全国の主要レジャー・集客施設対象 ２０１７年度の運営実績と集客動向に関する調査
2018年11月01日綜合ユニコムは、全国の主要レジャー・集客施設を対象に行なった２０１７年度の運営実績と集客動向に関する調査資料およびその分析結果をまとめた。
調査結果の概要
2017年度は、集客増と集客減の施設が拮抗。
プラス要因は積極的な設備投資・インバウンド増加、マイナス要因は台風などの天候不順が影響
［2017年度の集客状況］
- 2017年度の年間入場者数の増減傾向は、対前年比で増加した施設が48.4％、横ばいが7.6％、減少した施設が44.0％となった。増加施設と減少施設がほぼ拮抗する状況となった。
- 業態別の動向では、動物園はパンダのシャンシャンの誕生など、トピックスが多く全体的に好調であった。また、博物館、タワー・展望台、庭園といったインバウンドに人気のある施設も集客を伸ばした。一方で温浴施設、アクア・ウォーターパーク、農業関連施設、中堅テーマパーク、自然公園・レクリエーションパークは天候不順の影響で伸び悩んだ。
- 博物館・美術館・科学館、水族館で開発が活発であり、遊園地も積極的な設備投資をしている。植物園や庭園ではインバウンドや団体客が増加していることから、周辺施設や旅行会社と連携し、営業活動に力を入れるところがみられた。
- 2018年度の業績見通しはおおむねの業態で増加になると予想されており、特に劇場では増加見通しが強くなっている。動物園、タワー・展望台、温浴施設・アクアパークでは現状維持と考える施設が多くなっている。
［業態別集客ランキング 上位５施設 ※入場有料施設］
■テーマパーク
1 東京ディズニーランド・東京ディズニーシー 30,100,000人（対前年比0.3%）
2 ハウステンボス 2,881,000人（対前年比-0.4%）
3 サンリオピューロランド 1,980,000人（対前年比9.6%）
4 志摩スペイン村 パルケエスパーニャ 1,197,000人（対前年比-2.4%）
5 レオマリゾート 1,045,000人（対前年比4.0%）
※前年度、2位のユニバーサル・スタジオ・ジャパンは非公表のためランクから除外した
■遊園地
1 鈴鹿サーキット 2,043,714人（対前年比1.6%）
2 よみうりランド 1,837,464人（対前年比-4.7%）
3 ひらかたパーク 1,200,757人（対前年比-0.7%）
4 としまえん 933,719人（対前年比-2.3%）
5 ツインリンクもてぎ 801,545人（対前年比12.6%）
■動物園・バイオパーク
1 東京都恩賜上野動物園 4,500,412人（対前年比17.1%）
2 名古屋市東山動植物園 2,600,684人（対前年比8.0%）
3 天王寺動物園 1,736,686人（対前年比3.8%）
4 旭川市旭山動物園 1,429,618人（対前年比-0.1%）
5 東武動物公園 1,270,011人（対前年比8.4%）
■水族館
1 沖縄美ら海水族館 3,784,132人（対前年比5.1%）
2 海遊館 2,630,000人（対前年比10.5%）
3 名古屋港水族館 2,221,822人（対前年比12.9%）
4 サンシャイン水族館 1,970,000人（対前年比57.6%）
5 マクセルアクアパーク品川 1,719,000人（対前年比-1.0%）
■植物園・フラワーパーク
1 あしかがフラワーパーク 1,575,619人（対前年比0.9%）
2 京都府立植物園 873,107人（対前年比3.9%）
3 東京都神代植物公園 676,491人（対前年比-1.3%）
4 大阪市立長居植物園 593,075人（対前年比-20.7%）
5 はままつフラワーパーク 509,381人（対前年比8.2%）
■博物館・美術館・科学館
1 国立科学博物館 2,884,518人（対前年比16.6%）
2 国立新美術館 2,828,823人（対前年比-0.8%）
3 東京国立博物館 2,569,585人（対前年比34.7%）
4 金沢21世紀美術館 2,373,048人（対前年比-7.1%）
5 広島平和記念資料館 1,680,923人（対前年比-3.4%）
