FAカメラ/マシンビジョン世界市場に関する調査 2015 

2016年03月30日
矢野経済研究所では、FAカメラ・マシンビジョンの世界市場の調査を実施した。

< FA(Factory Automation)カメラとは>
本調査におけるFAカメラとは、製造ラインでの製品検査装置(マシンビジョン)に利用するカメラをさす。

< マシンビジョン(MV;Machine Vision)とは>
本調査におけるマシンビジョン(MV)とは、製造業でのライン(半導体、自動車、食品飲料、医薬品など)における製品検査装置である。「製品に傷がないか」「ラベルが正しく貼られているか」等を、人間の検査者が目視で検査する代わりに、画像処理機能を用いて検査するものであり、FAカメラ、画像処理ソフトウェア、PCなどで構成されている。なお、マシンビジョンは主に汎用マシンビジョンと専用マシンビジョンに大別されるが、このうち本調査における専用マシンビジョンとは、食品・飲料用途、医薬品用途、及び生産ライン表面検査マシンビジョンのみを対象とする。詳細については表を参照のこと。

【調査結果サマリー】

◆ 2015年のFAカメラ・マシンビジョンの世界市場規模は前年比104.8%の2,459億5,000万円の見込
2015年のFAカメラ・マシンビジョン(MV)の世界市場規模は、メーカー出荷金額ベースで前年比104.8%の2,459億5,000万の見込みである。
世界的な金融不況の影響で市場は2009年に縮小したが、その後回復した。2012年は前年までの設備需要に一巡感が見られたが、それ以降、市場は堅調に推移している。

◆ 2015年のFAカメラの世界市場規模は540億円の見込、特にエリアセンサカメラでは高画素化に伴いCMOSセンサ採用増
2015年のFAカメラの世界市場規模はメーカー出荷金額ベースで540億円を見込む。FAカメラではデジタル化が進み、特にエリアセンサカメラでは高画素化に伴い、CMOSセンサ採用が増加している。

◆ 2015年の汎用マシンビジョンの世界市場規模は815億円、専用マシンビジョンは1,104億5,000万円の見込
2015年の汎用マシンビジョンの世界市場規模はメーカー出荷金額ベースで815億円、専用マシンビジョンの世界市場規模は同1,104億5,000万円を見込む。汎用マシンビジョンではスマートセンサ(カメラとマシンビジョンのオールインワンモデル)が好調であり、専用マシンビジョンでは食品・飲料、医薬品といった新しい用途分野における需要が拡大している。


【調査概要】
調査期間:2015年4月~10月
調査対象:FAカメラメーカー、マシンビジョンメーカー等
調査方法:当社専門研究員による直接面談及び、電話・FAXによるヒアリングを併用

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[矢野経済研究所]
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