ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態調査 

2013年03月12日
サントリーは、ノンアルコール飲料に関する消費者飲用実態調査を実施。

【調査サマリー】

I.ノンアルコール飲料市場について

ノンアルコール飲料市場は、ビールテイストだけでなくカクテルテイストやチューハイテイスト、梅酒テイストなど、さまざまな味わいのノンアルコール飲料も大きく伸長し、2012年は、約4,045万ケース※1(対前年143%)と、3年前の4倍近い規模に成長しました。この傾向は今後も続き、2013年もさらなる拡大が見込まれます。

※1 1ケース=250ml×24本換算

II.消費者飲用実態・意識調査
1.ノンアルコール飲料の飲用実態

(1)ノンアルコール飲料の飲用経験者は6割を超え、着実に浸透

(2)ビールテイストに加え、カクテルテイスト・チューハイテイストなどにも確実に拡がりを見せるノンアルコール飲料

(3)ノンアルコール飲料の飲用量は1年前より増加傾向に

(4)約7割がノンアルコール飲料の今後の浸透を予想

(5)ノンアルコール飲料を初めて飲んだシーンは「夕食時」「運転」など その後「昼食」「アウトドア・レジャー」など幅広いシーンで飲まれるように

(6)ノンアルコール飲料の飲用頻度が高い人ほど昼間の飲用の経験・関心が高まる傾向


2.ノンアルコール飲料飲用者の特徴・意識

(1)男性に広がるノンアルコール飲料 シニア層の比率が高いビールテイスト、若年層の比率が高いRTDテイスト※2

(2)50・60代のビールテイスト飲用理由 ビールの味を楽しめる点に加え「カロリーゼロ」「糖類・糖質ゼロ」などの機能性を意識

(3)20・30代が感じるRTDテイストの魅力 「お酒を飲めない人も気分を楽しめる」「酔わずにお酒気分を楽しめる」が約9割


※2 RTDテイスト:本レポートではノンアルコールタイプのカクテル、チューハイ、梅酒テイスト飲料を示しています。

【調査結果詳細】

 I.ノンアルコール飲料市場について
2012年のノンアルコール飲料市場は、約4,045万ケース(対前年143%)と、3年前の4倍近い規模に成長しました。お客様の嗜好の多様化を受け、引き続き好調なビールテイストだけでなく、カクテルテイストやチューハイテイスト、梅酒テイストなどのノンアルコール飲料も拡大しています。この傾向は今後も続き、2013年のノンアルコール飲料市場は、約4,390万ケース(対前年109%)に伸長するものと推定されます。

※ なお、大瓶換算(1ケース=633ml×20本)での、ノンアルコール飲料市場は、
'12年 約1,920万ケース(内ノンアルコールビールテイスト飲料 約1,600万ケース)
'13年見込 約2,080万ケース(内ノンアルコールビールテイスト飲料 約1,700万ケース)

II.消費者飲用実態・意識調査
1.ノンアルコール飲料の飲用実態


(1)ノンアルコール飲料の飲用経験と認知率
ノンアルコール飲料の飲用経験者は6割を超え、着実に浸透


ノンアルコール飲料の飲用経験を聞いたところ、6割超(60.1%)が「飲んだことがある」と回答しました。「知っているが、飲んだことはない」(38.3%)を加えたノンアルコール飲料の認知率は98.4%となり、ノンアルコール飲料はほとんど全ての人に認知されていることがわかります。

(2)味わい別に見たノンアルコール飲料の飲用経験
ビールテイストに加え、カクテルテイスト・チューハイテイストなど確実に拡がりを見せるノンアルコール飲料


ノンアルコール飲料の味わい別に、家庭内での飲用経験を聞くと、ビールテイストが4割超(40.1%)となり、他を大きく上回りました。一方で、昨年との比較で見てみると、カクテルテイストやチューハイテイスト、梅酒テイストでの伸びが大きく、ビールテイストに加え、幅広い味わいが親しまれていることがわかりました。

(3)ノンアルコール飲料の飲用量の変化
ノンアルコール飲料の飲用量は、1年前より増加傾向に


ノンアルコール飲料を月1回以上飲用している人に、1年前と比較した飲用量の増減を聞いたところ、ビールテイスト飲用者では6割超(62.4%)、RTDテイスト飲用者では7割超(71.9%)が、飲用量が「増えた」と回答しました。

(4)ノンアルコール飲料の今後の浸透予想
約7割がノンアルコール飲料の今後の浸透を予想


ノンアルコール飲料が、今後浸透していくかどうかを聞くと、約7割(69.2%)が「浸透する」と回答しました。引き続き、今後もノンアルコール飲料が浸透し、世の中に拡がっていくと考えている人が多いようです。

(5)ノンアルコール飲料を初めて飲んだシーンと飲んだことがあるシーン
初めて飲んだシーンは「夕食時」「運転」など その後「昼食」「アウトドア・レジャー」など幅広いシーンで飲まれるように


