19卒学生就活状況と20卒採用に関する調査(学生、企業対象) 

2018年12月14日

アクセスヒューマネクストは、「アクセス就活Scope 19卒採用 総括号」をリリースしました。本号は、2018年10月上旬に就職活動中の学生477名、新卒採用を実施された企業217社を対象にアンケートを実施し、その結果をまとめたものです。

調査ダイジェスト


学生アンケート

1. インターシップに関する調査

インターンシップ参加業界
全体:334名 文系:219名 理系115名 (無回答:1.2%)

 文系で最も値が高かったのが「銀行」21.0%。2018年春の報道では、一部メガバンクの採用予定人数が前年比大幅減であることや、ランキング順位が下がったことで「学生の銀行離れ」などと報じられたが、蓋を開けるとインターン人気が高かったことが分かる。その他「専門商社」18.3%、「人材サービス・教育」15.5%、「百貨店・チェーンストア・小売り」15.1%、等は例年の人気業界だ。
 理系では「機械・プラント・エンジニアリング」が最も多く20.0%。例年トップの「情報処理・ソフトウェア」は19.1%と昨年30.6%から11.5ポイント大きくダウンした。例年のITインターン人気が、情報系に限らず幅広い学科の理系学生参加によるものだったとすれば、今年度の理系学生は、自らの専攻にマッチした業界のインターンを選りすぐって参加した可能性があることが推察される。その他「水産・食品」17.4%、「化学・化粧品」16.5%は例年の人気業界。

2. 就職活動に関する調査

内定保有者の内定につながったと思う活動
全体:427名 文系:280名 理系147名 (無回答:2.1%)
※今年度からの調査につき、単年度の集計

 文理とも約半数の学生が「自己分析」と回答している。文理でその差が5ポイント以上離れているのが「積極的なセミナー参加(学外)」文系19.6%(理系比10.1ポイント↑)、「OBOG訪問」理系14.3%(文系比7.5 ポイント↑)となった。

内定保有者の就活継続率
全体:427名 文系:280名 理系147名

 「内定に満足して終了」が全体で88.1%で、18卒より2ポイントダウン。理系は、91.8%とほぼ昨年と同水準だが、文系は86.1%と3.6ポイント下降したことが平均値を下げている要因。ここまでの調査で文系の活動量がやや低下していることが判明しているが、満足度も低下していることが判明した。

調査概要


調査対象:2019年3月卒業予定のアクセス就活会員
調査方法:インターネット調査
調査期間:2018年10月1日(月)~10月11日(木)
回答者数:477件

企業アンケート

1. 19卒採用に関する調査

19卒採用は完全に終了したか
全体217社 経団連非加盟:151社 経団連加盟:147社 親会社加盟:24社

 「経団連非加盟」企業は、「終了していない」が66.9%で前年比5ポイント上昇している。一方の「経団連加盟」企業は「終了した」が78.6%で前年比15.2ポイントの大幅上昇となっている。「親会社が加盟」は「終了した」がやや多く54.2%だが、前年比17.2 ポイント減。昨年よりさらに厳しい環境になっているようだ。

2. 20卒採用に関する調査

20卒で強化したい施策
全体217社 経団連非加盟:151社 経団連加盟:147社 親会社加盟:24社

 全体平均で最も強化したい施策になっているのが「学内セミナー(大学主催)参加」42.4%だが、内訳をみると、各属性ではっきりと違いが見える。
 「経団連加盟」企業は、「学内セミナー(大学主催)参加」が最も多く52.4%。「大学や研究室との関係強化」も47.6%と昨年より増加しており、「インターンシップの開催・増加」の42.9%を上回る数値となった。19卒では「インターンシップの開催・増加」を最強化施策(→P34)としていたが、20卒では一層大学寄りの施策を強化することがうかがえる。一方、「経団連非加盟」企業は「インターンシップの開催・増加」39.7%が最も多く、「学内セミナー(大学主催)参加」37.7%、「内定者フォロー(辞退者対策)」33.8%と続く。
 「親会社が加盟」企業は、「学内セミナー(大学主催)参加」54.2%が最も多く、次に「内定者フォロー(辞退者対策)」45.8%と続く。なお、「親会社が加盟」企業は、昨年度同様「インターンシップの開催・増加」が属性中もっとも低い37.5%となっている。

調査概要


調査対象:2019年新卒採用を実施された企業様
調査方法:インターネット調査
調査期間:インターネット調査 2018年9月27日(木)~10月17日(水)
回答社数:217件

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[アクセスヒューマネクスト]
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