乳幼児をもつ親子のメディア活用についての調査 

2013年07月11日
ベネッセコーポレーションのシンクタンク「ベネッセ教育総合研究所」は、「乳幼児をもつ親子のメディア活用についての調査」を郵送調査で実施(回答総数3,234名)。メディアに関する調査のため、インターネット調査でなく、郵送による大規模調査を実施。

調査は、2013年3月、東京・神奈川・千葉・埼玉に在住の0歳6か月~6歳までの乳幼児をもつ母親を対象に行った。

ここ数年でスマートフォンやタブレット端末などが急速に普及し、生活する上で欠かせないものになってきています。現在、乳幼児の生活にこれらの新しいメディアはどのくらい入っているでしょうか。また、保護者はこの変化にどのように対応しているでしょうか。今回の調査は、0 歳6 か月~6 歳までの子どもをもつ保護者のメディア活用の実態と意識に加え、乳幼児にどう使わせているのかを明らかにしたものです。

【 調査結果概要 】

1. スマートフォンは、乳幼児のいる母親の 6 割が使用している。

スマートフォンを使用している母親は、「29歳以下」で 80.2%、「30~34歳」で 67.4%、「35~39歳」で 58.7%、「40 歳以降」で 47.2%だった。

2. 母親がスマートフォンを使用している 2歳児の2割超が、「ほとんど毎日」スマートフォンに接している。子どもとの使用場面としては、「外出先での待ち時間」が 5 割を超えている。

母親がスマートフォンを使用している 2 歳児のスマートフォンとの接触は、「ほとんど毎日」が 22.1%、「週に 3~4日」が10.9%だった。子どもにスマートフォンを使わせる場面では、「外出先での待ち時間」が多く、2歳児では53.3%だった。

3. スマートフォンを使用している母親の 2 歳児の生活時間をみると、外遊びやおもちゃ遊びに対して、スマートフォンの使用時間は、相対的に少ない。

母親がスマートフォンを使用しており、スマートフォンに接している 2歳児の生活時間をみると、平日の遊ぶ内容は 1 日あたり、平均して「外遊び」が 1.3 時間、「おもちゃ遊び」が 1.9 時間、「テレビ番組」1.8 時間、「スマートフォン」が 0.3 時間だった。1 日の生活時間の中で、スマートフォン等の使用時間は、外遊びやおもちゃ遊びに比して、相対的に少ない。

4. 親子でテレビなどの視聴ルールを定めている率に比して、スマートフォンなどの新しいメディアについてルールを設定している率は相対的に低い。

スマートフォンを使わせている親の 3 割以上が、ルールとして「内容の確認」「食事中は見ない」「見るときは親に伝える」などを決めていた。 一方、「使用する時間帯」「スクリーンに目を近づけ過ぎない」「場所を暗くしない」などについては、テレビに比べて低い傾向が見られた。

5. 保護者は、学習アプリ・ソフトの使用について、可能性と気がかりの両面を感じている。

保護者は、子どもに学習アプリ・ソフトを使わせることに対して、「知識が豊かになる(81.5%)」「歌や踊りを楽しめる(77.1%)」「作る、描くなどの表現力を育む(68.7%)」などの可能性を感じている。一方、気がかりとして「目や健康に悪い(86.0%)」「夢中になりすぎる(74.6%)」を選択していた。

6. 29歳以下の保護者では、子育ての情報収集や連絡、情報交換に、「コミュニティサイト・SNS」を5割、「インスタントメッセンジャー(LINEなど)」を 3 割が使用している。

子育てにコミュニティサイト・SNS を使用している母親は、「29歳以下」54.2%、「30~34歳」43.4%、「35~39歳」28.1%、「40歳以降」20.7%だった。また、インスタントメッセンジャー(LINE など)を使用している母親は、「29歳以下」30.1%、「30~34歳」21.3%、「35~39歳」13.4%、「40歳以降」8.2%だった。若い年齢層の保護者ほど、子育てにメディアのさまざまな機能を使いながら、情報を集めたり、交換したりしている様子がうかがわれた。


【調査概要】
・調査方法:郵送法(自記式アンケートを郵送により配布、回収)
・調査時期:2013 年3 月 4 日~31 日
・調査対象:第1 子で0 歳6 か月~6 歳までの就学前の幼児を持つ母親3,234 名
 ※配布数10,010 通 有効回収率32.3%
 ※子どもの年齢別の内訳は、0 歳児後半 569 名、1 歳児521 名、2 歳児436 名、3 歳児448 名、4 歳児438 名、5 歳児421 名、6 歳児401 名
・調査地域 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県

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