「年末年始の長距離移動」に関する調査 

2015年12月01日
三井ダイレクト損害保険は、18歳~69歳・全国の運転免許をお持ちで年末年始(2015年12月26日~2016年1月3日)に高速道路を利用して車の長距離運転をする、もしくはする予定のある男女に対し、「年末年始の長距離移動」についてのインターネットリサーチを実施し、1,000名の有効回答を得ました。

【調査総括】

◆年末年始の長距離移動の目的 ⇒ 43%が「帰省」

◆年末年始の渋滞予想 ⇒ 年末は12月26日、年始は1月2日と3日午前に回答が集中

◆渋滞が予想されても車で移動する理由 ⇒ 「自己都合で動きやすい」

◆渋滞を避けるために意識すること ⇒ 「早めの出発」が半数超え

◆渋滞を解消できるなら払える金額 ⇒ 1時間あたり「1,000~1,500円」が最多

◆年末年始のヒヤリ・ハット経験 ⇒ 約半数が長距離ドライブ中に経験あり

◆ヒヤリ・ハット経験の原因 ⇒ 1位「人・車の飛び出し」

◆渋滞時の車線選択 ⇒ 「中央の車線を走りたい」が約4割


【調査結果】

■ 2年連続、年末年始の長距離ドライブの目的は「帰省」(43.0%)
Q1. あなたの年末年始の長距離ドライブの目的をお答えください。(※複数回答形式【N=1000】)

年末年始に長距離ドライブをする方の目的は、「帰省」が最も多く43.0%となりました。次いで「1泊以上の旅行」が32.3%、「日帰り旅行」が29.8%です。その他の回答の中には、「仕事」と答えている方もいました。合わせて同乗者についても聞いたところ、目的が違えど、ほとんどが「家族」でした。過去2年の調査結果と同様、やはり年末年始は、家族で過ごす人が多いといえそうです。

■年末年始の道路状況は26日(土)早朝から渋滞を迎える予想
Q2.年末年始の長距離運転、どの日程を予定していますか。(※複数回答形式 【N=1,000】)

渋滞のピークとなりそうなのは、年末が12月26日の早朝、年始は1月2日の午前中と1月3日の午前中に分散しそうです。日付関係なく、深夜に運転をしようと考えている方は少ないようです。
過去2013,14年を見ても、年末年始の往路のピークは土曜日の早朝から午前中にかけてとなるのは共通していました。帰路は1月2日、3日に集中しており、早くから出発し、ギリギリで帰ってくる傾向が強そうです。

■年末年始の高速道路で長距離運転する方の運転時間は「2時間以上、3時間未満」がトップ!
Q3. あなたのこの年末年始(2015年12月26日~2016年1月3日)の目的地まで、おおよそどの位の時間がかかるかお答えください。(※単数回答形式 【N=1,000】)
※自動車利用時、渋滞はない状態を想定。※目的地までの時間が一番長い場所と想定。

年末年始の長距離ドライブで、渋滞がないと仮定した場合に、運転時間はどの程度か聞いたところ、「2時間以上~3時間未満」が最も多く28.2%となりました。次いで、「1時間以上~2時間未満」が22.9%、「3時間以上~4時間未満」が18.2%となっています。目的地まで渋滞がない場合にかかる時間は、3時間未満が過半数を占めました。

■渋滞が予想されるにも関わらず、車で移動する理由は、「自己都合で動きやすい」、「便利」
Q4.毎年、年末年始には渋滞が発生しますが、それでも車で移動しようとする理由は何ですか。
 (※複数回答形式 【N=1,000】)

道路の渋滞が予想される中、車で移動する理由は、「自己都合で動きやすいから」55.4%、「他の手段より車の方が便利だから」44.3%となりました。自由回答では、「荷物が多い」という理由や、「赤ちゃん」や「高齢者」、「ペット」が一緒だからという回答もありましたが、こちらも含め、車の利便性が評価されていると言えそうです。

