2014 年版グローバルウェルス・レポート 

2014年06月10日
経営コンサルティングファームのボストン コンサルティング グループ(BCG)は2014年版グローバルウェルス・レポートを発表しました。日本の家計金融資産は前年比4.8%増の15兆ドル、富裕世帯数は124万世帯と推計されます。円安の影響もあり、家計金融資産額においても富裕世帯数においても、中国に次ぐ3位となりました。

日本の富裕世帯数は124万世帯。世界ランキングは中国に次ぐ3位へ。
家計金融資産100万ドル以上を保有する富裕世帯数は、2013年には全世界で1,630万世帯、全世帯数の1.1%にあたります。富裕世帯数によるランキングでは首位はアメリカ(714万世帯)、昨年比約90万世帯増の238万世帯を擁する中国が2位に躍り出ました。日本は円安の影響で約30万世帯減の124万世帯と3位となりました。全世帯に占める富裕層世帯数の割合は、カタールが最大の17.5%、日本は16位以下となりました。家計金融資産が1億ドルを超える超富裕世帯数ではアメリカが、超富裕世帯の人口に対する割合では香港が首位となりました。

世界の家計金融資産は前年比14.6%増加
2013年の家計金融資産は、主に堅調な証券市場に支えられ、前年比14.6%増の152兆ドルとなりました。日本以外のアジア・太平洋地域が前年比30.5%増と大きな成長を記録して地域ごとの金融資産規模で西欧に迫る勢いを見せたほか、他の新興経済地域でも二桁増を実現しています。先進経済地域では、北米地域が15.6%増、西欧や日本でも着実な拡大を見せました

BCGでは2018年には、日本以外のアジア太平洋地域が北米地域を抜き、世界で最も家計金融資産規模の大きい地域になると試算しています。また、家計金融資産額の国別ランキングでは、2018年まで上位国の入れ替わりはないものの、中国の家計金融資産は2013年時点から84%増加し、アメリカとの差は14兆ドルまで縮小すると見ています。


■BCGグローバルウェルス・レポートについて
BCGでは、家計金融資産の規模、富裕世帯数推計、オフショア資産(税負担軽減などを目的に海外の金融機関に預けられた資産)の規模、プライベートバンキング業務の動向などの分析をまとめたレポートを毎年発表しており、今回が14回目の調査となります。

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[ボストン コンサルティング グループ]
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