働く女性の「仕事観とワーク・ライフ・バランス」に関する意識調査 

2013年11月19日
ナガセ ビューティケァは、全国の20 歳代~50 歳代の働く既婚女性を対象とした、働く女性の「仕事観とワーク・ライフ・バランス」に関する意識調査と題したアンケート調査を実施。(調査期間:2013年10月11日~13日、有効回答数500 人)

【調査トピックス】

■働く女性がなるべく時間をかけたいのは「睡眠」が1位。時間をかけたいのにかけられないのは1位「睡眠」、2位「旅行」、3位「趣味」。

■働く上で重視するのは、「安定」「給料」よりも「自分の好きな仕事」が上位に。

■働く女性の武器、1位は「笑顔」!2位は「コミュニケーション能力」、次いで「愛嬌」「要領の良さ」と続く。

■職場の上司や部下に言われて最も嬉しいのは、自分の人柄を褒める言葉。「仕事ができるね」より「笑顔がいいね」。

■ワーク・ライフ・バランス、実現の自己評価は平均60%。自己評価が高いのは、「派遣・契約社員」と「パート・アルバイト」。

■夫の家事への貢献度は平均53点。夫の家事貢献度が高いほど、ワーク・ライフ・バランスの実現度も高いという結果に。

■夫に言われて一番嬉しい言葉は、「愛してる」より「ありがとう」。その反面、「ありません」「何を言われてもうれしくない」が2位に。

【調査詳細】

■働く女性の平均睡眠は「6.3時間」。勤務「5.9時間」、通勤「0.9時間」、家事・育児「3時間」、自分のために使える自由な時間「2.1時間」。


働く既婚女性の平日の時間配分について質問したところ、『睡眠時間』は「6 時間」(42.4%)が最も多く、平均で6.3時間、『勤務時間』は「8時間」(28.4%)で平均5.9時間、『通勤時間(往復)』は「1時間未満」(66.6%)で平均0.9時間、『家事・育児の時間』は「2時間」(31.8%)で平均3時間、『自分のために使える自由な時間』は「2 時間」で、平均2.1時間となりました。

■なるべく時間をかけたいのは「睡眠」。時間をかけたいのにかけられないのは「睡眠」「旅行」「趣味」。

働く既婚女性に『なるべく時間をかけようと心掛けていること』を質問したところ、「睡眠」(75.4%)が圧倒的に多い結果となりました。『なるべく時間をかけたくないこと』は「通勤時間」(53.0%)が最も多く、『時間をかけたいのにかけられないこと』は「睡眠」(30.6%)が最も多く、次いで「旅行」「趣味」と続きました。
2008年に実施した働く女性の「ワーク・ライフ・バランス」の調査結果と比較すると、『なるべく時間をかけようと心掛けていること』は順位が「睡眠」「趣味」「食事」と、2008年も今も「睡眠」を大事にするライフスタイルは変わらないようです。また、『時間をかけたいのにかけられないこと』は「睡眠」「旅行」「趣味」と、自分のゆとりや家族の時間を充実させたい傾向が強くなっているようです。

■働く上で重視するのは、「安定」「給料」よりも「自分の好きな仕事」。

働く既婚女性に『働く上で、何を最も重視しますか』と質問したところ、「自分の好きな仕事であること、やりがい」(33.2%)が最も多く、「残業が少ない、時間の融通が利く」(28.0%)、「希望する期間ずっと働ける、安定した雇用形態である」(22.8%)と続き、「お給料が良い、福利厚生が充実している」(16.0%)が最も低い結果となりました。
年代別で比較すると、20 代では「残業が少ない、時間の融通が利く」が最も多い一方、30 代から50 代までは「自分の好きな仕事であること、やりがい」が最も多く、若者の方がプライベートの時間を重視する傾向が強いようです。また、40 代と50 代では「希望する期間ずっと働ける、安定した雇用形態である」が「お給料が良い、福利厚生が充実している」よりも上位にあがり、年齢に伴う再就職の難しさから安定性を求める気持ちが表れています。
雇用別で比較すると、自由業、自営業で「自分の好きな仕事であること、やりがい」が全体に比べ圧倒的に多い結果となりました。仕事が“自分の好きなこと”であるからこそ成り立つ雇用の形といえそうです。

■「仕事内容」「仕事量」は満足も、「待遇」はあまり満足していない。

働く既婚女性に『現在の仕事に対する満足度』を質問したところ、『仕事内容』について「充分満足している」「まあまあ満足している」と答えた人があわせて72.8%、『仕事量』は77.6%にのぼりました。一方『待遇』では、「あまり満足していない」「満足していない」と答えた人が51.2%にのぼり、半数以上を占めました。

■業務内容によって「仕事内容」の満足度に差が。

業務内容別で『仕事内容の満足度』を比較すると、指導や経営業務に携わる「リーダー、マネージャー、主任」「経営」「派遣社員、アルバイト、パートの指導」で「充分満足している」「まあまあ満足している」と答えた人が全体よりも高い結果となりました。特に「経営」では、「充分満足している」(32.3%)が、全体の2 倍にのぼります。一方、「一般事務、総務、経理」では、「あまり満足していない」「満足していない」と回答した人が全体よりも高くなりました。

