2020年シニアの仕事に関する調査(40歳~59歳と60歳以上の働く男女対象) 

2020年02月28日

総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、2020年2月16日(日)~2020年2月17日(月)の2日間、全国の40歳~59歳と60歳以上の働く男女1000名を対象に「仕事」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。

<調査背景>

近年、働き方改革に関する議論が活発となり、様々な企業で、残業を減らす取り組みやリモートワーク導入などの改革が進んでいます。政府主導の働き方改革実現会議で決定された計画、「働き方改革実行計画」では、高齢者の就業促進も記載されていますが、実際に高齢者の働き方も変化しているのでしょうか。そこで今回は、全国の40歳~59歳と60歳以上の働く男女1000人に対し「仕事」に関する調査を行ない、2016年・2018年の同調査と比較しました。

調査結果概要


◆60歳からの理想の雇用形態は?

最も多い回答は「正社員」48.4%。40~59歳は57.8%、60歳以上は39.0%が回答。
一方で「雇用形態は問わず働きたい」と回答した方は全体で8.5%に。わずかではあるが、過去の同調査と比較して増加傾向にあることが判明。

◆現在、勤務先に対して求めるものは?

40~59歳は1位「給与」89.8%で、2016年2018年の結果と比べて最も多い結果に。60歳以上は3位に初めて「給与」がランクインして70.6%に。

◆現在の仕事の満足度は?

40~59歳が39.8%、60歳以上が58.0%で、18.2ポイントの差。60歳以上の方が満足度の高い結果に。どちらの年代も2018年の結果と比較して満足度は増加。

調査結果


Q1. あなたは、定年を迎えた時に退職金を受け取りましたか。(単数回答)【n=264】

すでに定年退職をした60歳以上の方に、定年を迎えた時に退職金を受け取ったかお聞きしたところ、「退職金を受け取った」が88.3%、「退職金を受け取っていない」が11.7%となりました。過去の同調査で「退職金を受け取った」と回答した方は、2016年85.5%、2018年87.1%となっており、年々増加傾向にあることが分かります。

Q2. あなたが思う、60歳からの理想の雇用形態をお答えください。(単数回答)【n=1000】

60歳からの理想の雇用形態をお聞きしたところ、全体では「正社員」が48.4%で最も多くなりました。年代別で見ても、40~59歳は57.8%、60歳以上は39.0%で、どちらも最も多い回答でしたが、2018年の同調査と比較するといずれも減少していることが分かります。

一方、「雇用形態は問わず働きたい」と回答した方は全体で8.5%となり、わずかではありますが、過去の同調査と比較して増加していることが分かります。年代別で見ても、40~59歳は8.4%で+2.2ポイント、60歳以上は8.6%で+3.4ポイントで、理想の雇用形態にこだわらずに働きたいと考える人が増えているのではないでしょうか。

Q3. あなたが、現在働いている理由をお答えください。(複数回答)【n=1000】

現在働いている理由をお聞きしたところ、全体では「お金を稼ぐため」が82.0%、次いで「健康維持のため」38.4%、「人と関わりたいから」26.3%となりました。

年代別で見ると、「お金を稼ぐため」と回答した40~59歳は90.6%、60歳以上は73.4%となり、どちらも過去の同調査より増加する結果となりました。

Q4. あなたが働くにあたり、現在、勤務先に対して求めるものとして各項目の重視度をお答えください。(単数回答)【n=1000】

働くにあたり、会社に対してどのような項目を重視しているのでしょうか。各項目に対し、「とても重視している」「やや重視している」「あまり重視していない」「重視していない」の4段階でお聞きしました。

その中で「とても重視している」「やや重視している」と回答した合計を見ると、40~59歳は1位「給与」89.8%、2位「業務内容」83.6%、3位「勤務場所」83.4%となりました。「給与」と回答した割合は、2016年88.2%、2018年86.8%で今回が最も多い結果となりました。

60歳以上は1位「業務内容」83.2%、2位「勤務場所」77.4%、3位「給与」70.6%となりました。過去の同調査では、2016年2018年ともに3位が「勤務日数」となっていましたが、今年は「給与」がランクインする結果となりました。

Q5. あなたが働くにあたり、定年前、勤務先に対して求めていたものとして、各項目の重視度をお答えください。※同じ勤務先に務めている方も、定年前にどうだったか、お答えください。(単数回答)【n=264】

現在60歳以上の定年退職経験者に対し、働くにあたり、定年前、勤務先に対して求めていたものとして、各項目の重視度をお聞きしました。その結果、「重視していた」「やや重視していた」と回答した合計は、「業務内容」が86.3%で最も多く、次いで「給与」83.7%、「勤務場所」74.2%という順になりました。2018年の同調査でも「業務内容」が85.9%で最も多く、次いで「給与」82.8%、「勤務場所」73.5%で、大差はない結果となりました。

Q6. あなたの、現在の生活の満足度を教えてください。(単数回答)【n=1000】

現在の生活の満足度をお聞きしたところ、全体で「とても満足している」「まあ満足している」と回答した合計は、51.9%で半数を超えました。過去の同調査と比較すると、2016年50.1%、2018年47%で、今年が最も満足度の高い結果となりました。

年代別で見ると、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した合計は、40~59歳は41.0%で、過去の同調査と大差ない結果となりました。一方、60歳以上は62.8%で、2018年と比較して8.2ポイント増加しました。また、過去の調査結果同様、40~59歳に比べて、60歳以上の方が生活の満足度が高いことが分かります。

Q7. あなたの、現在の仕事の満足度を教えてください。(単数回答)【n=1000】

次いで、仕事の満足度をお聞きしたところ、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した合計は、40~59歳が39.8%、60歳以上が58.0%で、18.2ポイントの差となり60歳以上の方が満足度の高い結果となりました。

また、2018年の結果と比較して、どちらの年代も満足度は増加しており、40~59歳は+3.6ポイント、60歳以上は+2.6ポイントとなりました。

Q8. あなたが、定年される前の仕事の満足度を教えてください。(単数回答)【n=264】

すでに定年退職をした60歳以上の方に、定年される前の仕事の満足度をお聞きしたところ、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した方は70.8%で、過去の同調査を比べて最も多い結果となりました。

調査概要


■調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
■調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の40歳以上の働く男女を対象に実施
■有効回答数:1000名(40歳~59歳・60歳以上の男女:各500名)
■調査実施日:2020年2月16日(日)~2020年2月17日(月)
■前回調査 :2016年1月29日(金)~2016年2月1日(月)、2018年2月16日(金)~2018年2月18日(日)

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