第2回「ビジネスクラウド総合評価調査」 

2014年02月12日
MM総研は、第2回「ビジネスクラウド総合評価調査」の結果を発表。この調査は、企業の情報システム基盤や災害時に継続運用できる社会基盤に適したサービスを選定する視点で、クラウドサービスを客観的に評価することが目的。
2013年に実施した第1回の同調査(2013年2月19日発表)に続き、本格的な普及期を迎えるクラウドサービスを適切に評価するために、IaaS/PaaSの基本性能だけでなく、信頼性・安全性、導入・運用管理など、総合的に評価しました。

調査では、クラウドサービス(IaaS/PaaS)を提供する企業の中から、優良サービスを提供する20社を対象として、「パブリッククラウドのサービス機能・品質」、「プライベートクラウドのサービス機能・品質」、「サービス料金」、「導入支援・運用管理」の4分野について、合計70項目にわたる評価項目に関して重要度を加味した上でポイント化しました。今回は、第1回調査の43評価項目に対して、プライベートクラウドのサービス機能や導入支援・運用管理、セキュリティ、ハイブリッド環境対応などの項目を加え、70評価項目に増やしてより多角的な視点での総合調査に強化して実施しました。

重要度については、評価項目を適正化するためにユーザーアンケート調査の結果から算出しています。各企業でクラウドサービスの選定に関わる1,329名を対象にサービス選定時の重要度を反映し、項目別の重要度を設定しました。さらにICT業界に精通した有識者による審査委員会の検討を経て、総合的なランキングを公正に評価しました。

【調査結果】

■最高水準のAAAサービスにNTTコミュニケーションズなどの8社を選定

■プライベートクラウドのサービスが充実、ユーザーの関心はコストから品質へ

■ユーザーはバックアップサービス、脆弱性対策などの信頼性を重視


今回、評価の対象にした20社のクラウドサービスは、高品質で多様な機能を提供する優良サービスですが、中でも上記の8社は多くの項目で高い評価を得て、総合評価において最高水準の格付けとなるAAA(90点以上)を獲得しました。

NTTコミュニケーションズの「Bizホスティング」は、プライベートクラウドのサービス機能・品質、サービス料金、導入支援・運用管理などの各分野で高い評価となり、AAAサービスの評価を獲得しました。IIJの「IIJ GIOサービス」や日本IBMの「SmarterCloud」、富士通の「FUJITSU Cloud Initiative」、KVHの「KVHクラウドソリューション」、IDCフロンティアの「IDCフロンティア クラウドサービス」は、パブリッククラウド、プライベートクラウドのサービス機能・品質に加えて、導入支援・運用管理などソリューションサービスが高く評価されました。アマゾンデータサービスジャパンの「Amazon Web Services」、GMOクラウドの「GMOクラウド Public / Private」は、パブリッククラウドのサービス機能・品質、サービス料金が高く評価されました。このように、企業の基幹系システムの構築を可能にする高品質・多機能なサービスを提供する企業が総合評価AAAを獲得する結果となりました。

企業の情報システム基盤としてクラウドの導入が本格化する中で、バックアップサービスやサーバー脆弱性対策、ウィルス対策などの信頼性を確保する機能を重視するユーザーが目立ちました。特にクラウドの導入で先行する従業員数1,000名以上の大企業では、料金や操作性よりも信頼性を確保する機能や導入支援・運用管理サービスを重視する傾向が見られました。

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[MM総研]
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