ママの理想の働き方に関するアンケート調査 

2015年10月05日
ママに多様な働き方・雇用を紹介するコンソーシアム型プロジェクト「ママのはたらくインフォメーション(事務局/一般社団法人Stand for mothers)」は、ママの理想の働き方に関するアンケート調査「おしごと調査」を、イベントおよびインターネット上で定期的に実施しています。

今回の「2015年夏版」では、 ①<総合集計(千葉幕張)版> ②<ウェブ総合集計版> として、20歳~40歳以上のママ1867人(①580人/②1287人)にアンケートを実施しました。 ②<ウェブ総合集計版>を中心に、結果をご紹介します。

【調査結果】

「ママの理想の働き方に関する調査結果発表」
・3歳以下の未就学児ママ約2人に1人が「1日4~5時間労働で月収5~10万円になるパート・アルバイトを希望」
~「働く目的は収入とやりがい。かつ、よい母でありよい妻であろうとする意識のため」
「働く理由も、働かない理由も子ども」の傾向~

■約半数のママは“パート・アルバイトで、ほどよく働きたい”傾向
理想の働き方に関して尋ねた所、現在働いているママ/働きたいと思っているママ/産休・育児休暇中のママの平均として、約2人に1人のママが「パート・アルバイト(46.0%)」と回答しました。続いて「正社員(41.3%)」「派遣社員(0.9%)」「個人事業主(7.7%)」「会社経営(1.9%)」の順で並びました。
また産休・育児休暇中のママに限ると「正社員(76.9%)」が最も高い結果となりました。産休・育児休暇中に想定していた働き方と、子育てしながら働く現実の情報に大きな差があることが伺えます。
存分に働きたくても、家事や育児の優先事項があるママだから本領を発揮しにくい社会風土があり<スキルや能力ではなく“労働時間”こそ自分の対価である>と考える傾向があることが伺えます。

■理想の勤務スタイル:「電車・バス・車で1時間以内(39.4%)」の勤務先で「1日あたり4~5時間くらい(51.7%)」月収「5~10万円程未満(39.2%)」を目指す
「理想の働く場所」について尋ねたところ、「電車・バス・車で1時間以内(39.4%)」、「自転車圏内(28.8%)」、「徒歩圏(11.2%)」「自宅(8.0%)」となりました。
<ママ業を優先しやすく、家庭で何かあったときに自宅に戻りやすい距離感の範囲内で働きたい>と考えていることが伺えます。
「1日に働く理想の時間」を尋ねたところ、半数のママが「4~5時間くらい(51.7%)」、続いて「6~8時間くらい(35.9%)」、「4時間未満(8.3%)」となりました。
こちらも<家事や育児に影響が出にくく、子どもに負担がかからないと思われる時間配分で効率よく働きたい>という意向が伺えます。

また理想の働き方として「最低限の月収」の希望額を尋ねたところ、約2人に1人のママが「5万~10万円未満(39.2%)」、続いて「10万~20万円未満(30.7%)」、「20万~30万未満(19.3%)」となりました。
総合では50%のママが、10万円~30万円未満の収入を得たいと考えていることが分かります。また現在働いていたり、産休・育休中など就労環境に近いママほど、希望最低月収額が高い傾向がある結果となりました。

■仕事選びのポイントは「ママである自分がストレスなく働けるかどうか」
「仕事を選ぶ際に重視したいこと」に関しては、「職場に子育てママへの理解・配慮がある(53.0%)」、「給料が十分である(46.3%)」、「勤務時間を調整できる(42.5%)」、「仕事内容にやりがいを感じる(35.4%)」となりました。
およそ3人に1人以上のママが、<ママだから思うようには働けないため、家事育児に負担にならない仕事を選ぶけれど、正当に評価されたい欲求もある>と感じていることが伺えます。

■ママの強み=一人ひとりの個性ではなく“ママ業”を経て身に付いたスキルだとの認識
「自分の強み・得意なこと」について尋ねたところ、 家事や育児などママならではの面では「子どもと遊ぶこと(37.0%)」、「料理(29.5%)」、「掃除・片付け・収納(21.0%)」となりました。
ママの内面では「責任感が強い(37.6%)」、「がまん強い(36.8%)」、「思いやりがある(31.3%)」「気配りができる(31.0%)」という結果となりました。
以上から、家事や育児を大切に思いながらも、<ママ業は自分の自己犠牲や配慮の上に成り立つ>と考えるママが多いことが伺えます。

■約7割のママが「子ども(がいる日々の暮らし)のため」に自ら働くことを選択
「仕事とは・働くとは」について尋ねたところ、 「生活のため(51.6%)」、「子どもの教育費を稼ぐ(16.3%)」、「社会とのつながり(11.1%)」、「自分が必要とされる場(5.7%)」となりました。
約7割のママが<生活と子どもなど家庭の経済的な理由のために、自らが働く必要がある>と感じていることが分かります。また働くことが社会との接点となり、つながりを求める欲求も満たしていることも分かります。

また働いていないママの回答に特化すると、「5.ママたちの強み・得意なこと」設問回答中最も票数を集めた”子どもと遊ぶこと(41.9%)”や、「AP2.働いていないママの現状」設問回答中”家事や仕事との両立(68.8%)”“子どもの病気や行事のときに休めるか(68.4%)”等から、現在働いていない理由は子どもであることもうかがえる結果となりました。


【調査概要】
・調査名称:「ママのお仕事調査Vol.3(2015夏)」アンケート①<総合集計(千葉幕張)版> ②<ウェブ総合集計版>
・調査日:①2015年8月1~2日 ②2015年8月
・調査方法:
 ①イオンモール幕張新都心で催された環境省ウォータープロジェクト主催「Water Day FESTIVAL」およびJapan Family Festival vol.2内、「ママのはたらくインフォメーション」ブースにてアンケート用紙を配布し、回答者自記式で行った
 ②ママ向けウェブメディア(「ママスタ」「BRAVA」「mamaPRESS」「ホリプロ保育園」)を通じインターネット調査を行った
・回収数:①580件 ②1287件
・有効数:①578件 ②1287件
・調査実施者:「ママのはたらくインフォメーション」実行委員会

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[ママのはたらくインフォメーション]
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