凛(りん)」「結愛(ゆあ)」「陽菜(ひな)」の6つがランクイン。呼びやすいことが理由のようです。

2)漢字ランキング

男の子「太」「大」「翔」が10年連続トップ3、女の子「花」が初めての1位

男の子の名前の漢字の傾向
・14年連続で「太」が1位です。また、10年連続で、「太」「大」「翔」がトップ3を占めており、不動の人気です。スケールの大きさを感じられること、他の漢字と組み合わせやすいことも人気の理由です。

女の子の名前の漢字の傾向
・女の子の名前で使われた漢字は、「花」が初の1位となりました。毎年トップ10入りする人気の漢字です。かわいらしさを感じさせる字であること、添え字としても使えることで人気となったと考えられます。大活躍の水泳選手 池江 璃花子さんの名前にも「花」の字が使われています。
・17位「茉」は、初めて20位以内に入りました。香りのよい花を咲かせるジャスミンを想起させることから人気が上がったと考えられます。

3)読みランキング

男の子「はると」が10年連続、女の子「あかり」が初めてのトップに

男の子の名前の読みの傾向
・1位の「はると」は10年連続トップで不動の人気となっています。
・20位までに「4音」以上の名前は、「そうすけ」(5位)、「ゆうせい」(16位)のみでした。男の子の名前は「2音」「3音」が主流となっているようです。

女の子の名前の読みの傾向
・1位は「あかり」で、初めてのトップになりました。温かさや明るさを連想させ、幸せな人生を送ってほしいという願いが込められていると考えられます。9位の「えま」は、前年の32位から順位を上げて初のトップ10入り。海外でも通じる響きであることから人気のようです。急上昇したのは、35位の「みこと」。前年の130位から大きく順位を上げました。ドラマの配役名でも人気でしたが、和の響きが注目されたのかもしれません。
・20位までに、「ゆい」「めい」のような2音の名前が過半数を超えています。短い名前の人気が定着してきているといえます。

4)トピックス

●2018年に活躍された方の名前ランキング
・男の子の名前で、47位「健」(昨年113位)、47位「律」(昨年190位)がそれぞれ急上昇してTOP100入り。今年、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』をはじめ、ドラマや映画に大活躍の佐藤健さんの影響があるのかもしれません。女の子は、読みで35位「みこと」(昨年130位)が急上昇。2018年冬に放映された『アンナチュラル』『トドメの接吻』などのドラマに登場した名前から、人気が出たと思われます。
・過去には、その年に活躍された方の名前にあやかり名づけをする方が多かったこともありましたが、近年は減少傾向にあります。インターネットの普及により、より多くの情報を参考に、独自に名前をつけられる方が増えているのかもしれません。

●ここ数年の名づけの特徴は?
特徴①読みにくい名前を避ける傾向に
ここ数年、名づけで重視するポイントとして目立つのは、読みにくい名前やいわゆる「キラキラネーム」を避けようとする親が多いことがわかっています。
【たまひよ先輩ママ・パパ調査】※1才1カ月までの第1子を持つ全国の女性420名にインターネット調査。2018年3月実施

Q1.どのように名前を決めたか?
第1位:読み方・音の響きから名前をつける
第2位:画数がいい漢字を選ぶ
第3位:キラキラネームを避ける

Q2.どんな名前をキラキラネームだと思うか?
第1位:漢字のイメージで読みをあてる
第2位:漢字の読み方が斬新
第3位:漢字の一部を省略して読ませる

特徴② お腹の中にいるときから赤ちゃんに名づけ。「胎児ネーム」をつける親が66%
「胎児ネーム」とは、妊娠中の赤ちゃんに呼びかけるための呼び名(「ベビちゃん」「まめちゃん」など)で、ここ数年ママ・パパの間で定着している言葉です。言葉が定着してきた背景には、妊娠期間を楽しみたいママ・パパが増えたことや、妊娠中の様子をSNSで発信する機会が増えていることなども考えられます。

調査概要


調査名称:「たまひよ2018人気名前ランキング」
調査内容:2018年1月1日~2018年9月30日に生まれた赤ちゃんの名前
調査対象:「たまひよ」の直販商品をご利用されたお客さまのお子さま(回答は任意)
調査対象数:9,459名(男の子4,929名、女の子4,530名)
調査項目:名前の読み、漢字 など

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