2018年3月卒業予定者の就職活動(インターンシップ)に関する学生調査 【10月15日時点の状況】 

2016年11月09日
「JOBRASS新卒」を運営するアイデムの人と仕事研究所は、2018年3月卒業予定で、一般企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女635名を対象に調査を実施しました。

【調査結果概要】

≪2016年夏期インターンシップの参加状況≫
「参加した」57.2% (前年53.3%から+3.9ポイント)

≪2016年夏期インターンシップの参加社数≫
「1社」36.4% 「2社」23.4% 「3社以上」40.2%
前年に比べ、2社以上に参加した学生は11.4ポイント増加

≪2016年夏期インターンシップの参加目的≫
「企業・業界研究のため」71.1%
「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」65.3%

≪2016年夏期インターンシップ参加後の印象変化≫
【企業に対して】「良くなったことがある」93.7%
【業界に対して】「良くなったことがある」85.1%

≪2016年夏期インターンシップ参加企業への応募意向≫
参加企業のうち、新卒採用選考へエントリー・応募しようと思う企業が「ある」87.1%
理由は、「業界に興味あり」65.8% 「社員の人柄・雰囲気」59.2%

【調査結果の詳細(一部抜粋)】

≪2016年夏期インターンシップの参加状況≫
「参加した」57.2% (前年53.3%から+3.9ポイント)

学生に、2016年の夏期インターンシップの参加状況を聞いた。結果は、「参加した」57.2%、「参加していない」42.8%となった。前年調査と比較すると、「参加した」学生の割合は53.3%から3.9ポイント増加した。男女別では参加状況に大きな差はない。文理別で見ると、理系学生の51.2%は「参加していない」としており、文系学生よりも参加率が大幅に低い。企業規模に対する志向別に見ると、「大企業志向」の学生の参加率は、その他の学生よりも高くなっていた。

≪2016年夏期インターンシップの参加社数≫
「1社」36.4% 「2社」23.4% 「3社以上」40.2%
前年に比べ、2社以上に参加した学生は11.4ポイント増加

また、夏期インターンシップに「参加した」と回答した学生に参加社数を聞くと、「1社」36.4%、「2社」23.4%、「3社以上」40.2%となった。前年調査に比べると、参加社数は増加している。男女別では女性よりも男性の方が、文理別では文系の方が平均参加社数が多い傾向がある。企業規模に対する志向別に見てみると、企業規模を意識していない学生の平均参加社数が多く、積極的に活動している様子がうかがえる。

≪2016年夏期インターンシップの参加目的≫
「企業・業界研究のため」71.1%
「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」65.3%

夏期インターンシップに参加した学生に、「参加した目的」を聞いた。最も多かった回答は「企業・業界研究のため」で71.1%に上った。次いで、「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」65.3%、「就職活動の空気を知るため」55.6%となっている。前年調査と比較すると、前年1位だった「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」は回答割合が下がり、今年は2位となった。代わりに、「企業・業界研究のため」が微増して1位となっている。「就職活動の空気を知るため」も前年調査から増加しており、就職活動を見据えて参加をしていることがうかがえる。また、「周りが参加しているから」が7.4ポイント増加し、学生にとってインターンシップの存在感が強くなってきているようだ。属性別に見ると、男性や大企業志向の学生は「インターンシップ参加企業の採用選考を有利に進めるため」が、他の学生よりも大幅に高くなっている。大企業ではインターンシップと採用選考の間につながりがあると感じているようだ。

≪2016年夏期インターンシップ参加後の印象変化≫
【企業に対して】「良くなったことがある」93.7%
【業界に対して】「良くなったことがある」85.1%

夏期インターンシップに参加した学生に、インターンシップに参加したことで、その企業や業界に対する印象・イメージが変化したことがあるかを聞いた。企業に対する印象が「良くなったことがある」と回答した学生は93.7%、業界に対する印象が「良くなったことがある」学生は85.1%で、多くの学生がインターンシップを通して企業や業界に好印象を抱いた経験があるようだ。一方、インターンシップ参加後に、企業の印象が「悪くなったことがある」学生は37.2%、業界の印象が「悪くなったことがある」学生も33.6%となっている。

