オプトとグルーバーは、スマートフォン/タブレットをふだん使用している20~69歳の男女1,000人を対象に、スマートデバイス時代の広告と情報に対する人々の意識・行動について共同調査を実施しました。

【調査トピックス】

1 スマートデバイスによる情報収集行動

・スマートフォンによる「検索・情報収集・サイト閲覧」は1日平均40分を超える。女性20~34歳では1日60分超

・SNSや動画等リッチコンテンツの利用が広がっている。


2 オンラインメディア情報の利用と評価

・「Yahoo!ニュース」の利用率が圧倒的、存在感示すキュレーションメディア

・オンラインメディアに求める特性は「速報性」がトップ、男性は「有用性」や「信頼性」、女性は「わかりやすさ」を重視

・オンラインメディア上に「広告があるのは、無料のサービスであれば仕方ない」一方で、「広告は邪魔なので非表示にしたい」という人も多い

・望まれる広告のあり方は「目立ちすぎない」「自然にとけ込んでいる」「関連のある広告」


3 インターネット広告に対する意見

・「バナー広告がわずらわしい」「よい面だけを強調している広告」「同じ広告が何度も出てくる」が不満のトップ3、「スマートフォン上の広告は邪魔なものが多い」も8割

・「商品を売り込むだけの広告より内容が面白い・楽しい広告」が望まれる


【調査の背景と目的】
スマートフォン、タブレットといったデバイスの普及によって、人々の情報収集行動や情報・広告に対する意識は大きく変化していくことが予想されます。この調査は、スマートデバイス時代において消費者に求められる情報や広告のかたちを探ることを目的に実施しました。調査結果の概要は以下のとおりです。

【調査結果概要】

1 スマートデバイスによる情報収集行動
~スマートフォンでの「検索・情報収集・サイト閲覧」は1日平均40分を超える~

スマートフォンの利用について、「通話・メール・メッセージの送受信」「検索・情報収集・サイト閲覧」「その他(作業、ゲーム他)」に分けて、一日の体感利用時間をたずねた。その結果、「検索・情報収集・サイト閲覧」の平均時間は平日・休日とも40分超で、「通話・メール・メッセージの送受信」にかける時間(平日・休日とも平均21分)の2倍程度となっている。

~スマートフォンでの「検索・情報収集・サイト閲覧」は女性20~34歳では1日60分超~
1日のスマートフォン平均利用時間を性・年代別にみると、「検索・情報収集・サイト閲覧」「その他(作業、ゲーム他)」は男女とも若い人ほど多くなる。「検索・情報収集・サイト閲覧」については、女性の20~34歳では1日平均60分を超えている(平日63分、休日65分)。

~スマートデバイスにより広がる、SNSや動画等リッチコンテンツの利用~
スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)からアクセスするサイトや利用するアプリの分野について調べた。
最も多い分野は「天気」(45%)、次いで「Twitter、Facebook、LINE」(30%)があげられている。
趣味・文化・エンターテイメント系では「音楽」(20%)、「ゲーム」(19%)、「動画・画像」(18%)などの利用が多く、スマートデバイスで音楽、動画などのリッチなコンテンツを利用することが一般化している。
生活情報系では、「ショッピング」(23%)、「料理・レシピ」(22%)、「グルメ」(20%)などの利用が多くみられる。
また、「新聞・雑誌」(16%)、「芸能ニュース」(15%)、「テレビ・ラジオ」(13%)などといったメディアの情報をスマートデバイスから入手するという利用も多い。

2 オンラインメディア情報の利用と評価

~「Yahoo!ニュース」が圧倒的、存在感示すキュレーションメディア~
パソコンやスマートデバイスからアクセスするオンライン上のニュースメディア、キュレーションメディア、バイラルメディア等(以下、「オンラインメディア」)の利用状況をたずねた。
1ヶ月以内に利用した・見た人の比率をみると、「Yahoo!ニュース」が55%で他のメディアを引き離している。以下、「Googleニュース」15%や新聞社のニュースサイトが上位であるが、キュレーションメディアの「SmartNews(スマートニュース)」(11%)や「Gunosy(グノシー)」(10%)もそれぞれ1割以上にのぼっている。

