「美容と血糖値に関する意識」に関する調査(20代~50代女性) 

2013年11月06日
マーケティングリサーチを展開するタイムカレントは、20代~50代の女性を対象に「美容と血糖値に関する意識」に関する調査を実施。

女性の体型や美容状態には個人差がつきもの。体型や美容状態の土台となるものは日常の食事や運動など、生活習慣によるところが大きいが、「血糖値」も体形や美容状態に与える影響は大きい。血糖値が美容へ与える影響を理解している人はどのくらいいるのだろうか。また体型や美容状態が良好な人とそうでない人の生活習慣や意識にはどのような差があるのだろうか。

【調査結果】

日本人女性のBMI平均値は21.2 で正常値。しかし20代女性は痩せすぎの傾向。

まずWHO(世界保健機構)が定めた計算方法に沿ってBMI数値を計算して貰ったところ、最も多かったのは正常値とされる「18.6~25.0」で61.8%の女性がこれに該当、全体平均も21.2となった。次いで多かったのは痩せ気味とされる「15.1~18.5」で17.5%。太り気味とされる「25.1~30.0」が11.0%と続いた。痩せすぎとされる「0~15.0」は5.0%、太り過ぎとされる「30.1~」は4.8%とほぼ同水準となった。
年代別の平均を比較すると、最も低かったのは20代で19.9と唯一20.0を下回り、最も高かった年代は40代の22.2という結果となった。どの年代も正常値が最も多いが、20代が突出して「痩せ気味」「痩せすぎ」が多いことがわかった。

血糖値に対する意識は圧倒的に低い。
把握率は「体重」の半分以下。日本人女性の美容意識には落とし穴があった。


BMI数値の基準となる自分の体重と、肥満のバロメーターとなる体脂肪率、美容・健康に影響する血糖値について、どの程度の女性が把握しているのかを調べてみたところ、体重は「正確に把握していた」が41.0%、「おおよそ把握していた」が50.0%と、合計で91.0%が把握していたのに対して、体脂肪率は「正確に把握している」が10.3%、「おおよそ把握している」が48.2%で、合計58.5%の認知率に留まった。

ところが美容や健康に影響を及ぼす血糖値への認知は非常に低い結果となった。「正確に把握している」が7.5%、「おおよそ把握している」が30%で、合計37.5%と体重と体脂肪に比べて圧倒的に低いことがわかった。この結果を年代別で比較してみたところ、年齢が高くなるに連れて「把握している」率が高い傾向にあり、最も高かったのは50代で52.0%、逆に最も低かったのは20代の17.0%だった。またBMI数値の結果別でも比較してみたところ、「痩せ過ぎ」と「痩せ気味」の人の方が「把握していない」率が高かった(70.0%)のに対し、「太り過ぎ」と「太り気味」の人は54.5%と低く、肥満体型の人程、血糖値を正確に把握していることがわかった。

体型や肌には基本過小評価。
しかし、50代は自己評価が高く『なりきり美人』の可能性あり!?/体型・お肌の美容状態ともに半数近くが「良い」と回答


次に、自分の体型と美容状態についてそれぞれ4段階で自己評価をしてもらったところ、体型・お肌の美容状態ともに、最も多かったのは「あまり良くない」で、「とても良い」と「まあまあ良い」を合計した「良い」の評価は4割程度と少数派となった。

この結果を年代別に比較してみると、体型で「良い」の評価がもっとも多かったのは50代で47.0%(「とても良い(1.0%)」と「まあまあ良い(46.0%)」の合計)、逆にもっとも少なかったのは40代で27.0%(「とても良い(2.0%)」と「まあまあ良い(25.0%)」の合計)と実に20ポイント近い差がついた。お肌の美容状態で「良い」の評価がもっとも多かったのも50代(52.0%)だったが、少なかったのは20代(26.0%)で、こちらも20ポイント以上の差がついた。50代が自分の体型・お肌の美容状態を最も高く評価していることから、必ずしも若さが高評価に繋がっていないことがわかった。

美容において重視するのは「肌」よりも「体型」!
現代人の美に対する考え方は肌よりも体型を意識する“美ボディ思考”


美容と言えば肌のシミ・シワ、ハリ等を重視する印象があるが「肌」と「体型」のどちらを重視するかを調査した結果、「肌」が29.5%だったのに対して、「体型」は54.8%と圧倒的多数となった。この結果を年代別に比較してみると、最も「体型」を重視しているのは40代で63.0%、逆に重視していないのは50代の44.0%、体型も肌も重視していない「特になし」の回答がもっとも多かったのも50代で26.0%となり、前項の自分の体型とお肌の美容状態のにあった年代別の自己評価をそのまま反映している結果となった。果たして50代のこの“自信”はどこから来ているのだろうか。

『なりきり美人』の理由にお金!?50代は月々¥6,680を美容に投資。

美容にかける月々の費用について聞いてみたところ、全年代の全体平均は¥5,891。年代別で最も少なかったのは40代で¥4,900、逆にもっとも多かったのは50代の¥6,680と実に¥1,780も差が開いた。50代の美に対する自信の表れは美容にかける月々の費用からも影響しているのだろうか。
使っている費用の内訳を聞いてみたところ、最も多かったのは「食べ物」で46.0%、次いで2位が「食事以外の栄養摂取(36.0%)」、3位に「飲み物(29.8%)」となり、「美容サロン(13.3%)」や「フィットネスジム(10.3%)」などは少数派となった他、「化粧品」や「コスメ」などを含む「その他」が17.0%となった。美容に対しては日常の摂取する食べ物、栄養、飲み物を重視している様子がうかがえた。

美容・体型維持の要はやっぱり食事。睡眠・運動と大きく差をつけ圧倒的1位。

前項に続き、美容や体型維持のために心掛けていることについても聞いてみたところ、1位は「健康的な食事(53.3%)」と、美容にかける費用の使い道と同様の結果となった。2位は「適度な睡眠(34.0%)」、それとほぼ同水準で「適度な運動(33.0%)」、「適度な水分摂取(32.0%)」と、生活習慣を意識した回答が続いた。

さらに「健康的な食事」と回答した人に対して、美容や体型維持のためにどんな食事を心掛けているかどうかを聞いてみたところ、1位は「規則正しい時間に食事を摂る(63.4%)」、2位は「3食バランスの良い食事を摂る(60.1%)」と共に6割以上が回答し、「野菜中心の食事をする(47.9%)」が続いた。「高カロリー食を避ける(20.2%)」や「ダイエットマニュアルに沿った食事をする(0.9%)」といったカロリーや血糖値を意識した食事よりも規則正しさ・バランスを重視していることがわかった。

美容意識の落とし穴にはまった“血糖値無知症候群”。全体の6割以上が自分の血糖値を知らない。

血糖値の上昇による美容への影響はほとんど知られていない。血糖値のコントロールをいつも意識している人はわずか5.0%という現状。

血糖値の上昇と老化の関係を理解している人はわずか9.0%。血糖値は日本人女性にとってまだまだ未知の領域だった。

自分の肌や体型を「完璧に保てている」はわずか1%。「保てている」は『なりきり美人』(!?)の50代が1位 / 20代を16%上回る。


【調査概要】
・調査方法:インターネット調査
・有効回答数:400名(女性100%)
・調査日:2013年10月21日~10月22日
・調査エリア:全国
・未既婚:未婚者:50.4%、既婚者:49.6%
・調査地域:全国(47都道府県)
・年齢:20代:25%、30代:25%、40代:25%、50代:25%

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