呉服市場に関する調査 2015 

2015年04月20日
矢野経済研究所では、次の調査要綱にて国内呉服市場の調査を実施した。
本調査における呉服市場には、正絹のきもの、紬類のきもの、帯類、リサイクルきものの他、和装小物、ゆかた、合繊素材のきもの等を含む。市場規模は小売金額にて算出し、レンタルきものは含まない。

【調査結果サマリー】

◆ 2014年の呉服小売市場規模は消費増税の反動減を受け前年比94.9%の2,855億円、2015年は前年比101.4%の2,895億円と堅調推移を予測
2014年の呉服小売市場規模は、前年比94.9%の2,855億円であった。2014年の前半は、振袖や高額品を中心に消費増税前の駆け込み需要がみられたものの、4月以降は反動が大きく、インターネット通販チャネル以外のほとんどのチャネルで売り上げが減少した。2015年は消費増税の影響も薄れ、堅調推移が見込まれることから、同101.4%の2,895億円になるものと予測する。

◆ 「所有」から「使用」へと変化が進む
着物市場では「所有」から「使用」へと変化が見受けられる。かつては資産として高価な着物を所有し、特別な機会に着用することが多かったが、昨今ではファッションとして“着て”楽しむ消費者層も増え、これに伴い商品やサービスにも多様性が求められるようになっている。

◆ 今後はチェーン専門店、一般呉服店を中心に堅調な推移を予測
男物専門店やデザイン性のある、多様な着物や和装小物を扱うオシャレきもの専門店などの新業態店舗の出現や、ローカルチェーンによる出店エリアの拡大なども見られる。今後はチェーン専門店、一般呉服店を中心に堅調な推移が見込まれる。


【調査概要】
調査期間:2014年12月~2015年3月
調査対象:呉服関連メーカー、呉服関連卸売業、呉服関連小売業等
調査方法:当社専門研究員による直接面談、郵送アンケート、及び文献調査併用

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[矢野経済研究所]
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