ノンアルコール飲料の飲用経験者に、初めて飲んだシーンを聞くと、「夕食時」(19.6%)、「運転がある時」(18.9%)、「友人知人の集まりや飲み会の席」(18.8%)が、他の回答を大きく上回りました。一方、その後の飲用シーンについて尋ねると、全項目で経験率が高く出ており、飲用を始めた人が、幅広いシーンでノンアルコール飲料を楽しんでいることがわかります。特に、「昼食時」(23.2%)が、飲み始めたきっかけで2位にあがっていた「運転がある時」(22.3%)を上回って3位に入っているほか、「アウトドア・レジャー」なども上げられていることから、ノンアルコール飲料が、昼間のシーンにも広がっていることが見てとれます。

(6)ノンアルコール飲料の昼間の飲用について
ノンアルコール飲料の飲用頻度が高い人ほど昼間の飲用の経験・関心が高まる傾向


続いて、昼間にノンアルコール飲料を飲用したことがあるか、または昼間の飲用に関心があるか聞いたところ、ノンアルコール飲料の飲用経験者のうち5割超(56.3%)が、さらに月1回以上飲用する人の中では8割超(82.5%)が、昼間のノンアルコール飲料の飲用経験がある、または関心があると回答していることがわかりました。ノンアルコール飲料の飲用頻度が高いほど、昼間の飲用をポジティブに受け止めていることがわかります。

また、ビールテイスト、RTDテイストを月1回以上飲用している人に、昼間にノンアルコール飲料を飲用した際の具体的なエピソードを聞いたところ、「仲間と昼食時に飲んで雰囲気がよかった(60代男性)」「ママ友ランチで話も気分も盛りあがる(30代女性)」「キャンプやバーベキューの乾杯が楽しくなった(40代女性)」などの声が上げられており、家族や仲間とのコミュニケーションの場に、ノンアルコール飲料が活用されていることがうかがえます。さらに、「仕事の商談で会話が弾んだ(30代男性)」というように、ビジネスシーンで飲まれる場合もあるようです。

2.ノンアルコール飲料ユーザーの特徴・意識

(1)ノンアルコールビールテイスト飲料飲用者とノンアルコールRTDテイスト飲料飲用者の属性
男性に広がるノンアルコール飲料 シニア層の比率が高いビールテイスト、若年層の比率が高いRTDテイスト


ビールテイストとRTDテイストの飲用者の男女構成比を1年前と比較すると、ビールテイスト・RTDテイストともに、男性の比率が高まっていることがわかりました。
次に、年代別にビールテイストとRTDテイストの飲用者を比較してみると、相対的にビールテイスト飲用者は50代(22.0%)と60代(19.0%)の割合が高く、RTDテイスト飲用者は20代(18.3%)と30代(32.5%)の割合が高いことがわかりました。

(2)ノンアルコールビールテイスト飲料の飲用理由
50・60代のビールテイスト飲用理由
ビールの味を楽しめる点に加え、「カロリーゼロ」「糖類・糖質ゼロ」などの機能性を意識


ノンアルコールビールテイスト飲料飲用者に飲用理由を聞いたところ、「アルコール0.00%だから」(50.1%)、「ビールの味が楽しめるから」(37.6%)、「車を運転するときでも飲めるから」(33.4%)の順となりました。
また、ビールテイストの飲用者として特徴的な50代・60代の傾向を見てみると、特に「ビールの味が楽しめるから」「カロリーがゼロだから」「糖類/糖質がゼロだから」といった項目において、50・60代が全世代平均を大きく上回りました。50・60代は、気軽にビールの味を楽しめる点に加え、「カロリーゼロ」や「糖類/糖質ゼロ」などの機能性を意識し、体を気遣ってビールテイストを選んでいる方も多いようです。

(3)ノンアルコールRTDテイスト飲料の魅力
20・30代が感じるRTDテイストの魅力
「お酒を飲めない人も気分を楽しめる」「酔わずにお酒気分を楽しめる」が約9割


次にノンアルコールRTDテイスト飲料飲用者に、RTDテイストの魅力を聞いたところ、「お酒を飲めない人も気分を楽しめる」(86.7%)、「酔わずにお酒気分を楽しめる」(84.8%)、「運転の予定がある時でも飲める」(84.5%)の順となりました。
また、RTDテイスト飲用者として特徴的な20代・30代の傾向を見てみると、全項目において全世代平均よりも高い評価となり、20代・30代がRTDテイストをより魅力的に受けとめていることがわかりました。中でも、「お酒を飲めない人も気分を楽しめる」「酔わずにお酒気分を楽しめる」が約9割と評価が高くなっています。


【調査概要】
・調査対象:
(1)一都三県に在住する20~69歳の成人男女50,000人
(2)(1)のうち、ノンアルコールビールテイスト飲料(アルコール度数0.00%)の月1回以上飲用者1,235人、ノンアルコールのカクテル、チューハイ、梅酒テイスト飲料(アルコール度数0.00%)の月1回以上飲用者1,112人
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2013年1月5日~18日

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