仕事で実現したい機会に対する意識調査(アジア太平洋(APAC)地域の18~60才対象) 

2018年12月13日

リンクトイン・ジャパンは、1億5,300万人以上のユーザーを抱えるアジア太平洋(APAC)地域で約11,000名を対象にした「仕事で実現したい機会に対する意識調査」を発表しました。

本調査は、人々が仕事で実現したい機会として何を求めていて、何が妨げとなっているのかについて理解することを目的とする調査です。日本を含むアジア太平洋地域の9か国で、日本以外にオーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポールを対象に実施しました。

調査結果


まず、「仕事で実現したい機会を獲得して、達成していく自信があるか」という指標を調べたところ、急速な経済成長が進む2つの市場であるインドネシアとインドが、それぞれ1位と2位になりました。これは自国の経済成長への期待に加えて、仕事で実現したい機会の達成に対する回答者の自信を表しています。一方で、経済成長が成熟した日本、香港、オーストラリアなどでは、この指標が低い傾向にあり、特に日本は調査対象国の中で最も低い数値でした。

日本に関する主な調査結果は以下の通りです。

・現在、日本で最も実現したい仕事の機会は、「新しいスキルを学ぶ」、「国内でやりがいのある仕事」、「キャリアアップ」

 日本では、現在の仕事で最も実現したい機会として、「新しいスキルを学ぶ」(20%)、「国内でやりがいのある仕事」(18%)、「キャリアアップ」(7%)が上位に入りました。

 アジア太平洋地域では、「新しいスキルを学ぶ」、「キャリアアップ」の他に、日本で数値の低かった「起業したい」が上位に入りました。日本と中国を除き、全ての調査対象国で「起業したい」がトップ3に入りました。

・仕事で実現したい機会の実現を阻む要因は、「個人の財務状況」、「失敗に対する恐れ」、「自信がない」

 日本では、「個人の財務状況」(26%)の次に、心理的な要素として「失敗に対する恐れ」(24%)と「自信がない」(23%)が阻害要因としてあげられました。
 アジア太平洋地域では、「個人の財務状況」の次に、「ネットワーキングやコネクションの欠如」と「求人市場が厳しい」があげられ、日本のような心理的な要因ではなく、外的な要因が機会の実現を阻害していると回答しています。

・将来、仕事で実現したい機会は、「生活における選択肢を持つ」、「ワークライフバランスのある仕事」、「自分のスキルを活用できる」、「新しいスキルを学ぶ」

 日本においては、「生活における選択肢を持つ」(39%)、「ワークライフバランスのある仕事」(38%)、「自分のスキルを活用できる」(38%)、「新しいスキルを学ぶ」(31%)が将来実現したい機会として重視されています。

 アジア太平洋地域全体でみると、同様に「ワークライフバランスのある仕事」、「自分のスキルを活用できる」、「新しいスキルを学ぶ」が重視されていますが、インドネシアとフィリピンでは半数以上の回答者が「起業したい」と回答しています。日本で「起業したい」を選択した回答者は7%でした。
 また、「新しいテクノロジーを学びたい」と回答した人が、インド(35%)と中国(53%)で多くいました。日本で「新しいテクノロジーを学びたい」と回答した人は14%でした。

調査について


リンクトインは独立系市場調査会社GfKに委託して、2018年9~10月に調査を実施しました。調査は9市場における18~60才の対象者に対し、オンラインインタビューの方法で行われました。調査への回答者は11,000人以上に上りました。
リンクトイン「仕事の機会に対する意識調査」を構成している変数を含め、この調査で使われている測定値は、アジア太平洋全域の若者、中堅社員、実績のあるプロフェッショナルを含む対象者への一連のオンラインインタビューを通して割り出されました。
本調査では、「100」を自信の基準得点として使っています。得点が高いほど、特定市場に住む人々がより強い自信を持っていることを表しています。

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