習い事に関する調査(12歳以下の子どもを持つ保護者対象) 

2019年03月27日

アクトインディが企画運営する、子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ」は、12歳以下の子どもを持つ全国の保護者1,061名を対象に「習い事に関するアンケート」を実施しました。(調査期間:2019年2月4日~2019年3月4日)

調査結果のポイント


  • 5歳になると習い事をしている子どもの方が多くなるが、12歳になっても一つも習い事をしていない子どもも3割程存在
  • 一番人気は「水泳」、スポーツの中では続いて「体操」「サッカー」「ダンス」など
  • 習い事に期待することは、継続や努力の大切さを学ぶことと、子どもの「好き」を見つけること
  • 子どもが「辞めたい」といい出した時が辞め時、大変だと思うことは毎月の月謝

【総括】
新学期に新しい習い事を始めるという家庭も多いのではないだろうか。そこで「いこーよ」では、習い事にどんなことを期待しているのか、大変だと思うことはどんなことかなどを聞くアンケートを実施した。

子どもが何歳になったら習い事を始めるかということが親同士で話題になることがあるが、アンケートの結果によるとターニングポイントは4歳で、5歳以降になると習い事をしている子どもの方が多くなる。一番人気の習い事は「水泳」で、同じく人気ではあるが「ピアノ・エレクトーン」は習っている割合が年々減っているのが気になるところ。

習い事にかける一人あたりの金額は月額2万円が上限だが、保護者にとってはそれが少なくない負担になっているようだ。

習い事をさせたい理由を聞いたところ、子どもが好きだということを見つけてほしい、好きだと思うことをやってほしいという項目が多くあがった。好きなことに熱中するという体験が、子どもの考える力や好奇心を育て、さらにはそれが柔軟な思考力や自己肯定感などを育んでいくと言われているが、習い事を通してそのような力をつけていってほしいという親の願いが垣間見られる結果となった。

調査結果


1 5歳になると習い事をしている子どもの方が多くなるが、12歳になっても一つも習い事をしていない子どもも3割程存在

習い事をさせているかどうかを聞いた質問を、子どもの年齢別に見たのが下のグラフ。(※)
0歳ではほとんどの子どもが習い事をしていないが、年齢があがるにつれ徐々に習い事をしている割合が増加する。ちょうど習い事をしている率としていない率とが半々になる年齢は4歳。その後5歳以降は習い事をしている率がだいたい7割前後で推移、つまり習い事をしていないという割合は年齢があがっても3割前後存在する。
※どの年齢の子どものことについて回答しているかを特定するために、子どもが一人しかいない家庭に回答を絞って集計

子どもにいくつの習い事をしているのかを年代別に見てみると(※)、2歳以下は74%が1つのみだが、年代があがるにつれ数が増え、6~8歳では2つが39%、3つ以上が26%となる。9歳以降になるとまた一つだけの割合が増えるのは、塾などに行く子どもが増え、習い事の数を絞るようになるからではないかと推測される。
※どの年齢の子どものことについて回答しているかを特定するために、子どもが一人しかいない家庭に回答を絞って集計

2 一番人気は「水泳」、スポーツの中では続いて「体操」「サッカー」「ダンス」など

どんな習い事をしているかを聞いたところ、いろいろな種類が上がった中、水泳は4割と比較的習っている子どもが多かった。水泳の次は、学習塾・公文、英語などの学習系が続いている。
スポーツでは、「体操」が2番目、「サッカー」、「ジャズ・ストリート、チアなどのダンス」もスポーツの中では上位に入っている。
ほとんどの習い事が時系列で見てそれほど変動がない中、「ピアノ・エレクトーン」は年々減ってきている傾向がある。

一人あたりの習い事の月額費用は、1万円未満で6割、2万円未満で8割強を占める。一番割合が多いのが1万~2万円であるが、2万円以上となると合計で13%しかいなく、上限は2万円くらいということだろう。

3 習い事に期待することは、継続や努力の大切さを学ぶことと、子どもの「好き」を見つけること

習い事をさせたい理由としては、「継続することや努力することの大切さを学んでほしい」という、心の成長を期待する声や、「子ども自身が好きだと思うことをやってほしい」「好きだと思えることや夢中になれることをみつけてほしい」という理由も多い。好きなことに熱中するという体験が、子どもの考える力や好奇心、自己肯定感を育成すると言われているが、習い事を通してその「好き」を見つけてほしいという親の思いが表れているといえるだろう。

4 子どもが「辞めたい」といい出した時が辞め時、大変だと思うことは毎月の月謝

習い事を辞めさせる時はどんな時かを聞いたところ、圧倒的に1位だったのは「子どもが辞めたいと言い出した時」だった。子どもに「好き」を見つけてほしいということが、習い事をさせている理由の一つであったことを考えると、辞めたいと言い出した時点で継続する意味も薄くなっているという判断になるのかもしれない。

一方でそれ以外は、多いといえる理由はあまりなく、「子どもの年齢や学年と習い事が合わなくなった時」、「新しい習い事が増えた時」など、子どもの成長に伴うニーズ変化が辞める理由として比較的多くあげられていた。

習い事で大変だと思うことを聞いたところ、「月謝などの費用」が群を抜いて多く、前述の一ヶ月に一人上限2万円までという月謝が、それなりに負担になっているというのが伺える。それ以外では、「習い事への付き添い」や「習い事への送迎」など、継続的かつ頻繁に発生する保護者の手間や時間の負担や、「子どものやる気やモチベーションの維持」といった、同じやるならやる気を持ってやってほしいのにという保護者の思いとのズレが、大変なこととして上位にあがってきている。

「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』調べ」

調査概要


実施方法:「いこーよ」サイト上で実施
実施期間:2019年2月4日~2019年3月4日
有効回答数:1,061名

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[いこーよ]
 マイページ TOP