一般家庭での消火器の利用状況に関する調査 

2016年08月30日
日本消火器工業会と、消火器リサイクル推進センターは、9月1日の「防災の日」に向けた啓発活動の一環として、消火器の設置が義務付けられていない一般家庭での消火器の利用状況に関するアンケート調査を行いました。任意設置の一般家庭における保有数や製造後の経過年数についての全国的な調査は初めての試みであり、さまざまな実態が浮き彫りになりました。

【調査結果サマリー】

●消火器の設置が義務付けられていない一般家庭での利用状況について、初めて全国調査を実施。一戸建て・長屋建てのご家庭の消火器保有率は約41%

●その任意でお持ちの消火器のうち、製造後10年超(使用期限切れ)のものが約26%、製造後20年を超えているものも約8%あった

●一般家庭のおよそ4戸に1戸は使えない不用消火器を保有。廃棄していない理由は「どのように廃棄すればよいかわからない」との回答が最多(約58%)

【調査結果】

<事前スクリーニング調査>

Q. ご自宅の建物は以下のうちどれに当たりますか。
Q. ご自宅にある消火器具を全て選択してください。

消火器をお持ちの住宅の中から、集合住宅にお住まいの方(42戸)は全て法令設置として省くと、一戸建て・長屋建てにお住まいの方のみの消火器保有率は約41%(=807戸/1973戸)

< 本 調 査 >

Q. ご自宅に消火器を何本お持ちですか。(使えない不用な消火器も含む)

保有本数は2000戸で合計2700本。1戸あたり平均消火器保有本数は1.35本である。保有本数1本が約77%、1~2本で約93%、1~3本で約98%を占める。少数ながら4本以上お持ちの方も存在。

Q. お持ちの消火器の製造年を教えてください。

合計2700本のうち、製造後約5年以内(2012年製以降)のものが50.5%、約10年以内(2007年製以降)が74%を占めた。古いものは、製造後10年超(2006年以前製)が約26%、20年超(1996年以前製)が約8%、30年超(1986年以前製)が約3%あった。

Q. ご自宅にある消火器のうち、未使用だが古くなって使えないなど、もういらない消火器(ここでは「不用消火器」といいます)は何本くらいありますか。

不用消火器の本数は2000戸で合計563本。1戸あたり平均0.28本。不用消火器のある住宅は2000戸中476戸で約24%。多くは1~2本のみ。

Q. ご自宅に不用消火器がある場合、その不用消火器を廃棄していないのはなぜですか。当てはまるものをすべてお選びください。

「どのように廃棄すればよいかわからないから」との回答が約58%と最多。それ以外では、「特にじゃまになっていない」、「まだ使えるかもしれないのでもったいない」といった退蔵期間の長期化につながりやすい理由が多く挙げられている。


【調査概要】
・調査目的: 一般家庭での消火器の保有数、不用消火器の保有数と廃棄していない理由、リサイクルシステムの認知度などの把握
・実施時期: 2016年7月8日~12日(事前スクリーニング調査は6月28日~29日)
・調査方法: インターネット調査
・調査対象: 「一戸建てまたは長屋建てにお住まい」で、「消火器関連業務に従事していない」「消火器(エアゾール式消火具を除く)を保有」している全国の20歳~79歳の男女(2000名)

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[消火器リサイクル推進センター]
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