~オンラインメディアに求める特性は「速報性」がトップ~
オンラインメディアの利用について、情報や記事を見たいと思うのはどんなメディアかをたずねた。最も多いのは「情報が早くて新しい」(39%)で、速報性を評価する人が多い。次いで「知りたい情報が詳しくわかる」(33%)、「わかりやすく伝えてくれる」(31%)、「役立つ情報が多い」(30%)、「情報が信頼できる」「自分に関心のある情報がまとまっている」(各27%)などの順である。
 
~男性は「有用性」や「信頼性」、女性は「わかりやすさ」を重視する傾向~
性・年代別にみると、「情報が早くて新しい」は男女・各年代を通じトップにあげられている。男性では、有用性(「役立つ情報が多い」)や信頼性(「情報が信頼できる」)、女性では「わかりやすく伝えてくれる」が比較的上位にランクされている。

~オンラインメディアのデザイン・インターフェイス…ビジュアル性・わかりやすさが重要~
~ページ遷移せず「スクロールして読める方がよい」が多数派~

オンラインメディアの望ましいデザイン・インターフェイスについてたずねた。
『そう思う(計)』(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)とする人の比率をみると、1ページ内の文字数については比較的意見がわかれ、「1ページに文字が多い(情報が詰まっている)方がよい」が49%、「1ページの文字数は少ない方がよい」が59%である。男女とも、若い年代で意見が割れており、50代以上になると「1ページの文字数は少ない方がよい」が多数派となる。
「図やイラストなどでわかりやすく説明されている方がよい」(84%)、「写真や動画などビジュアル表現が多い方がよい」(74%)など、ビジュアル表現によるわかりやすさについては、大多数が要望している。
記事のページ遷移については、「1ページをスクロールして読める方がよい」が79%と大多数を占め、「スクロールしないでページを移動して読んでいく方がよい」(37%)は少数派となっている。

~オンラインメディア上の広告…「広告があるのは、無料のサービスであれば仕方ない」~
~一方で「広告は邪魔なので非表示にしたい」という人も多い~
~広告のあり方…「目立ちすぎなければよい」「自然にとけ込んでいれば良い」「関連のある広告であればよい」~

オンラインメディア上の広告についてどう考えるかをたずねた。『そう思う(計)』(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)とする人の比率をみると、「広告があるのは、無料のサービスであれば仕方ない」という見方が82%と大多数を占める一方で、「広告は邪魔なので非表示にしたい」という人も79%にのぼる。
広告のあり方としては、「広告が目立ちすぎなければよい」75%、「広告がそのメディアに自然にとけ込んでいれば良い」66%、「その情報・記事に関連のある広告であればよい」66%、「単に商品情報だけでなく、流行や社会のことがわかったり役に立つ情報であればよい」62%などが支持の多い意見となっている。

3 インターネット広告に対する意見

~「バナー広告をわずらわしいと思う」「よい面だけを強調している広告は不快」「同じ広告が何度も出てくると不快」が不満のトップ3~
~「スマートフォン上の広告は邪魔なものが多い」も80%にのぼる~

インターネット上の広告一般についての意見について、同感する(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)人の比率をみると、「バナー広告をわずらわしいと思うことがある」(83%)、「実際よりもよい面だけを強調している広告は不快だ」(81%)、「同じ広告が何度も出てくると不快である」(81%)という不満が1~3位となっている。
 「誤って広告をクリックしてしまった経験がある」(80%)、「スマートフォン上の広告は邪魔なものが多い」(80%)も8割に人があげている。

~「商品を売り込むだけの広告より内容が面白い・楽しい広告」が望まれる~
望ましいインターネット広告について、同感する(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」)人の比率をみると、「商品を売り込むだけの広告より内容が面白い・楽しい広告の方が良い」(74%)が4人に3人の割合で最も多い。
このほか、「広告は商品情報だけを詳しく示せばよい」(64%)、「少しでも安い商品を教えてくれる広告が良い」(64%)、「商品のことばかりでなく、流行や社会のことについて教えてくれる広告が良い」(63%)なども同感する人が多い。


【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:ふだんスマートフォン/タブレットを利用している満20~69歳の男女個人
調査方法:インターネットリサーチ
有効回答数:1,000人
調査日時:2014年11月22日(金)~11月24日(日)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[オプト]
 マイページ TOP