いい夫婦の日調査~恋人と夫婦のWeb検索傾向の違いを分析~ 

2016年11月15日
Faber Company(ファベルカンパニー)は、人工知能(AI)を応用して検索ユーザーのニーズを導き出すコンテンツマーケティングツール「MIERUCA(ミエルカ)」を使い、11月22日の「いい夫婦の日」を迎えるにあたって、「夫婦」関連キーワードを分析。

「夫婦」になる前のお付き合いの状態にある【彼氏】【彼女】も同じく調査しました。恋人間では「彼氏に手作りサプライズ!」などをWebで調べる甘酸っぱい様子がうかがえた一方、【夫】【妻】となると「夫の小遣い」や「妻の扶養条件」などを調べる現実的な一面が垣間見えました。さらには【旦那】の死を望むかのような検索傾向も出現。恋人関係とは違い、「いい夫婦」でい続ける難しさが明らかになりました。

本調査に使用したミエルカは、Webで検索するユーザーのニーズを網羅的に抽出、自社サイトの改善点などを導き出すツールです。本調査では、「Web検索ユーザーの意図」という側面から匿名で相談できるWebならではの「生々しい声」を分析しました。

【調査概要】
・調査日: 2016年11月15日
・対象キーワード:【彼氏】【彼女】【妻】【夫】【旦那】
・調査方法:ミエルカの機能の一つ「サジェストキーワードネットワーク(以下、SKN)」を使って調査。

SKNは、サジェストキーワードを使って、検索する意図などを自動で集約、可視化する機能。
「Google検索した人の多さ」や「検索した意図」を自動で色分けして可視化します。
円=対象キーワードと一緒に検索されたキーワード
矢印の太さ=セットで検索される回数の多さ
矢印の向き=検索バーに単語が入力された順番

【調査の背景】

11月22日はいい夫婦の日です。2015年国勢調査によると、近年では晩婚化が進み、「結婚の必要性を感じない」「自由さや気楽さを失いたくない」と考える未婚者は多い模様。50歳時の未婚率を表す生涯未婚率では男性で22.8%、女性で13.3%と、2010年調査に比べ男女とも上昇する結果となっています。果たして「夫婦」に対し検索ユーザーはどのような印象を持っているのでしょう。
そこでFaber Companyでは、マーケティングツール「ミエルカ」を使って、「夫婦」関連キーワードをGoogleで調べた検索ユーザーの心理に迫りました。

【調査TOPICS】

・【彼氏】【彼女】が起点の検索は、プレゼントについてが主。「パートナーを喜ばせたい」心理が見られた。

・【妻】で目立ったのは「扶養」や「妊娠」についての検索傾向。扶養控除廃止など制度改革のトピックにも左右されている模様。「イライラ」「家出」など不仲を推測させるキーワードが多く見られた。

・【夫】は「小遣い」に悩む声が上位に。検索ユーザーは新妻なのか?夫の「呼び方」も調べられていた。

・【旦那】の検索では、「死ね」「ムカつく」というワード出現!


【調査結果詳細】

まずはお付き合いの状態である彼氏彼女を調査しました。

「サプライズ」に「プレゼント」愛情いっぱいの【彼氏】【彼女】(図1.2)

【彼氏】【彼女】のSKNを見てみましょう。
ミエルカ機能の一つであるSKNは、対象キーワードを入力すると、周囲に一緒に検索されるキーワードが配置され、自動で色分けされるので、視覚的にグルーピングしやすくなります。
たとえば、「彼氏 誕生日 サプライズ」などと、一緒に検索したキーワードの順番が矢印の向き、セット検索数の多さが円の大きさや矢印の太さで表示されます。こちらでは検索ユーザーが「彼氏の誕生日にサプライズを考えている」ことがわかります。
【彼氏】【彼女】に共通するキーワードとしての「プレゼント」や「誕生日」「可愛い」「大好き」など甘酸っぱいワードが多く見受けられました。

彼氏は「彼女 キス 避ける」と検索。一方彼女は・・・(図3)

セットで検索された複合キーワードは、ミエルカを使えば簡単に可視化できます。彼氏が「彼女 キス 避ける」と「なぜキスをさけるのか?」と調べているのに対し、彼女は「彼氏 キス 下手」と調べていることが判明。
スキンシップについては直接本人に言いづらいですよね…頑張りましょう男子!

【妻】「扶養」は得?「妊娠」どうする?(図4.5)

ここから本題。夫婦の分析です。まずは【妻】のSKNから見ていきましょう。Web検索ユーザーは【妻】というキーワードから果たして何を調べているのでしょうか。一番多かったのは、【彼氏】【彼女】と同じく「プレゼント」「誕生日」という検索傾向が見られます。ただその他にも夫婦生活の現実的なワードが出てきました。

大きなライフイベントである「妊娠」について検索されているのも特徴的でした。夫が妻を「心配」する気持ちや、体形の変化に対して「太った」。また、「妊娠 報告 タイミング」といった親族や会社などに報告するタイミングについて知りたい意図が把握できます。

結婚し籍を入れると妻が夫の扶養に入るケースや、子育てを終えた妻が職場復帰し、扶養から外れるケースがあります。「妻 扶養 条件」「妻 扶養 税金」など、扶養条件や保険料や税金について調べるニーズがわかりました。近頃話題になっている扶養控除廃止やその見直しなど制度改革が検索意図に繋がっているのでしょうか。「扶養 得」「扶養 メリット」など計画的な心理も読み取れました。

妻が「イライラ」…「家出」しました…(図6)

「妻 イライラ」「妻 家出」で検索している傾向も見られます。実際の検索結果では、「夫婦喧嘩で妻が家出したときの行き先、仲直りの方法」「今後家出されないための予防策」など対処法や予防策に関するサイトが出てきました。夫の悩んでいる様子がうかがえます。
「扶養」や「妊娠」「妻に対する悩み事」など、お付き合い段階の【彼氏】【彼女】のSKNでは見られなかった現実的な検索傾向が多数見られ、段々と夫婦間の生々しい声が浮き彫りになってきました。
次章は【夫】の調査です。

【夫】の「小遣いはいくら?」「呼び方はどうする?」妻の悩み(図7)

【夫】に関する検索では「小遣い」関連のキーワードが多い傾向が見られます。「夫 小遣い」のサジェストキーワード検索ボリュームを調べたところ、上位には「平均」や「相場」「内訳」などが並び、妻が「みんなはどうしているの?」と調べていることが推測できます。また、「夫 呼び名 あなた」「夫 呼び名 人前」など、「夫の呼び方に悩む」新妻を彷彿とさせるキーワードも。それでは、【旦那】という呼び方をした場合、どのような検索傾向が見られるのでしょうか。

【旦那】の悲しい現実。強烈な「死ね」!!!?(図8)

【旦那】のSKNはこちら。
【彼氏】【夫】と同じく「プレゼント」「誕生日」など旦那を想う妻の検索意図がありました。
ただ、【旦那】のSKNは荒れています。「旦那 死ね」「旦那 ムカつく」で調べる傾向を発見。本気で考えているのか定かではありませんが、「旦那に死んでほしいぐらいの激しい感情」を抱く妻の一面がありました。
「旦那 死ね」を実際に検索してみると「旦那に対するストレスのたまった妻」がQ&Aサイトやキュレーションサイトに不満や悩みをぶつけている様子が見られました。
ここまで強烈なワードが出てくる【旦那】。
女性って怖いですね…。


【マーケティングツールMIERUCAで調査】

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[ミエルカ通信]
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