シニア層の読書に関するインターネット調査 

2013年08月30日
楽天リサーチとKobo Inc.は、シニア層の読書に関するインターネット調査を実施しました。今回の調査は、2013年8月9日から10日の2日間、楽天リサーチに登録しているモニター(約230万人)の中から、全国の50歳以上の男女計1,000人を対象に行いました。

【調査結果概要】

■7割以上が、読書「好き」。読書好きの7割強が月に複数冊以上の読書を
 今回の回答者中、読書が「好き」もしくは「どちらかというと好き」と答えた人は75.5%だった。本を読む頻度を読書への興味ごとに分析した結果、読書が「好き」と回答した人の75.2%が、1ヵ月に複数冊以上の本を読むことがわかる。一方、「嫌い」と回答した人は、84.4%が「年に1冊未満/ほとんど読まない」としており、両極端な傾向が見受けられる。

■人気のジャンルは「小説」。本選定の情報源は「新聞・雑誌などの広告」
 1年に1冊以上本を読む人を対象に、好きな本のジャンルを聞いたところ、トップの回答は「小説」で72.7%だった。本を選ぶ際に参考にしている情報源に関しては「新聞・雑誌などの広告」(34.0%)が多く、「インターネットからの情報」(33.2%)、「書店の店頭ポップ」(32.4%)
が続いた。新聞、雑誌といった紙媒体の影響力が現在もシニア層では強いようだ。

■ここ5~10年で約半数が読書量「減った」。理由は「文字が読みづらくなった」が6割弱
 ここ5年から10年の間の読書量の変化について、「減った」との回答の合計は48.2%で、「増えた」との回答の合計(14.0%)を大きく上回っている。
 読書量が減った理由では、「文字が読みづらくなった(目が弱くなった/老眼になった)」(56.8%)のほか、「携帯電話やパソコンなどで時間がとられるようになった」(31.7%)との回答が多かった。

■電子書籍ユーザーは限定的、利用端末は画面が大きい「PC」がトップ。人気のジャンルは「小説」と「コミック」
 電子書籍利用の経験があると答えた人は16.6%で、電子書籍ユーザーはまだまだ少数であることがわかった。電子書籍で読んだことのあるコンテンツのジャンルでは(複数選択)、「小説」(72.9%)、「コミック」(24.1%)、「実用書」(16.9%)だった。
 電子書籍を読む際に利用している端末を尋ねると(複数選択)、トップは「PC」で46.4%。以下、「タブレット端末」(31.9%)、「電子書籍専用端末(Kobo、Kindle等)」(24.7%)、「スマートフォン」(22.3%)などとなった。シニア層は、画面が大きく読みやすい端末を選ぶ傾向にあるようだ。

■電子書籍のメリットは「文字を自由に拡大・縮小することができる」こと
 電子書籍を利用してよかったこと(複数選択)のトップは「文字を自由に拡大・縮小することができる」で55.4%。続く「手軽に何冊もコンテンツを持ち運ぶことができる」が45.8%で、この2回答が突出して多かった。
 電子書籍を利用したことがないと答えた回答者に、興味のある電子書籍の特徴を聞くと、上位につけたのは「文字を自由に拡大・縮小することができる」(30.6%)、「手軽に何冊もコンテンツを持ち運ぶことができる」(25.9%)の2回答で、使ってみれば、その良さを享受できるということのようだ。
 「電子書籍での読書に興味がない」と回答した人を除き、電子書籍の特徴を踏まえて利用してみたいかどうかを尋ねたところ、「利用を検討する」層の合計が54.3%と過半数を越える結果となった。シニア層の読書量減少の理由として、文字が読みづらくなったことも挙げられることから、自分の見やすい文字サイズに調整できるといった電子書籍の特徴をより周知することで、利用拡大につながるのではないか。


【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:50歳以上 男女
回収サンプル数:1,000サンプル
調査期間:2013年8月9日から8月10日
調査実施機関:楽天リサ-チ株式会社

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[楽天リサーチ]
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