■働く女性が望むのは“現状維持”と “仕事の充実” “できれば専業主婦になりたい”のは、20代が最多。

働く既婚女性に、『今後の働き方についての希望』を質問したところ、「現状維持」(33.2%)を望む意見が最も多い一方、「スキルアップしたい」(26.6%)、好きな事を仕事したい」(22.0%)「負担を減らした働き方をしてみたい」(15.2%)と、仕事の充実や変化を望む意見が続きました。
年代別で比較すると、30代で「スキルアップしたい」(37.6%)が他の年代に比べて最も多い一方、「現状維持」(23.2%)が最も低く、仕事への意識が変化しやすい世代と言えそうです。
また、20 代で「できれば、仕事をやめて専業主婦になりたい」が他の年代より最も多く、若者に専業主婦願望が強い傾向が表れました。

■“充実感”“チャレンジ”などの回答多くも、今後の働き方の希望について根底にあるのは“お金”。

働く既婚女性に『今後の働き方についての希望』の理由を質問したところ、「一定の収入がほしい」「給料アップ」「仕事量にあった報酬が欲しい」など“お金”に関する回答が全体的に多くを占めました。【3】の質問では、働く上での重視点として「自分の好きな仕事」が最も多かったものの、ここで望むことはやはり“お金”という生活感のある結果となりました。
一方で「スキルアップ」「昇進・昇格」では“充実感”を得たいという意見も多く、「負担を減らした働き方」では、“家族の時間をもっと確保したい”という意見も多く目立ちました。

■ワーク・ライフ・バランス、実現の自己評価は平均60%。自己評価が高いのは、「派遣・契約社員」と「パート・アルバイト」。

働く既婚女性に、「ワーク・ライフ・バランスの実現度」について質問したところ、回答は50%から90%未満に集中し、全体の約7割になりました。全体の平均は約60%(59.9%)で、年代別で平均を比較すると、50代で61.5%と最も高く、30代と40代では平均を下回りました。最も仕事や育児に追われる世代ならではの結果といえそうです。
雇用別で比較すると、「派遣・契約社員」(65.1%)が全体平均を上回り最も多く、次いで「パート・アルバイト」(60.1%)が続きました。ワーク・ライフ・バランスの実現には、働く時間との関連性が高いことがいえそうです。

■ワーク・ライフ・バランスが高い理由には「時短勤務」「家族の協力」低い理由には「仕事が忙しい」意見が目立つ。

働く既婚女性にワーク・ライフ・バランスの実現度の理由について質問をすると、実現度が高い人の回答には、「仕事の時間が短い」「定時で帰れる」「家族の協力がある」や「好きなことをしている」といった理由が目立ちました。また、実現度が低い人の回答には、「仕事がメイン」「仕事に忙殺される」と、仕事の忙しさに関する理由が大半を占めました。

■ワーク・ライフ・バランスの実現のカギは「時間管理」「夫(家族)の協力」。

働く既婚女性に『ワーク・ライフ・バランスの実現度をより上げていくには、どのようにしたらいいと思いますか』と質問をしたところ、「時間の管理、有効化」(60 人)という回答が最も多く、次いで「夫(家族)の理解や協力」(43人)と続きました。時間の使い方を見直すこと、家族のサポートを得ることが重要だと考える人が大多数のようです。

■夫の家事への貢献度は平均53点。夫の家事貢献度が高いほど、ワーク・ライフ・バランスの実現度も高いという結果に。

働く既婚女性に『夫の家事への貢献度について採点するとしたら何点をつけますか』と質問したところ、40点~50 点未満では少なく、80 点~90点未満では多かったものの、大きな偏りがなく全体的に回答が万遍なく散らばった結果となりました。全体の平均は約53点(52.8点)で、年代別で比較すると20代が最も高く約58点(58.2 点)、50代が最も低く約45点(44.5 点)となりました。20 代と50代では、世代による男性の家事への考え方の違いが影響しているといえそうです。
夫の貢献度の点数ごとにワーク・ライフ・バランス実現度の自己評価をみると、夫の貢献度が高いグループほど、ワーク・ライフ・バランスの自己評価も高い結果となりました。働く既婚女性が充実したライフスタイルを送るには、夫の協力が欠かせないといえそうです。

■夫の家事貢献度に対する理由の上位2つは、「ほとんど何も手伝ってくれない」、「なんでもやってくれる」。

働く既婚女性に夫の家事貢献度の理由を質問すると、「ほとんど何も手伝ってくれない」(94 人)、「なんでもやってくれる」(91 人)が1 位と2 位になりました。個人的な受け止め方に差はあるものの、ほとんど家事に加担しない夫と、なんでも家事を手伝ってくれる夫の2 パターンに分かれる傾向があるようです。


【調査概要】
調査対象:全国の既婚有職女性500 名
調査年齢:20 歳代~50 歳代(20 代125 人、30代125 人、40 代125 人、50 代125 人)
調査地域:全国
調査方法:インターネットによるアンケート記入式
調査時期:2013 年10月11 日~13 日

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