大学生低学年のキャリア意識調査(18歳~20歳の大学1,2年生対象) 

2019年03月27日

マイナビは、「2019年マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査」の結果を発表しました。本調査は、大学1、2年生の男女1,164名に、現時点で考える仕事や就職活動に関して調査したものです。今回で2回目となります。

調査TOPICS


◆前年同様、低学年の7割強が「やりたい仕事について何らかのイメージがある」と回答

回答者全体に、回答時点で自分のやりたい仕事について何らかのイメージを持っているか聞いたところ、前年同様に、7割強の学生が「ある」と回答した。回答全体の半数以上「ぼんやりとしたイメージがある」との回答も前年と同じであるため、低学年次に具体的なビジョンをもっている学生は比較的少ないことが分かる(図1)。

「やりたい仕事がある」と答えた828名に、自分が選んだやりたい仕事(職種)に自身が向いていると思うかどうか聞いたところ、73.8%が「向いていると思う(とても+ある程度)」と答えた。自分に向いていると感じる職種を現在の「やりたい職種」として考えている学生も少なくないことが分かる(図2)。

将来やりたい仕事のためにやっている/やったことを複数選択で聞いたところ、「資格取得や、そのための勉強」が過半数の回答者から選ばれ、「インターネットやテレビのニュース等で情報を集める」「本や雑誌で知識や情報を得る」が続く。本年から追加した選択肢である「大学生向けビジネスコンテストに参加する」は2.9%、「興味のある業界のイベントや展示会に足を運ぶ」は11.1%の学生から選ばれた(図3)。
早いタイミングから、展示会等の業界のイベントに足を運び、業界に関する知識を深めようとしている学生も一定数いることが推察される。

◆"現場での経験"を踏まえて仕事を選びたい学生が多い。

社会人になって働くと考えたとき、自分に最も近いと思うのはどれかを聞いた(低学年の”就職観”)。結果、「楽しく働きたい(34.8%)」が最も選ばれ、前年の値から7.1pt増加した。次点には「個人の生活と仕事を両立させたい(25.1%)」が前年同様に続いた(図4)。

仕事について考える上で、積極的に受けてみたい(経験したい)ものとしては、「興味のある職種・業界でのインターンシップ(59.7%)」で前年比15.2pt増と大幅に増加し、仕事に関して考える上でインターンシップが果たす役割が、大きくなっていることが分かる。「興味のある職種・業界の職場見学・会社見学(44.2%、前年比5.5pt増)」が続き、仕事や業界を選ぶうえで 【実際の現場を体験する/見て学ぶ】ことを重視したい学生の意向が見える。各種講座・講演については2割台と、一定数興味を持つ学生はいるものの、現場を体験することをより重視する傾向にあるようだ(図5)。

◆学校等で行われるキャリアの授業やガイダンスへの参加経験は4割強。

大学1,2年次向けの『キャリア教育の授業』『キャリアガイダンス』といった、将来働くことに関係した授業やガイダンスへの参加経験のある割合は、45.8%と前年とほぼ同じだった(図6)。今後の参加意欲は、「(ぜひ+してもよい)参加したい」割合が77.8%と多数を占めるが、前年より4.0pt低かった。学年・男女別に見ると、女子は学年でその割合に大きな変化はないが、男子は、2年生の方が1年生よりも1割ほど割合が高い。男子の方がキャリアに関する授業やガイダンスへの取り組み始めは遅い可能性がある。

◆5人に1人がインターンシップデビュー済。8割近くの学生が、今後の参加に意欲的。

インターンシップに参加したことがある学生の割合は22.6%と、就活直前の学生と比較するとかなり少ないものの、前年より5.8pt増加しており、インターンシップに低学年時から参加する学生の割合は高くなっているとみられる(図7)。
【参考:2020年マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査(2019年3月発表)における「インターンシップ参加率」は 79.9%】

参加経験の有無と同時に、今後の参加意欲についても聞いたところ、"今後参加したい、やってみたい"と回答した学生は、全体の8割近い。今後の参加意欲がある学生に、参加してみたいインターンシップの内容について聞いてみたところ、「社員に混じって実際の業務を行う『業務体験』(65.3%、前年比2.8pt減)」が最も多く選ばれる、前年同様の傾向がみられた。文理男女別に見ると、「会社見学」に参加してみたいと回答した割合は、文系よりも理系が高く、「講義」に参加してみたい割合は、男子の方が女子よりも高いなど、区分における特徴がみられる(図8)。

◆8割の学生が、インターンシップ参加に不安を感じている。

インターンシップへの参加意欲がある学生にのみ、参加にあたって不安があるか聞いたところ、82.6%が「不安に思うことがある(あると思う)」と回答した。(図9)その理由としては「選考で、どんな自己PRをしたらいいか(56.3%)」「インターンシップで企業のどんなところを見てくればいいか(50.7%)」などが上位になった(図10)。

◆就職活動までにできるようになっておきたいことは「敬語」「電話」などの会話スキルが上位

将来働く場所について、現在の気持ちを聞いた。高校所在地を地元とした場合に「地元」で働きたいと回答した割合は、全体の3割程度で、「働く場所にはこだわらない」「働きたい特定の地域がある」よりは低いものの、一定数が地元就職を考えていることが分かる。(図11)

将来、就職活動をするまでにできるようになっておきたいこととしては、「敬語を不安なく使えるようになる(56.8%)」「企業に電話を掛け、スムーズに話せるようになる(52.7%)」など、『話す』ことに関するスキル部分でもっと成長したいと感じていることが分かった。(図12)

調査概要


『2019年マイナビ 大学生低学年のキャリア意識調査』
■調査期間:2019年2月22日(金)~2月25日(月)
■調査方法:18歳~20歳の大学1,2年生を対象にWEB調査を実施(アンケートモニター提供元:GMOリサーチ株式会社)
■有効回答数:1,164名(内訳:文系男子283名 理系男子287名 文系女子297名 理系女子297名)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[マイナビ]
 マイページ TOP