飲食店向け予約台帳システムの業界動向・導入状況調査 

2016年09月08日
市場調査・コンサルティング会社のシード・プランニングは、飲食店向けの予約台帳システムの業界動向・導入状況に関する調査を行い、このほど、その結果をまとめましたのでお知らせします。

国内の飲食店数は総務省の調査(「経済センサス・基礎調査」2014年度)によると2014年度で約62万店。1991年度の約84.6万店に比べ約27%ほど減りました。個人経営の小規模店が減少し、大型店が増加の傾向にあります。

また、飲食店業界は、開店・閉店も激しく、存続のための顧客獲得競争に様々な工夫を凝らしていますが、このような中で、話題になるのは、グルメサイトの存在です。ユーザーが飲食店を選ぶ際の重要なツールとしてゆるぎない位置を確立してきています。

グルメサイトの登場で予約方法にも変化が出てきました。これまでは飲食店業界の予約方法としては電話かFAX、メールが主体でしたが、第3の方法として、グルメサイトと連携したオンライン予約システム(予約台帳システム)が登場し、利用者はネットを通していつでも予約することが可能になりました。

本調査は、飲食店向け予約台帳システムを提供している21社を調査し、業界動向、製品サービス、市場動向、企業動向を整理しました。

【調査結果のポイント】

サービス開始時期は、最も早い企業が2007年、2013年参入が最も多い
参入企業は2009年までは3社だったが、2010年~2012年は4社の参入があり、2013年には8社の参入が見られた。2014年からはコンスタントに参入が見られる。現在21社が参入している。

2016年の予約台帳システム(有料)契約店数は約17,000店の見込み、潜在市場は約8.3万店と推定
国内の飲食店約62万店のうち、予約に対応している飲食店は約50万店と思われる。そのうち、予約台帳システム導入対象となる店は1/5の10万店と推定する。2016年で飲食店予約台帳システム(有料)を導入している店舗は約17,000店を見込む。よって、潜在市場は約8.3万店と推定。

シェアトップ3は 「トレタ」「エビソル」「VESPER」(2016年7月末現在)
飲食店向け予約台帳システムの契約店数トップ3は、①トレタの「トレタ」、②エビソルの「Ebica」、③VESPERの「Table Solution」(2016年7月末現在)。

2020年度末の契約店数は82,000店になると予測
飲食店予約台帳システム(有料)の契約店は2015年11,500店、2016年は17,000店になると見込まれる。2020年には82,000店になると予想される。2016年以降の成長率は年147~148%となる。


【調査概要】
・調査対象:調査対象の21社は以下の通り。
1. EPARK
2. H&Rソリューションズ
3. INVORDO
4. VESPER
5. インフォメーション・クリエイト・システム
6. イージェーワークス
7. エアネット
8. エビソル
9. エス・ワイ・エス
10. エスキュービズム・テクノロジー
11. オフィス24
12. オープンテーブル
13. かしなシステム
14. カカクコム(※)
15. タップ
16. トレタ
17. ハイパーボックス
18. ピーカチ
19. ユニコーン
20. USEN
21. リクルート(※)
(※)カカクコム、リクルートは無料サービス
・調査方法:直接訪問取材及び電話・メール取材/オープンデータ調査
・調査期間:2016 年6 月~2016 年8月

詳しいリサーチ内容はネタ元へ
[シード・プランニング]
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