グローバルアウトソーシング市場に関する調査 2014 

2014年03月04日
矢野経済研究所では、アウトソーシング世界市場の調査を実施した。

<グローバルアウトソーシング市場とは>
本調査におけるグローバルアウトソーシングとは、グローバルにおける「システム開発・統合サービス」、「システム運用管理・データセンターサービス」、「BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービス」を対象とし、市場規模は事業者売上高ベースで算出した。

<日本国内向けのオフショアサービス市場とは>
本調査における日本国内向けのオフショアサービスとは、グローバルアウトソーシングサービスの内数として、日本国内向けに提供された、オフショア(海外)拠点での「システム開発・統合サービス」と「BPOサービス」を指す。日本国内向けのオフショアサービス市場規模は、アウトソーシング事業者が他社のオフショア拠点を活用した外注費用と自社のオフショア拠点を活用した内部費用を合算し、事業者コストベースで算出した。

【調査結果サマリー】

◆先進国企業の海外進出を背景に、グローバルアウトソーシングの利用が加速
日本国内では、人口減少・高齢化の影響からマーケットの大きな成長を見込めなくなっているため、海外進出を図る日系企業が増加している。同様に日本以外の先進国においても自国以外のマーケットの獲得を目指す企業が増加しており、グローバルレベルでのシステムの標準化・集約化へのニーズが高まっている。また、グローバルでの事業拡大に伴い、リソースの確保を目的に外部のアウトソーシング事業者に業務を委託するユーザ企業が増加している。これらのことから、グローバルでのアウトソーシングサービスに対する需要が高まっていくと推測する。
2012年度から2017年度までのグローバルアウトソーシング市場規模(事業者売上高ベース)は、年平均成長率(CAGR)4.9%で推移し、2017年度には112兆2,759億円に達すると予測する。

◆日本国内の競争激化を背景に、オフショア拠点の活用が増加
日本国内における人材リソースの不足やコスト競争の激化などを背景に、アウトソーシング事業者及びユーザ企業においてオフショア(海外)拠点でのシステム開発・統合サービスの利用が拡大している。また、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)サービスにおいても、日本国内のリソースのみを活用したBPOサービスでは、これまで以上のコスト削減効果を出せなくなってきており、オフショア拠点におけるリソースの活用に乗り出すアウトソーシング事業者が増加している。
2012年度から2017年度までの日本国内向けのオフショアサービス市場(事業者コストベース)は、年平均成長率(CAGR)2.9%で推移し、2017年度に1,561億円になると予測する。


【調査概要】
・調査期間:2013年10月~2014年2月
・調査対象:グローバルアウトソーシング事業者(SIer、システム運用保守事業者、データセンター事業者、BPO事業者等)
・調査方法:当社専門研究員による直接面談、電話・Eメールによる取材、ならびに文献調査を併用

その他、詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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