インターネット調査会社のマーシュは、全国在住の発熱・保温性のあるインナーのトップスを保有している20代~50代男女個人を対象に機能性インナーに関する調査を実施。調査期間は2015年1月28日~1月29日で、同社が運営する「D STYLE WEB」のアンケート会員を対象に実施。

【総括】

 機能性インナーの火付け役とも言える、ユニクロの「ヒートテック」。数年前には、馴染みのなかった「機能性インナー」という言葉が、今では、夏は吸収性や、冷感素材等、冬は発熱・保温性等、季節に合ったインナーを着用することが、当たり前になってきた。そこで、今回は、発熱・保温性のあるインナー(トップス)保有者を対象に、保有状況や、保有前との違いを調査した。

 まず、事前調査で、発熱・保温性のあるインナーの認知を尋ねたところ、女性の認知者は、96.1%と、ほぼ全員であった。一方、男性は、84.0%に留まり、未だに1割以上の人が知らない結果となった。

 また、現在保有しているアイテムについて、足元のアイテムを保有している人は、男性で60.5%、女性は53.0%であった。しかし、発熱・保温性インナーが発売される前に、足元の防寒対策をしていた男性は5.0%未満とほぼいなかったことから、機能性インナーの普及により、足元まで防寒する様になったと言えそうだ。

 更に、発熱・保温性インナーの着用により、変化したことを尋ねると、男女共に「暖かくなった」が1番で全体の約7割を占めるが、「着膨れしなくなった」が男性は19.0%に対し、女性は47.0%、「薄着になった」が男性は15.0%に対し、女性は29.5%と、女性の方が大きな変化を感じている結果となった。

 今回の調査結果から、女性にとって冬服は、暖かくなる為に厚手の洋服を着用したり、何枚もの洋服を重ね着して、着膨れをするのは仕方がないことだったが、発熱・保温性インナーの普及により、薄着でも暖かく、また、薄手の洋服の下にも着用できることで、ファッションをより楽しむことができる様になった様子が窺えた。

 一方、男性は、Tシャツや保温機能のないインナーに、発熱・保温性がプラスされ、暖かくなっただけではなく、発熱・保温性インナーとして、タイツやレギンスまでも普及したことで、それまでは恥ずかしいと思われていた足元の防寒対策も、取り入れやすくなり、より暖かさが増したのではないだろうか。

 色や柄のバリエーションが豊富になったが、インナーとして普及したアイテムは、男女ともに「色物」より「ベーシックなカラー」、「柄」より「無地」と、着回しを意識している人が多く、流行色やトレンドが大きく影響したり、単体として楽しむ程のファッションアイテムになるには、「インナー」の概念そのものに、変化が必要なのかもしれない。


【調査概要】
調査名:機能性インナーに関する調査
調査対象者:全国在住の発熱・保温性のあるインナーのトップスを保有している20代~50代男女個人
サンプル数:400s
調査期間:2015年1月28日~1月29日
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社マーシュ

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[マーシュ]
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