ビジネスシーンでの英語に関する学習実態・意識調査 

2013年10月31日
日本でTOEICプログラムを実施・運営する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)は、英語学習に意欲的なビジネスパーソンを対象に、ビジネスシーンでの英語に関する学習実態・意識調査を実施。本調査は、企業活動のグローバル化が一層進展し、ビジネスシーンでの英語能力の重要性が叫ばれる昨今の状況に於ける、英語学習の実態とその意識調査です。

【調査結果のポイント】

【1】「英語が査定項目に取り入れられている」人は27.6%。その指針はTOEICテストが86.6%で最多

【2】平均学習時間は約4時間/週。学習する時間は通勤中が53.7%でトップ

【3】お金を使わずに学習する人も多く、英語学習に使う費用は「0円」が30.7%でトップ

【4】英語の4技能スキルの学習実態はバランスの悪さが浮き彫りに。4技能すべて学習している人は25.9%に留まる

【5】ビジネスシーンでの英語対応が「できている」と感じているのは55.2%

【6】英語能力向上の秘訣は「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能のバランスのよい学習

【7】ビジネスシーンで英語対応ができている人とできていない人では、「話す」能力を高める学習方法に違いがある


【調査結果詳細】

【1】「英語が査定項目に取り入れられている」人は27.6%。その指針はTOEICテストが86.6%で最多

勤務先での英語能力に関する査定の有無と使用状況について尋ねたところ、査定項目にあるという回答は27.6%となりました。内訳としては16.7%が「英語が査定項目にあり、業務の中で英語を使用している」、10.9%が「英語が査定項目にあり、業務の中で英語の使用はないが、現在英語の習得をしている」となっています。
また、査定に取り入れられている英語能力測定の指針では「TOEICテスト」(86.6%)がトップとなりました。

【2】平均学習時間は約4時間/週。学習する時間は通勤中が53.7%でトップ

1週間の英語学習時間は、平均で約4時間という結果に。「1時間以上2時間未満」が24.6%で最も多く、「1時間未満」(17.0%)、「2時間以上3時間未満」(16.9%)と続きました。

また、いつ英語の勉強をしているのかを聞いたところ、「通勤中」(53.7%)がトップになりました。次いで、「休日」(48.1%)、「終業後」(44.4%)と続き、忙しい中でも時間を有効に活用して学習している様子が見受けられます。

【3】お金を使わずに学習する人も多く、英語学習に使う費用は「0円」が30.7%でトップ

英語学習にかける1カ月の平均金額は6,389円となりました。「お金をかけない(0円)」と回答した人が30.7%でトップとなり、英語学習に意欲的でもお金をかけずに学習する人が多いことがわかりました。一方、10,000円以上費やしている人も26.1%ほどいることが明らかになり、お金をかける人とかけない人で、二極化する結果となりました。10,000円以上使用している人の半数以上が「英会話教室」を利用しており、会話などコミュニケーションを意識した学習にお金をかけている様子が伺えます。

【4】英語の4技能スキルの学習実態はバランスの悪さが浮き彫りに。4技能すべて学習している人は25.9%に留まる

英語能力を高めるために学習しているスキルでは、「聞く」(86.3%)が最も学習しているスキルとして挙げられました。次いで「読む」(62.2%)、「話す」(60.9%)、「書く」(39.2%)と続き、バランスの悪い学習実態が判明しています。

【5】ビジネスシーンでの英語対応が「できている」と感じているのは55.2%


実際にビジネスシーンで英語対応ができているか尋ねたところ、11.4%が「十分に対応できていると思う」、また43.8%が「十分ではないが、ある程度英語で対応できている気がする」と回答。「対応できる」と感じている人は55.2%に上ることがわかりました。

【6】英語能力向上の秘訣は「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能のバランスのよい学習
4技能をすべて学習している人では64.8%がビジネスシーンでの英語対応が「できている」と感じているのに対し、そうでない人では51.8%に留まり、13ポイントの差がある

では、どういった人がビジネスシーンでの英語対応について「できている」と感じているかを、4技能すべてを学習している人とそれ以外の人、という視点で捉えてみました。「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能すべてを学習している人では64.8%が「できている(十分に対応できていると思う(13.1%)+十分ではないが、ある程度対応できている気がする(51.7%))」と感じているのに対し、4技能の学習バランスが取れていない人では51.8%に留まり、13ポイントもの差がありました。

また、査定に最も取り入れられているTOEICテストの結果を見てみると、「スコアが上がった」と答えた人の割合が4技能すべてを学習している人では34.7%なのに対し、それ以外の人では22.9%に留まるなど、4技能を総合的に学習することがテストの結果にも表れているようです。

【7】ビジネスシーンで英語対応ができている人とできていない人では、「話す」能力を高める学習方法に違いがある

具体的にどのような学習方法を行っているか、英語の4技能ごとに質問したところ、ビジネスシーンで英語対応が「できている」と感じている人と「できていない」と感じている人では、いくつかの項目に差があることがわかりました。
特に「話す」能力を高めるための学習方法として、英語対応が「できている」と感じている人では、「英会話教室」(23.9%)や「友人・知人との会話」(13.9%)、「オンライン英会話」(13.4%)と、実際に話す学習方法が上位になりました。一方、英語対応が「できていない」と感じている人では、「特に学習していない」(20.5%)が最も多くなり、学習方法に違いが見受けらます。


【調査概要】
調査対象:1都3県の20-50代の、英語学習に意欲的なビジネスパーソン(男女)
サンプル数:1,000
調査方法:インターネット調査
調査期間:2013年9月6日(金)~9日(月)の4日間

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[国際ビジネスコミュニケーション協会]
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