インターネット上の情報拡散を把握する「情報流通構造調査」 

2013年09月06日
電通パブリックリレーションズ(電通PR)は、インターネット上の情報拡散について調査を実施。本調査では特に「まとめサイト」の影響力を把握するため、「まとめサイト」の情報がどの程度信頼され、拡散されているのかに着目し、調査を行った。

本年3月に、インターネットの情報流通構造を把握するため、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、京都府、兵庫県、奈良県の15歳以上69歳以下の男女600人で、インターネット上で情報拡散をしたことがある人を対象に、調査を行った。

【調査結果】

4人に1人がまとめサイトの拡散経験をもち、2割以上が信頼。ブログの影響力も健在。

 どのようなインターネット上の情報を拡散(SNSなどのシェア機能を利用して拡散)するかという問いに対し、「友人のつぶやき、ブログ、SNSでの投稿」を選択したのは全体の60.8%、新聞社などのメディアが運営する「ニュースサイト」の情報は57.8%、Yahoo!やlivedoorなどの「ポータルサイト」の情報は53.7%、NAVERなどの「まとめサイト」の情報を選択したのは27.8%となった。(複数回答)

 また、拡散時にリンク先として信用するのは「新聞社サイト」(38.0%)、「Yahoo!」(34.8%)、「ブログ」(30.3%)等に次ぎ「2ちゃんねるまとめサイト」(22.2%)や「NAVERまとめ」(20.0%)もあげられ、まとめサイトは一定の信頼性も獲得していることが分かる。

インターネットで拡散するのは「日常生活の話題」「笑える話」。
インターネットで拡散するには、新規性以上にコンテンツの面白さが重要に。


 インターネットで拡散することのある情報の内容について聞くと、「事件・事故」(55.2%)に「日常生活の話題」(51.0%)、「笑えるネタ」(50.2%)が肉薄している。新規性があるニュースなどが話題性があると捉えがちだが、今後はコンテンツそのものの面白さが一層重要になってくると言えそうだ。

オンライン上の口コミ経験のある人のほぼ全員が、口コミを「オンラインからオフライン」
へ拡散。オンラインに関することを、オフラインの口コミで知ることも。

 オンライン上の口コミ経験のある人が、インターネットで知ったニュースや情報をオフラインの口コミで他の人に伝えたことのある割合は93.2%となった。ほぼ全員が口コミを「オンラインからオフライン」へ拡散していることが分かる。また、オフラインで他の人からインターネット上のニュースや情報を知らされたことのある人は91.9%となった。

テレビ、新聞、雑誌などオフラインから知ったことをオンラインで拡散することも多い。
オンライン・オフラインの垣根はもはやなくなっていることが改めて明らかに。


 オンラインで拡散したことのある情報源としては、「テレビ」(36.8%)がトップにあがり、「雑誌」(21.8%)、「新聞」(21.3%)なども上位にランクイン。前ページで今回の対象者のほぼ全員が口コミを「オンラインからオフライン」へ拡散していたことと併せ、オンライン・オフラインの垣根がもはやなくなっていることが分かる。

新聞やテレビの情報よりも、ウェブ上の情報の方が接触後、検索行動につながりやすい。

 ニュースや情報を知った後に、そのニュースや情報についてさらに知ろうと検索することがあるかを情報源ごとに聞いたところ、「テレビ」の情報については検索することが「よくある」(29.8%)、「時々ある」(38.2%)、「たまにある」(26.2%)を合わせた「検索したことがある」という人が94.2%、「新聞」については「よくある」(24.8%)、「時々ある」(31.8%)、「たまにある」(23.5%)を合わせて80.1%なのに対し、「インターネット」は「よくある」(38.3%)、「時々ある」(41.0%)、「たまにある」(18.5%)合わせた「検索したことがある」率が97.8%、と最も高率となりました。また、「インターネット」は「よくある」(38.3%)の割合が他の2媒体と比べ突出して高いのも特徴的です。商材やサービスの検索行動を促進するには、インターネット上のコミュニケーションが最も有利と言えます。


【調査概要】
・調査対象:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県に住む、ソーシャルメディア上で「ニュース」や「話題」のリンクを拡散した経験のある15歳以上の男女600人
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2013年3月

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[電通パブリックリレーションズ]
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