雇用形態別ワークライフバランス意識調査 

2016年01月20日
エン・ジャパンが運営する日本最大級の派遣のお仕事まとめサイト『エン派遣』上で、サイト利用者を対象に「ワークライフバランス」についてアンケート調査を行ない、3,523名から回答を得ました。

【調査結果概要】

2015年11月に厚生労働省が発表した「就業形態の多様化に関する総合実態調査」によると、労働者に占める非正規の割合は初めて4割と過去最高水準に達しました。働きかたの多様化が見てとれます。今回は雇用形態別のワークライフバランスに対する満足度を、正社員・派遣社員・契約社員・アルバイトの方、それぞれに伺いました。以下、概要です。
 
★ワークライフバランスの雇用形態別満足度、第1位は派遣社員。最下位は正社員。
★ワークライフバランス改善のために、正社員は仕事の割合を減らし、アルバイトは増やしたいと考える方が多数派。
★現在の勤務時間・勤務日数を長いと感じているのは、正社員。短いと感じているのはアルバイト。

【調査結果詳細】

1:ワークライフバランスの雇用形態別満足度、第1位は派遣社員。最下位は正社員。

「現在のワークライフバランスはいかがですか?」と伺ったところ、「良い」という回答がもっとも多かったのは「派遣社員」(41%)した。 2008年の調査開始以来、7年連続での第1位です。第2位は同率で「契約社員」「アルバイト」(34%)でした。「正社員」は18%でもっとも低く、「悪い」という回答は47%と半数に迫りました。

非正規で働く方の多くは、趣味や家庭など仕事以外に比重を置いた働き方を望んでいるため、ワークライフバランスへの満足度も高いという結果になりました。総務省の調査によると非正規総数に対して、本来正規の仕事に就きたいが就けていない「不本意型」非正規雇用者の割合は18.1%と少数派で、残りの約8割はすすんで非正規雇用の職を選んでいることがうかがえます。

2:ワークライフバランス改善のために、正社員は仕事の割合を減らし、アルバイトは増やしたいと考える方が多数派。

ワークライフバランスが「悪い」と回答した方に、どうすれば改善するかを伺ったところ、「仕事の割合を減らす」がもっとも多かったのは「正社員」(83%)、次いで「契約社員」(58%)「派遣社員」(49%)でした。「アルバイト」のみ「仕事の割合を減らす」(33%)よりも「仕事の割合を増やす」(45%)の回答が上回り、ワークライフバランス充実のために、もっと仕事をしたいと考えていることが分かりました。

3:現在の勤務時間・勤務日数を長いと感じているのは、正社員。短いと感じているのはアルバイト。

「勤務時間・勤務日数についてどう感じていますか?」と質問し、「ちょうど良い」と回答した方の比率を雇用形態別に見ると、順に「派遣社員」(67%)「契約社員」(58%)「アルバイト」(54%)「正社員」(35%)が並び、ここでも派遣社員の満足度の高さがうかがえます。「長い」という回答は正社員が63%でもっとも多く、反対に「短い」という回答は「アルバイト」が26%でもっとも多い結果になりました。

「現在の平均勤務時間・平均勤務日数はどのくらいですか?」と伺ったところ、もっとも労働時間が長いのは正社員で、もっとも短いのはアルバイトという結果でした。労働基準法で、労働時間は原則1日8時間まで(休憩時間を除く)とされていますが、正社員の平均勤務時間は「8時間以上」という回答が7割を占めました。アルバイトは、「4~6時間未満」という回答が38%ともっとも多く、「4時間未満」という回答も唯一1割を超えて11%です。平均勤務日数は「週5日」という回答が、アルバイトを除いてそれぞれ7割を超え、アルバイトのみ「週3~4日」という回答が47%で最多となりました。


【調査概要】
調査方法:インターネットによるアンケート
調査対象:『エン派遣』を利用しているユーザー
有効回答数:3,523名
調査期間:2015年11月26日~12月23日

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[エン・ジャパン]
 マイページ TOP