ベネッセコーポレーションが運営するBenesse 教育情報サイトは、0~12歳のお子さまの母親で、週3日以上働いている方を対象に、「イクメン」について調査を実施。この言葉自体やこの言葉が流行する社会風潮をどのように感じているか、ご自分のパートナーを「イクメン」だと思うかどうかなど、さまざまなアンケートを実施。育児や家事のどの場面でパートナーに協力してほしいか、逆に協力してほしくないことはあるかなども伺っています。

【調査結果】

8割近くの保護者が「イクメン」という言葉・風潮に好印象!

最初に、「パートナーと家事・育児をともにしている」という保護者に、「イクメン」という言葉やその言葉が流行する風潮について、どのような印象を持っているかを伺いました。

最も多かったのは、「イクメン」という言葉やその言葉が流行する風潮について「まあ良い印象」があるという保護者で、5割を超えました。「とても良い印象」があるという保護者と合わせると、8割近くに達します。好印象を抱く理由としては、次のような声が寄せられています。

●「イクメン」という言葉が社会に浸透するにつれて、「男性が育児をするのは普通のこと」という認識が広がってきたように感じるから
●こういう言葉がはやると、男性も育児に参加しやすくなると思うから
●ただ母親に任せるのではなく、父親も積極的に子育てをするのはとても良いことだと思うから。父親の育児参加によって、家族の絆も強まると思います
など

「イクメン」に、もっとも協力して欲しい育児とは?

一口に育児といっても、子どもに勉強を教えたり、子どもと遊んだりと、さまざまな局面があります。パートナーが協力的なのはどのようなことでしょうか。また、保護者がパートナーに「参加してほしい」と望んでいること、あるいは逆に、「あまりしてほしくない」と感じていることは何でしょうか。

パートナーが協力的な育児の場面として、最も多くの保護者が挙げたのは「週末に子どもと遊ぶ」こと。わずかの差で「子どもをお風呂に入れる」ことが続きました。ともに6割を超え、圧倒的です。そして、子どもに「勉強」「スポーツ」を教えること、子どもを「厳しく叱る」こと、「日頃のしつけ」「おむつ替え」が4割以上となっています。
また、保護者がパートナーに「特にしてほしい」と望むこととしては、「週末に子どもと遊ぶ」ことがトップ。次いで「子どもの日頃のしつけ」でした。この2つについて、「特にしてほしい」と思う理由を見てみましょう。

◎パートナーに週末に子どもと遊んでほしいと思う理由
●子どもと最も触れ合えるのは遊びの場面だと考えているから。その際、父親は母親とは違う視点で子どもと接することができると思います
●母親には男の子ならではの遊び方がわからないので、ぜひ父親に遊んでもらいたいと思います
●週末、わたしは平日にやり残した家事に追われることが多いので、子どもと遊んでくれると助かります
など

◎パートナーに日頃のしつけをしてほしいと思う理由
●子どもが大きくなるにつれ、母親が叱るだけでは言うことをきかなくなることがあると思うから
●わたしは感情的に怒ってしまうことが多いので、夫には冷静にしつけをお願いしたいです
など

一方、さまざまな育児のなかで、保護者がパートナーに「あまりしてほしくない」と思っていることを伺ったところ、「子どもを厳しく叱る」ことを挙げるかたが最も多くなりました。そう思う理由として、次のような声が寄せられています。

●夫はすぐカッとなるタイプだから。もちろん、子どもが本当にいけないことをしたときは厳しく叱ってほしいのですが、ささいなことでも雷を落とすのはちょっと……
●厳しく叱ることは、わたしが普段しているから。主人にはむしろ、わたしに叱られた子どもをフォローしたり、なぐさめたりする立場でいてほしいと思います
●日頃子どもと遊ぶことが少ない父親が厳しく叱ってばかりいては、子どもがなつかないと思うから
など

パートナーが、最も協力的な家事は「○○○○」!

続いて、家事について、パートナーが協力的なのはどのようなことか、また、保護者がパートナーにしてほしいと思うこと、してほしくないと思うことを伺いました。

パートナーが現在協力してくれる家事として、最も多くの保護者が挙げたのは、「ゴミ出し」で60.7%。「買い物」が48.1%、「皿洗い」が44.3%で続いています。
では、パートナーに「特にしてほしい」家事を1つだけ選ぶとしたら、保護者は何を挙げるでしょうか。結果は、トップこそ「ゴミ出し」で図4と同じですが、「掃除」「料理」と、図4ではトップ3に入らなかったものが続いています。これらを「特にしてほしい」と感じる理由としては、次のような声が寄せられています。

●ゴミ出しは、普段家事をしなれていなくてもできることだから。ほかのことは、慣れていない夫に頼むと中途半端になってしまい、かえって面倒くさいことになるような気がします(ゴミ出し)
●屋外の掃除は普段なかなかできないし、わたしには手の届かない場所も多いから(掃除・屋外)
●物を一番散らかすのは夫なので、自分で片づけてほしい(掃除・屋内)
●毎日毎日メニューを考えて料理をつくることがいかに大変かを、少しはわかってほしいから(料理)
●夕方が一番忙しいので、料理かお風呂どちらかをパートナーにやってほしい(料理)
など

また、パートナーに「あまりしてほしくない」と思う家事としては、「家計管理」「資産運用」「料理」を挙げる保護者が目立ちました。してほしくないと感じる理由を見てみましょう。

●結婚前の主人の金銭感覚を思うと、とても任せられないから(家計管理)
●失敗しそうですし、そもそもそんな余裕もないから(資産運用)
●後片づけはわたしがしなければならないから(料理)
など

自分のパートナーは「『イクメン』だと思う」というかたは、全体の約6割を占めています。また、育児・家事で協力してほしいことを伺ったところ、育児では「週末に子どもと遊ぶ」こと、家事では「ゴミ出し」がトップ。「仕事のない週末に、子どもと遊んでほしいから」「ゴミ出しは、家事に慣れていなくても簡単にできることだから」という理由がたくさん挙げられました。そしていずれも、実際に「協力してもらっている」という保護者が目立ちます。パートナーが無理なくできる範囲で分担しているご家庭が多いようです。


【調査概要】
調査期間:2012/11/28~2012/12/26 回答者数:938人
調査対象:本サイトメンバーの0~12歳のお子さまを持つ母親で、現在週3日以上働いているかた

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