≪2016年夏期インターンシップ参加企業への応募意向≫
参加企業のうち、新卒採用選考へエントリー・応募しようと思う企業が「ある」87.1%
理由は、「業界に興味あり」65.8% 「社員の人柄・雰囲気」59.2%

夏期インターンシップに参加した学生に、参加企業の中に、新卒採用選考にもエントリー・応募しようと思っている企業はあるか聞いた。「ある」と回答した学生が87.1%となり、インターンシップへの参加が、エントリー・応募の動機につながることがうかがえる(図9.1)。前年調査とは、設問形式が異なるため単純比較が難しいが、インターンシップ参加企業の新卒採用選考へエントリー・応募する学生の割合は、高まっているように思われる。文理別に見ると、理系の学生は、エントリー・応募しようと思っている企業が「ある」と回答した割合が95.1%と非常に高かった。文系学生よりも、インターンシップ参加企業の新卒採用選考への応募・エントリー意欲が高いようだ。
夏期インターンシップに参加した企業の中に、新卒採用選考にもエントリー・応募しようと思っている企業が「ある」と回答した学生に、そのように考える理由を聞いた。最も多かった理由は「インターンシップに参加した企業の業界に興味があるから」で65.8%となっている。次点は、「インターンシップに参加した企業の社員の人柄、雰囲気が良かったから」で59.2%だった。
 
【調査結果の全体】

≪学生の志向≫
◆企業規模に対する志向
「大企業志向」56.5%
「中小企業志向」22.7%
「企業の規模は全く意識していない」20.8%

◆働く上で大切にしたいもの
「働きやすさ」49.4% (前年42.9%から+6.5ポイント)
「仕事の内容」35.9% (前年43.5%から-7.6ポイント)
「給与の高さ」14.6% (前年13.7%から+0.9ポイント)

≪2016年夏期インターンシップについて≫
◆参加状況
「参加した」57.2% (前年53.3%から+3.9ポイント)

◆参加社数
「1社」36.4% 「2社」23.4% 「3社以上」40.2%
前年に比べ、2社以上に参加した学生は11.4ポイント増加

◆プログラム日数
「4~5日」32.5% 「1日」26.4% 「2~3日」19.3%
前年に比べ、6日以上の夏期インターンシップに参加した学生は減少

◆プログラム内容
「実施企業の会社概要」55.9%
「実施企業や業界に関するグループワーク・ディスカッション」54.0%
「業界説明」52.1%
「先輩社員との座談会」が前年(25.1%)から大幅増加の51.5%

◆参加目的
「企業・業界研究のため」71.1%
「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」65.3%

◆不参加理由
「サークル・部活、アルバイト、学業の予定と重なったから」45.2%

◆参加するための選考
「応募書類」62.7% 「面接・面談」42.0% 「筆記試験等」35.1%
全体では、「選考あり」75.8% 「選考なし」24.2%

◆参加後の印象
【企業に対して】「良くなったことがある」93.7%
【業界に対して】「良くなったことがある」85.1%

◆参加後の企業や学生との接触
【参加企業から】案内や連絡が「ある」61.2%
【参加学生と】連絡をとったことが「ある」51.0%

◆新卒採用選考へのエントリー・応募意向
参加企業のうち、新卒採用選考へエントリー・応募しようと思う企業が「ある」87.1%
理由は、「業界に興味あり」65.8% 「社員の人柄・雰囲気」59.2%

≪2016年秋期・冬期インターンシップについて≫
◆参加意向
参加したいと「思う」「どちらかと言えば思う」 85.0%
夏期インターンシップに参加した学生の方が、参加意向が強い

◆参加したい理由
「企業・業界研究のため」63.5%
「職業体験や社会人の雰囲気を知るため」53.3%
「その企業の採用選考を有利に進めるため」53.1%

◆参加したいと思わない理由
「面倒くさいから」45.3%
「何となく気後れしてしまうから」24.2%
「サークル・部活、アルバイト、学業の予定と重なったから」23.2%


【調査概要】
調査対象:2018年3月卒業予定で、一般企業への就職を希望している大学3年生・大学院1年生の男女
調査方法:インターネット調査
調査期間:2016年10月15日~20日
有効回答:635名

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