■長距離ドライブ中に、渋滞を避けるために意識すること「早めの出発」が半数超え!
Q5.あなたが、普段渋滞を回避するために意識していることは何ですか。(※複数回答形式 【N=1,000】)

渋滞を回避するために意識することは、「早めに出発するなど混む時間帯を避ける」53.9%が最も多い回答となりました。早めに出発するためにも「出発前にテレビやラジオ」で渋滞情報のチェックなど、ドライブの前に工夫されているのかもしれません。それに比べて、西成教授も渋滞回避のために重要であると後述している「安定走行」や「車間距離の確保」などの運転中の渋滞回避については意識されている方が少ないようです。

■渋滞時に困ること、第1位は「トイレに行けない」
Q6. あなたが、渋滞時に困ることは何ですか。(※複数回答形式 【N=1,000】)

渋滞時に困ること1位は「トイレに行けない」ことでした。(2013年度は3番目。1番目は「疲れがたまる」、2番目は今年と同じく「イライラがつのる」)
次にイライラや疲れなどが多く、渋滞によって身体的なストレスを感じている人が多いようです。

■渋滞を解消できるのであれば払える1時間あたりの金額は「1,000〜1,500円」が最多!
Q7. 渋滞を短縮できるのであれば、1時間あたりいくら払えますか。 (※複数回答形式 N=1,000】)

渋滞を回避できるとしたら1時間あたりに払える金額は「1,000~1,500円」が34.5%と最も多くなりました。1,500円未満と答えた人が8割弱となっています。
最も多かった回答は「1,000円」ですが、最高額は「50,000円」という結果となりました。
「時は金なり」、西成教授が後述していますが、渋滞による経済損失額は年間12兆円です。
ある程度のお金を払ってでも渋滞を回避したいと思っている方が多いようです。

■約半数が、年末年始の長距離ドライブにヒヤリ・ハット経験あり!
Q8. あなたは過去の年末年始の長距離ドライブで交通事故などになりそうになった経験(ヒヤリ・ハット経験)がありますか。 (※単一回答形式 【N=1,000】)

約半数の方が、過去の年末年始の長距離ドライブで交通事故になりそうになった経験(ヒヤリ・ハット経験)をしているようです。これは、過去2年の調査結果とほぼ同じ割合です。

 ■ヒヤリ・ハットの3大要素は、「人・車の飛び出し」、「スピードの出し過ぎ」、「悪天候・自然現象」
Q9. あなたは過去の年末年始の長距離ドライブで交通事故になりそうになった経験(ヒヤリ・ハット経験)がありますか。 (※複数回答形式 【N=472】)

年末年始の長距離ドライブで約半数である47.2%の方が経験があると回答した、ヒヤリ・ハット経験の原因は、「人・車の飛び出し」、「スピードの出しすぎ」、「悪天候・自然現象」が昨年同様上位になりました。
また、渋滞時に困ることで上位となった「眠気」や「疲労」が原因で、事故に遭いそうになる「居眠り・漫然走行」も高い数値であることが分かります。渋滞とヒヤリ・ハット経験にも関係があると言えそうです。
その他の回答として、冬のドライブならではと思いますが、前の車に積んであったスノーボードが落下してきたという回答もありました。

■3車線の高速道路で渋滞したら「中央車線」を走りたい人が約4割
Q10.  3車線ある高速道路が混んできたとします。あなたはどの車線を走りたいと思いますか。(※単一回答形式 【N=1,000】)

3車線の高速道路が混んできたら、「中央車線」(39.4%)を走りたいと考える方がいちばん多いようです。その次に「右車線(追い越し車線)」、「左車線」となりました。
西成教授によると、走りたい車線が偏るこの結果も渋滞を助長する一因とのことなのですが、詳しくは次の教授からのコメントをご覧ください。


「三井ダイレクト損保調べ」

【調査概要】
調査方法:インターネット調査(PC)
調査地域:全国
調査期間:2015年11月10日(火)~11月12日(木)
有効回答数:1,000人
実施機関:株式会社ネオマーケティング『iResearch』

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[三井ダイレクト損害保険]
 マイページ TOP