中高における英語教育実態調査2015 

2015年08月20日
イーオンは、中学・高校で英語を教えている現役教師283名を対象に、「中高における英語教育実態調査2015」を実施。

イーオンでは昨年より、中学・高校の英語教師を対象にイーオンの指導ノウハウを提供する「英語を英語で教えるための指導法セミナー」を開催しており、本年は全国5都市の開催で、のべ300名を超える英語教師の方々にご参加いただきました。
そこでイーオンでは、ご参加いただいた英語教師の方々を対象に、「授業を行うにあたり困難に感じていること」や「自身の学習状況」「大学入試への外部試験導入についての考え」などについて、実際に現場で生徒に英語を教えている現役教師の方がどのように考えているのかを、昨年に引き続き調査しました。

【調査結果トピックス】

■先生が最もサポートを必要だと感じているのは、中高ともに「英語で文法を教える」こと。「スピーキング指導」「ライティング指導」など“4技能化”にともなう項目が上位に。

現在の授業、教授法について、サポートが必要であると感じていることや困難に思っていることについて尋ねたところ、中高ともに「文法を英語で説明する」ことを挙げる先生が過半数を超え、トップとなりました。2位以下も、中高ともに「スピーキング指導(高校では同率1位)」、「ライティング指導」が続くなど、昨年とほぼ同様、“4技能化”にともなう項目が上位に並ぶ結果となりました。

■「教科書にもっと盛り込んで欲しいと思うスキル」、高校では「プレゼンテーション」、中学では「フォニックス」がトップに。

現在の中学・高校の英語教育で、教科書にもっと盛り込んで欲しいと思うスキルについて尋ねたところ、高校では「プレゼンテーション」が2年連続でトップとなりました。以下「ディスカッション」「スピーチ」と続き、昨年同様「話す」スキルに対する項目が並ぶ結果となりました。一方中学では「フォニックス」が1位となり、より基礎的な項目を重視する傾向が見られました。

■自身の英語スキルアップに費やせる時間が、1日1時間に満たない先生が中高とも約8割。ただし「全く取れない」の割合は1割程度と低く、何とか時間を確保しようとしている様子も。

先生自身の英語力アップのための取り組みについて、どれぐらい日常的に時間を割けているのかを尋ねたところ、中高ともに1日1時間未満(全く取れないを含む)という回答が約8割となりました。ただし、特に高校では「全く取れない」と回答した割合が全体の1割以下となっており、限られた時間の中で、どうにかやりくりしてスキルアップの時間を確保しようとしている様子が見て取れました。具体的な取り組みとしては、高校では8割、中学でも7割を超える先生が「書籍・教材」を挙げる結果となりました。

■大学受験・英語科目への外部試験導入について、中高とも約7割が「賛成」。導入にふさわしい試験は「英検」が躍進する結果に。

大学入試での英語科目の外部試験導入について、どのように考えているのかを尋ねたところ、導入に賛成する声が中高ともに約7割に上りました。具体的な外部試験を挙げてもらうと、高校では2年連続でTOEFLがトップだったものの、中学では英検がTOEFLを大きく上回り1位となりました。英検は高校でも2位につけ、中高の総数では1位となるなど、英検に対する再評価が見られる結果となりました。一方で、TOEICは、中学では2位につけたものの高校では最下位に終わり、評価が大きく割れる結果となりました。G-TecやTEAP、IELTESにも、
それぞれ15票を超える票が入っており、外部試験に関する注目度が全体的に上がっていることが見て取れました。


【調査概要】
・調査対象:中学・高校の英語教師 283 名(中学:121 名、高校:162 名)
 <内訳>公立高校:102 名、私立高校:60 名、公立中学:101 名、私立中学:20 名
・調査方法:インターネットによる調査
 ※イーオンが今夏実施した、中学・高校英語教師対象の「英語を英語で教えるための指導法セミナー」開催にあたり、参加希望者の応募条件として調査。

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[イーオン]
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