本格焼酎ソーダ割りに関する調査 

2014年07月28日
酒文化研究所は、アンケート調査“酒飲みのミカタ”を発表。今月のテーマは、「本格焼酎ソーダ割りはどこまで広がるか」です。本格焼酎の地元での伝統的な飲み方はお湯割りですが、本州へも市場が広がる中で、水割り・ロックなど飲み方も多様化してきました。最近では、チューハイのようにサワーや柑橘類の味を加えるのではなくプレーンなソーダで割って飲む方式も広がりつつあります。特に食中酒としての広がりを考えると、甘くないタイプはニーズも大きいと考えられます。そこで、本格焼酎のソーダ割りの経験や今後の飲用意向を伺いました。(※回答者は「さけ通信」の読者モニターで、「ほとんど毎日酒を飲む」と言う方が7割、酒のヘビーユーザーであり、酒への関心の高い方々です。)

【調査結果】

■焼酎ソーダ割り経験者は5割を超える
本格焼酎をソーダ割りにして飲んだことのある人は回答者の52%でした。ちなみに、回答者の本格焼酎の現在の飲用状況は、ほぼ毎日が21%、週に1回以上飲んでいる人まで含めると51%とほぼ半数となります。週に1回以上本格焼酎を飲んでいる人に限るとソーダ割りの飲用経験は58%になりました。

■焼酎ソーダ割りは自宅飲み中心
飲んだことのある場所を聞くと、自宅で飲んだが29%で、自宅と飲食店の両方が12%、飲食店で飲んだが6%と自宅での飲用が多いようです。ウイスキーハイボールが定着してきたことなどから自宅にプレーンソーダを持っている人が増えたことも関係ありそうですが、お酒の新しい飲み方が家庭用から起きているというのは珍しいことです。自宅で飲んでいるということもありソーダ割りにして飲んだ焼酎の種類はいも焼酎29%、麦焼酎27%とふだんよく飲まれているものが多く登場しており、ソーダ割りはこの焼酎でという傾向は強くないようです。それでも「バーボンソーダと同じ原理で、香りが引き立ち甘みが増すので、いも焼酎が一番おいしい」(男性60歳以上)、「昨年も夏場を中心に黒糖焼酎で飲んでいます」(男性40代)など甘い香りのする焼酎との相性のよさも上げられました。

■夏場はソーダ割りがおいしい季節
本格焼酎ソーダ割りの飲用意向、料理との相性などを伺ったところ、肯定的なものは「美味しいものならソーダ割りにしたい」53%、「夏はソーダ割りにしたい」36%、「揚げ物や肉料理にあいそう」23%などが支持を集めました。一方で、「ソーダ割りは本格焼酎らしくない」27%、「伝統的なお湯割りに限る」10%、など保守的な意見も一定の支持を集めています。個別の声としては、「のど越しがよいので暑い季節はソーダ割りがおいしそう」(女性50代)、「ビールよりも本格焼酎ソーダ割りの方が料理を選ばない」(男性50代)、「我が家では前からソーダ割り。焼酎を飲まなかった夫はソーダ割りから焼酎党になりました」(女性40代)など新しい飲み手や飲用シーンの獲得にも寄与しそうです。一方で、もともとの本格焼酎ユーザーからは「ソーダで割るのなら甲類焼酎がよい」(男性60代以上)、「本格焼酎の風味がわかりにくくなるのでもったいない」(男性20代)という意見もありました。

■ソーダは甘いビバレッジという印象も根強い
「ソーダ」という言葉の意味は炭酸水なのですが、年配の方を中心にソーダ=甘い炭酸水というイメージが強いことも今回の調査でわかりました。子供の頃に○○ソーダという飲み物で育った世代からみればソーダ=甘い、炭酸=甘くないという感覚があるのかもしれません。しかし、タンサン(炭酸)という単語は、商標登録されているので使いにくい面もあります。飲食店でのメニュー化を考えると言葉の開発も必要かもしれません。


【調査概要】
調査時期2014年7月8日(火)~2014年7月11日(金)
調査対象酒文化研究所の酒好きモニター(N=1453)
有効回答147(回答率10%)
調査方法インターネットによる自記入式アンケート調査

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