ビジネスパーソンの働き方と仕事スイッチに関する意識調査
2020年03月31日ロッテは、ビジネスパーソン600名を対象に、働き方改革の実情を調査した『ビジネスパーソンの働き方と仕事スイッチに関する意識調査』を実施いたしました。
調査結果サマリー
働き方改革って実際のところどうだった?
6割以上「生産性向上の必要性が増している」と感じながら「生産性は上がっていない」半数以上
- 「所属する企業で働き方改革の一環として労働環境を改善する取り組みを行っている」8割以上が回答
取り組みとしては「年次有給休暇取得の義務化」、「時間外労働の上限規制」が多数 - 「労働環境改善の取り組み」を受けて、労働時間・労働量について「変わらない」が大多数
- 「労働環境改善の取り組み」を受けて、「自身の生産性向上の必要性が増している」と6割以上が回答するも、「仕事の生産性が上がっていないと感じる」半数以上が回答
- 業務効率が上がらない理由 1位「別の業務・連絡が入り、進めようとしていた仕事が思うように進まない」
- 働き方改革と生産性向上、3人に1人以上が「両立しない」と回答
仕事のスイッチが切れやすい理由は「電話」「社内のやりとり」「雑談」
令和のビジネスコミュニケーションは会話よりもテキストコミュニケーションが得策?
- 仕事スイッチの持続を阻害している要因、1位「電話」、2位「社内のやりとり(業務上必要なやりとり)」3位「社内での雑談(上司、同僚、後輩から話しかけられるなど)」
- 仕事のスイッチが切られたイライラエピソード
「調べればわかることを聞いてくる」「メールで送ったことを電話でも言う」「上司・同僚の無駄話」 - 仕事のスイッチが切れたときについやってしまう行動「トイレで寝る」、「ネットサーフィン」、「お菓子を食べる」
- 仕事のスイッチが切れたときに「効率的に仕事スイッチをONにできる方法が欲しい」と回答した人は7割以上
- 仕事のスイッチが切れたときに「ガムやタブレットを食べたくなる」と回答した人は半数以上
- 仕事のスイッチが切れたときに「もっと刺激の強いミント(ガム、タブレットなど)が欲しい」と半数以上が回答
調査結果
■働き方改革って実際のところどうだった?6割以上「生産性向上の必要性が増している」と感じながら「生産性は上がっていない」半数以上
ビジネスパーソン600名を対象に、「働き方改革」の一環として、労働環境を改善する取り組みを行っているかどうか聞いてところ、8割以上(82.3%)が何らかの取り組みを行っていると回答。具体的な取り組み内容としては「年次有給休暇取得の義務化」が最も多く、次いで「時間外労働の上限規制」に票が集まる結果となりました。
「労働環境改善の取り組み」を行っていると回答したビジネスパーソンに取り組み後の「労働時間」と「労働量」について調査。労働時間については3割(30.6%)、労働量については1割(11.3%)が「減った」と回答。「労働環境改善の取り組み」は多くのビジネスパーソンにとって労働時間や労働量に影響しないものである実態が明らかになりました。
また、「労働環境改善の取り組みを受けて、自身の仕事の生産性について向上する必要を感じているか」については6割以上(64.6%)が「とても感じている」「まあまあ感じている」と回答しました。さらに、生産性向上の必要性を感じていると回答したビジネスパーソンに対して「自身の仕事の生産性が上がった」かどうかについて聞いたところ、「あまり思わない」「思わない」と半数以上(52.4%)となる結果に。生産性向上の必要性を感じながらも、実際に自身の生産性は向上できていないというのが実態のようです。
また、生産性が上がらない理由について聞いたところ、「別の業務・連絡が入り、進めようとしていた仕事が思うように進まない」(54.9%)が最も多く、次いで「仕事の振り分けがうまくできていない」(27.4%)、「やるべきことの整理ができていない」(20.0%)に票が多く集まる結果となりました。自身のタスク管理より、外的要因に生産性向上を阻害される傾向にあるようです。
「働き方改革」と「生産性向上」については3人に1人以上(39.17%)が「両立しない」と回答。時間的制約のある「働き方改革」の中で、変わらない労働量をこなすためには生産性向上のための工夫を行うことが必要といえそうです。
■仕事のスイッチが切れやすい理由は「電話」「社内のやりとり」「雑談」
令和のビジネスコミュニケーションは会話よりもテキストコミュニケーションが得策?
続いて、「仕事のスイッチ」の維持や阻害された経験について聞いてみました。「外的要因で自身の仕事のスイッチの維持を妨げられたことがある」と全体の7割近く(67.0%)が回答しました。さらに、仕事スイッチの維持を阻害している理由については、1位「電話」(61.2%)、2位「社内のやりとり(業務上必要なやりとり)」(59.5%)、3位「社内での雑談(上司、同僚、後輩から話しかけられるなど)」(50.7%)の順に票が集まりました。多くのビジネスパーソンが社内外における会話でのコミュニケーションを仕事のスイッチの維持を阻害するものと認識していることが分かります。
仕事のスイッチが切られたエピソードについては「調べればわかることを聞いてくる」「メールで送ったことを電話でも言う」「上司・同僚の無駄話」といった意見が多く集まりました。なかには「上司がムダ話を延々を続けることで2時間拘束された」というエピソードも寄せられました。
仕事のスイッチが切れたときの行動についても調査しました。仕事のスイッチが切れたときについやってしまう行動については「トイレで寝る」「トイレに長居する」などトイレで休憩をとったり、「SNSのチェック」をしたりするビジネスパーソンが多いようです。また、「パソコンをいじっているふりをしてぼーっとしている」といったオフィスでこっそりサボるタイプから「外出先でサボる」「外勤のふりをして自宅に帰る」といった出先でサボるタイプまで様々なサボり行動に関する回答が寄せられました。
仕事のスイッチが切れたときの対処法について、「仕事のスイッチが切れたときの効率的に仕事のスイッチをONにする方法が欲しいと思う」と7割以上(74.7%)が回答しました。また、仕事のスイッチが切れたときに「ガムやタブレットを食べたくなる」と半数以上(50.7%)が回答。仕事のスイッチの切り替えに半数以上のビジネスパーソンがミントを必要としていることが分かります。
2019年4月より本格的に始動した働き方改革。8割以上が労働環境改善のための何らかの取り組みを行っているものの、労働時間や労働量の変化はなく、生産性向上が必要だと感じているビジネスパーソンが多いことが調査結果から明らかになっています。また、多くのビジネスパーソンが、避けられない外的要因によって仕事のスイッチが切れてしまうことがわかりました。
「ロッテ「イートミント」調べ」
調査概要
・調査方法:インターネットアンケート
・調査実施機関:楽天インサイト
・調査実施期間:2020年3月18日(水)~3月22日(日)
・対象地域:全国
・対象者:20~40代ビジネスパーソン男女